ガスリーの記事一覧

2019/12/12

ガスリー「トロロッソF1への降格を告げられた時、不公平だと思った」

 ピエール・ガスリーは、レッドブル首脳からトロロッソに戻るよう言われた時のことを振り返り、フェアではないと感じ、不満を覚えたと語った。

 10日、ガスリーはフランスの新聞L’Équipeの企画で、1時間にわたって読者からの質問に答えた。そのなかでガスリーが語ったところによると、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは当初、少なくとも2019年シーズン末まではレッドブル・ホンダから動かさないと話していたという。2019年にトロロッソからレッドブルに昇格したガスリーは、首脳陣が満足するような成績を挙げることができず、サマーブレイク中にトロロッソへの復帰を言い渡された。

「僕にとって重要なのは、ポジティブな気持ちを維持して前に進むことだ」とガスリーは言う。
「このニュースを告げる電話を受けた時、苛立ちを覚えた。この決定はフェアじゃないと感じたからだ。レッドブルでの6カ月間、悔しい思いをしてきた。自分のポテンシャルの80パーセントしか発揮できておらず、向上するための手段も与えられていなかったんだ」

「でもこの悔しさをポジティブなエネルギーに変えようと決心した。そうして挽回しようとしたんだ。言葉にするよりも、答えをコース上で出したいと思った。僕は速さを失ってなどいないということを、結果で証明したかった」

■「守られなかった約束がある」とガスリー

 レッドブルとの半年に何があったのかと聞かれ、「チームと僕の間にとどめておくべき事柄がある」とガスリーは答えた。
「F1は過酷な世界だ。金や政治が影響する場合もある。決定にかかわるそういう要素すべてを考慮に入れるべきだ。そうしないのは考えが甘すぎる」

「ヘルムートはいくつかの約束をした。僕はアブダビまではチームにとどまると、彼は言った。いくつか守られない約束があり、がっかりしたこともある。でもF1では重要なのはパフォーマンスだけではないということは分かっている」

「僕は自分自身のことに集中したい。僕自身にももっと他にやれることがあったと思う。それは分かっている」

「僕はまだ23歳だ。いつか世界チャンピオンになるという野望を持っている。長い目で見れば、今年経験したことはいずれ教訓として役立つだろう」

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ベルギーGPからトロロッソに戻ったガスリーは本来の力を発揮し始めた。4戦連続で予選Q3に進出、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得し、2020年にトロロッソに残留することもすでに確定している。ガスリーと交代する形でレッドブルに昇格したアレクサンダー・アルボンは、首脳陣から高く評価され、2020年に向け契約を延長した。

2019/12/12

ガスリー「トロロッソF1への降格を告げられた時、不公平だと思った」

 ピエール・ガスリーは、レッドブル首脳からトロロッソに戻るよう言われた時のことを振り返り、フェアではないと感じ、不満を覚えたと語った。

 10日、ガスリーはフランスの新聞L’Équipeの企画で、1時間にわたって読者からの質問に答えた。そのなかでガスリーが語ったところによると、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは当初、少なくとも2019年シーズン末まではレッドブル・ホンダから動かさないと話していたという。2019年にトロロッソからレッドブルに昇格したガスリーは、首脳陣が満足するような成績を挙げることができず、サマーブレイク中にトロロッソへの復帰を言い渡された。

「僕にとって重要なのは、ポジティブな気持ちを維持して前に進むことだ」とガスリーは言う。
「このニュースを告げる電話を受けた時、苛立ちを覚えた。この決定はフェアじゃないと感じたからだ。レッドブルでの6カ月間、悔しい思いをしてきた。自分のポテンシャルの80パーセントしか発揮できておらず、向上するための手段も与えられていなかったんだ」

「でもこの悔しさをポジティブなエネルギーに変えようと決心した。そうして挽回しようとしたんだ。言葉にするよりも、答えをコース上で出したいと思った。僕は速さを失ってなどいないということを、結果で証明したかった」

■「守られなかった約束がある」とガスリー

 レッドブルとの半年に何があったのかと聞かれ、「チームと僕の間にとどめておくべき事柄がある」とガスリーは答えた。
「F1は過酷な世界だ。金や政治が影響する場合もある。決定にかかわるそういう要素すべてを考慮に入れるべきだ。そうしないのは考えが甘すぎる」

「ヘルムートはいくつかの約束をした。僕はアブダビまではチームにとどまると、彼は言った。いくつか守られない約束があり、がっかりしたこともある。でもF1では重要なのはパフォーマンスだけではないということは分かっている」

「僕は自分自身のことに集中したい。僕自身にももっと他にやれることがあったと思う。それは分かっている」

「僕はまだ23歳だ。いつか世界チャンピオンになるという野望を持っている。長い目で見れば、今年経験したことはいずれ教訓として役立つだろう」

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ベルギーGPからトロロッソに戻ったガスリーは本来の力を発揮し始めた。4戦連続で予選Q3に進出、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得し、2020年にトロロッソに残留することもすでに確定している。ガスリーと交代する形でレッドブルに昇格したアレクサンダー・アルボンは、首脳陣から高く評価され、2020年に向け契約を延長した。

2019/12/10

レーシングポイントを抑えランキング6位。チーム史上最高のシーズンに/トロロッソ・ホンダF1コラム

 2019年最終戦アブダビGPのトロロッソ・ホンダには、コンストラクターズランキング5位が掛かっていた。ルノーとは8ポイント差。しかし7位のレーシングポイントとは16点差で、逆に順位を落とす可能性もある。

 歴史的に見て決して得意とはいえないヤス・マリーナ・サーキットだが、トロロッソ・ホンダは最初から“決勝重視“でレースに挑んだ。暑いコンディションのレースではタイヤのデグラデーションに苦しむ傾向にあり、特に今回のように柔らかいコンパウンドの際にはその傾向が強かったからだ。

 金曜フリー走行からそれを想定した慎重なプログラム構成を採った。

2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 結果としてダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手につけ好調のように見えたが、ソフトタイヤが数周で大きくタレることを考えればQ3に進むのは利口とは言えなさそうだった。

「ダニーと2台で色々と比較データ取りをして、明日以降に向けて色んなことが見えてきた。今日(金曜フリー走行2回目)は10番手だったけど、ソフトタイヤのデグラデーションの大きさを考えるとこれは望ましいポジションじゃない。あとコンマ数秒を見つけて7番手を狙わなきゃいけないし、15番手・16番手まで落ちるのだってコンマ数秒しかないんだ」(ピエール・ガスリー)

 決勝重視のセッティングで臨んだFP3では10番手・12番手と好調だったものの、予選では路面温度が下がる中でグリップを引き出せずに12番手・14番手と順位を下げてQ2で敗退となってしまった。

「良かったのはQ2のアタック1回目だけで、それ以外は正直言ってマシンのグリップがとてもプアだった。なぜだか分らないけど、マシンがスライドしまくってしまったんだ。そのせいで本来の走りができなかった」(ダニール・クビアト)

 しかしこれは結果的にトロロッソ・ホンダにとっては良い展開を生むことになった。

 ガスリーが語っていた通り、Q3に進んで中古のソフトタイヤでスタートすれば戦略の幅はかなり限られてしまう。ミディアムやハードタイヤでスタートして1ストップ作戦を採るのに較べれば不利が大きくなる。

 そして何より、純粋な速さでは及ばないマクラーレンやルノーを上回るには、異なる戦略を用意するしかないのだ。

「今回のソフトタイヤのタレを考えれば、予選で10番手に入るくらいなら11番手や12番手の方が良い。いずれにしても今日はマクラーレンやルノーには敵わなかったし10番手以内に入ることは難しかったと思うけどね。Q3に進んで彼らと同じ戦略になれば逆転はかなり厳しいだろう。マクラーレンの方が僕らよりもかなり速いからね。でも今回はタイヤ選択が鍵を握ることになると思う。スタートタイヤが自由に選べるなら1ストップ作戦も視野に入るようになる。ギリギリだけど、その方がまだ可能性があるんだ」

 決勝に向けてどんな戦略を採るべきか?ソフトスタートで2ストップ作戦になるかもしれないQ3進出組に対して、ミディアムスタートの定石を採るか、ハードスタートで引っ張って最後にプッシュする戦略を採るか。

 ここでトロロッソ・ホンダが選んだのは、ランキング5位争いをするルノーではなく、ランキング6位争いをするレーシングポイントを見てレースをするということだった。

 レーシングポイントはトロロッソ・ホンダより1つ前の予選11番手・13番手。確実に彼らの前後でフィニッシュできるレースをすれば、ランキングを逆転されることはない。だからトロロッソ・ホンダは2台で大量得点を狙うのではなく、ガスリーにミディアム、クビアトにハードと戦略を分けて確実にどちらか1台はレーシングポイントと同等の結果になるようにコンサバティブなアプローチを採ったのだ。

 チーフエンジニアのジョナサン・エドルスはこう説明する。

「どちらの戦略もそれぞれに良いところと悪いところがあって、レーシングポイントは2台ともミディアムスタートの戦略で来るだろうと読んでいたから、我々としてはそれも想定した上であらゆるケースに対してカバーしておきたかったんだ。だから1台は彼らと同じ戦略、そしてもう1台は異なる戦略を採ることで様々な展開、つまりセーフティカーがレース序盤に出ても終盤に出ても対処できるようにしておいたというわけだ。(レーシングポイントに完敗して)コンストラクターズランキング6位を失うようなことがないようにしたかったんだ。我々はマクラーレンやルノーのことはあまり気にせず、どちらかといえばレーシングポイントだけを見てレースをしていたんだ」

 ガスリーがそのレーシングポイント勢とスタート直後のターン1で接触し、フロントウイングを失って大きく後退してしまったのは痛手だった。ノーズを留めるボルトが壊れており、交換に手間取ってしまいウイリアムズから80秒も後方でコースに戻ることになり、セーフティカーが出てギャップが縮まることもなく、ここからハードタイヤで走り切る戦略を採ったものの挽回はできなかった。

 しかしクビアトはハードタイヤを非常に上手く保たせ、40周目まで引っ張ってみせた。クビアト自身、キャリアベスト走りだというほどの好走だった。

「ハードタイヤで走った第1スティントはおそらく僕のキャリアでベストな走りだったと思う。明日なんてもうないっていうくらいに(余力を残さず)プッシュし続けたんだ。毎ラップ周りの誰よりも速かったし、マシンのフィーリングがすごく良かった。そしてレース戦略は僕らがまさに狙ったとおりに上手くいったんだ、最高の戦略だったと思うよ」

 序盤はキミ・ライコネン(アルファロメオ)に抑えられたもののフリーエアになってからは良いペースを維持し、ミディアムに履き替えた最終スティントもニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)を抜いて9位にポジションを上げた。その際にフロントウイングにダメージを負ってそれ以上の追撃がならなかったのは残念だったが、ここ数戦は不本意なレースが続いていたクビアトが最後にしっかりと好走で締めくくったのは来季に向けて良かった。

「ここ数戦はいつも何かを掴み損ねていたような感覚だったしとても良いレースでシーズンを終えたかった。それができて本当に良い気分だよ。僕らはレースに合わせて最高のセットアップを決めていた。それによって予選パフォーマンスは少し犠牲になってしまったかもしれないけど、それを今日のレースでひとつにまとめあげたんだ」

 これまで苦手としていた柔らかいコンパウンドのマネージメントは非常に上手く行き、2020年シーズンに向けた学びになった。

「非常にタイヤを上手く使えて保たせることができたというところで色々と学べたことがあったとチームのブリーフィングでも話していました。今までは後方で競っているとタイヤを壊してしまって抜けない、タイムが落ちていってしまうということがありましたが、今日は色々と学べることがあったし、色んなツールを使ってマネージメントしている中で、何が良かったのかというのは来年に向けていかせるという意味で非常にポジティブな最終戦になったということですね」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)

 ガスリーは1周目の事故が無ければ7位か8位にはなれただろうとチームはいう。それが事実なら、ルノーを逆転してコンストラクターズランキング5位も有り得たわけだ。

 しかし今のトロロッソ・ホンダのマシンパッケージの実力からすれば、コンストラクターズランキング6位が妥当な結果だろうとエドルスはいう。

「現実的に考えると我々の実力としてはランキング6位が妥当な結果だっただろう。シーズンを通してルノーの方がマシンパフォーマンスは優っていたからね。サーキットによっては我々も好パフォーマンスを発揮できたけど、マクラーレンの方が安定して一歩先を行っていたし、ルノーも僅かながら我々を上回っていた。そういう意味ではランキング6位というのは我々のマシンパフォーマンスを反映したものだと言えるだろうね」

 しかしこのコラムでも再三触れてきたとおり、今季のトロロッソ・ホンダはセットアップや戦略などレース運営で大きく進歩を遂げた。さらにイタリアの本拠地ファエンツァだけでなくイギリスにあるファクトリー、ビスターの空力部門の改善にも着手し、風洞のオペレーションも刷新してそれがしっかりと効果を発揮してきた。

 チームとして着実に一歩成長したのが今年のトロロッソ・ホンダだった。それがこうしてしっかりと結果にも反映されたということだ。

 フランツ・トスト代表はチーム史上最高のシーズンだったと振り返ったが、それは結果だけでなく内容を含めてのことだ。

「トロロッソにとっては2度の表彰台を獲得し、これまでで最も成功に満ちたシーズンになった。コンストラクターズランキングでも5位と僅か数点差の6位だ。ドライバーたちは献身的で成熟したパフォーマンスを発揮し、空力部門のもたらしたアップグレードも全て上手く機能した。そして信じられないほど素晴らしい仕事をしたホンダにも大きく感謝したい」

 そして2020年シーズンはアルファタウリと名を変え、さらに強いチームへと成長を遂げるはずだ。

「来年はさらに強くなると自信が持てる。2020年が楽しみだよ」

2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

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2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

2019/12/05

ガスリー、トロロッソSTR14・ホンダでの最後のテスト終える「有意義な一日。最高の形でシーズンを締めくくれた」

 アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1タイヤテスト2日目に、レッドブル・ホンダからはアレクサンダー・アルボンが、トロロッソ・ホンダからはピエール・ガスリーが参加し、今シーズンのテスト作業を完了した。

 12月4日、マックス・フェルスタッペンから作業を引き継いだアルボンは、RB15で139周を走行した。自己ベストタイムは2019年C4タイヤでマークした1分39秒181で、この日参加した11人のなかで7番手となった。

2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 トロロッソはテスト初日はダニール・クビアトとショーン・ゲラエルを走らせ、2日目最終日にはガスリーを起用した。ガスリーは、トロロッソSTR14で、この日の最多に当たる146周を走りこみ、2020年C5タイヤで、全体の4番手にあたる1分38秒166を記録した。

「STR14で走る最後の日を迎えた。丸一日、2020年に向けた作業に取り組み、今日参加したドライバーのなかで一番多い周回を走った」とガスリーは一日を振り返った。

「とても有意義な一日だった。今日みたいな一日でシーズンを締めくくることができて最高だ。この後はゆっくり休み、家族や友人たちと休暇を過ごす。それからまた2020年のための準備を始めるよ」

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2日間のテスト総合のタイムシートでは、21人中ガスリーが6位、クビアトが7位、アルボンが11位、フェルスタッペンが16位、ゲラエルが20位という結果だった。

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2019/12/05

【F1アブダビテスト2日目・タイム結果】トロロッソ・ホンダのガスリーが最多周回&4位。アルボンも約140周を走行

 アブダビでのF1タイヤテストが2日目最終日を迎えた。全10チーム11人のドライバーが走行するなか、最速タイムを出したのはメルセデスで走行したジョージ・ラッセルだった。

 2019年タイヤと2020年用にピレリが開発したタイヤの比較を行うテストがヤス・マリーナ・サーキットで開催された。12月4日、メルセデスはW10をウイリアムズに所属するジュニアドライバーのラッセルに託した。ラッセルは前日のバルテリ・ボッタスのタイムには及ばないながら、テスト2日目のトップタイム1分37秒204を2020年C5タイヤでマークした。

2019年F1アブダビテスト ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2019年F1アブダビテスト ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 フェラーリのシャルル・ルクレールが2番手に続いたものの、ルクレールは午後にクラッシュを喫し、走行を切り上げることになった。
2019年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 ホンダ勢からは、レッドブルのアレクサンダー・アルボンとトロロッソのピエール・ガスリーが参加。アルボンは2019年C4タイヤでの1分39秒181で7番手、ガスリーはこの日の最多周回146周を走るなかで、1分38秒166を2020年C5タイヤで出して4番手となった。
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 この日は2020年にF1にデビューするニコラス・ラティフィが今週のテストで初めてウイリアムズで走行。また、ルノーでF1復帰を果たすエステバン・オコンが2日連続で参加した。ハースはテストドライバーのピエトロ・フィッティパルディを起用、ウイリアムズは前日に引き続き、元F2ドライバーのロイ・ニッサニーに走行の機会を与えた。

■アブダビF1タイヤテスト2日目・タイム結果(2019年12月4日)

Pos Driver Team Time(tyre) Laps
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 145
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 103
3 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 132
4 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 146
5 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 112
6 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 128
7 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 139
8 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 135
9 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 115
10 ニコラス・ラティフィ(午後) ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 107
11 ロイ・ニッサニー(午前) ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 38

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

2019/12/02

ガスリー、接触が響き選手権6位を失う「悔しい。速さがあるのに戦えずに終わった」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは18位だった。

 ガスリーはスタート直後にランス・ストロールに後ろからヒットされて体勢を崩してセルジオ・ペレスと接触、フロントウイングを破損した。交換のためにすぐにピットに戻らなければならず、最後尾に落ち、その後大きく挽回することができないまま、2周遅れの18位という結果に終わった。ミディアムタイヤでスタートしたガスリーは1周目にハードに交換、最後まで走り切った。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランス・ストロールおよびセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のクラッシュ
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランス・ストロールおよびセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のクラッシュ

 ガスリーは最終戦を前にしてランキング6位に位置していたが、カルロス・サインツJr.が同点の7位、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが11点差の8位とその差はわずかであり、アブダビの結果が選手権順位に直結する状況だった。

 ガスリーがノーポイントに終わった一方で、サインツは10位で1ポイントを獲得。これによってサインツがランキング6位をつかみ、ガスリーは7位に落ちる結果になった。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=18位
 今日の戦いをとても楽しみにしていた。ダニール(・クビアト)が示したとおり、僕らには速さがあったので、本当ならエキサイティングな形でシーズンを終えることができたんじゃないかと思う。

 でも残念ながら僕のレースは実質的に1周目に終わってしまった。後ろから他のマシンにヒットされ、前のマシンの方に押されたことで、フロントウイングが壊れた。ウイング交換のためにピットに入って、1周遅れになってしまった。誰とも戦えないまま走り続けて、ひたすらセーフティカーを待つしかなかった。本当に悔しい。シーズン最後のレースをこんな形で終えなければならず残念だ。

2019/12/02

ホンダF1、表彰台含む3台入賞で最終戦終える「確実に前進した1年。2020年はさらに高みを目指す」と田辺TD

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、アレクサンダー・アルボンは6位だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位、ピエール・ガスリーは18位という結果だった。

 ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車の4台中3台が入賞、レッドブル・ホンダは今季9度目の表彰台を獲得した。

2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ガスリーはスタート直後の接触でフロントウイングを破損し、交換のためにピットストップを行わなければならず、最後尾に落ちた。そのため2周遅れの18位という結果にとどまった。

 コンストラクターズ選手権でレッドブル・ホンダは3位、トロロッソ・ホンダは6位を獲得。ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンが3位、ガスリーが7位、アルボンが8位、クビアトが13位という結果になった。

2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のレースではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得、そしてホンダPUを搭載するマシン3台が入賞を果たすことができ、いい形でシーズンを締めくくることができました。

 フェルスタッペン選手はタイヤをマネージしながら素晴らしいドライビングを見せてルクレール選手をオーバーテイクし、ドライバーズランキング3位を確定させるなど、今日もいい走りを見せてくれました。アルボン選手も6位入賞と、いい形でルーキーイヤーを終えてくれました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、クビアト選手が非常にうまくタイヤをマネージし、全ドライバー中で最長となる41周目までピットインを伸ばしたことが奏功し、9位入賞を果たしました。チームの戦略とともにいいレースをしてくれたと思います。ガスリー選手についてはスタート直後の接触の影響により残念ながらポイント圏外に終わる形になりました。

 今年はホンダにとって2015年の復帰以来、初めて2チームにPUを供給しました。ふたつのチームといいコミュニケーションをとりながら、レッドブルとは3勝を挙げ、トロロッソとも2度の表彰台を獲得するなど、確実に前進を果たせた一年になりました。

 4人のドライバーと両チームはもちろん、懸命に開発をプッシュしてくれたHRD Sakuraとミルトンキーンズのファクトリーのメンバー、そしてサプライヤーの方々の努力に対して、改めて感謝の言葉を送ります。社内の他部門の技術協力も含め、ホンダとして一丸となって戦った一年だったとも感じています。

 そして、シーズンを通して熱いご声援を送ってくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました。

 今年はとてもいいシーズンを送ることができました。しかし、まだまだ我々が目指している場所には到達していません。来年もさらなる高みを目指し、戦いを続けていきます。

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2019/12/01

ガスリー予選後インタビュー:「中古のソフトで10番手に入るよりも状況は良いよ」/F1アブダビGP

 たったひとつの出来事が、人の表情をこんなにも変えるものだろうか。前戦ブラジルGPで自己最高位の2位を射止め初表彰台に上がったピエール・ガスリーは、2週間後のアブダビで自信に満ちた明るさに溢れていた。

 8月にレッドブルから降格されてからも決して腐らず、日本GP以降4戦連続Q3進出と確実な結果も出してきた。今回、その連続記録は途絶えてしまったが、今週末の最終戦にはマクラーレンのカルロス・サインツとの6位争いがかかっている。ニュータイヤで11番グリッドからスタートできることで、8番グリッドのサインツ追撃は「十分可能だ」と、ガスリーは断言するのだった。

──少なくともトップ10には入れると思っていたのでは?
ガスリー:
確かに、その通りだよ。FP3まで感じていた手応えが、すっかり消えてしまってたからね。あちこちで滑りまくって、グリップ感が感じられなかった。

 マシン本来の性能を、100%引き出せなかったという意味では、少しガッカリしている。でも一方で予選前にエンジニアとは、「Q3に進んで10番手に終わるぐらいなら、11番手ぐらいに付けてスタートタイヤを自由に選べたらいいね」と言ったりしていたんだ。

 実際、今週末はマクラーレンとルノーの速さが群を抜いてて、僕らが中団グループのトップ争いに加われる可能性はあまりなかったしね。なのでこのグリッドには、満足しているよ。

──この位置からでも、8番グリッドのサインツを追撃できそう?
ガスリー:
そう思う。客観的に見ても、さっき言ったように何とかQ3に進んでたとしたら、中古のソフトタイヤでスタートすることになる。そしたら今週末のカルロスには、とうてい追い付けないと思う。

 でもミディアムとかのニュータイヤでスタートできたら、状況は全然違う。その予想が明日的中することを、祈っているよ。

──レースは基本的に、1ストップですか?
ガスリー:
中古のソフトタイヤでスタートしたら、1回ストップはけっこう厳しいんじゃないかな。でも自由にニュータイヤを選べるんなら、1回作戦も視野に入ってくると思う。

 今夜のミーティングで、その辺をしっかり詰めるけどね。1回ストップの可能性も、決して捨ててるわけじゃないよ。

──2回ストップだと、コース上でオーバーテイクできるだけの速さが必要になる。
ガスリー:
その通り。でもこのサーキットは、決してオーバーテイクしやすいわけじゃないからね。その意味でも新品タイヤの11番グリッドというのは、興味深いスタートポジションなんじゃないかな。

──前戦ブラジルで2位表彰台を射止めながら、ここではQ3にも進めなかった。その事実に、ガッカリする気持ちはないですか?
ガスリー:
それはないよ。ブラジルの2位表彰台自体、トロロッソにとっては毎レース狙えるものじゃないのは明らかなわけだし。普通に考えたら、一生懸命頑張って何とか予選トップ10に入れるかどうかだよね。

 そして今週末は、マクラーレンとルノーが強い。だったらなおのこと、さっきも言ったように11番手か12番手を狙った方がレースではより有利だよね。その目論み通りにことが運ぶことを、明日は願ってるよ。

2019/12/01

ガスリー、予選で苦戦し5戦連続Q3進出はならず「それでも11番手スタートは悪くない」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは12番手だった。

 Q1では1分37秒198(9番手)、Q2では1分37秒089で敗退。5戦連続Q3進出は実現しなかった。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、ガスリーは11番グリッドに繰り上がる。

 ガスリーは95点を獲得して現在ランキング6位。マクラーレンのカルロス・サインツJr.が同ポイントでの7位に続いており、今回の決勝結果がドライバーズ選手権の順位に直結する。サインツは予選9番手、8番グリッドからのスタート、11点差のレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは5番グリッドにつく。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=12番手
 フリープラクティスと比較すると、予選では少し苦労した。かなりスライドして、(10番手だった)FP3の時ほど競争力を発揮できなかったんだ。どうしてそうなったのか、今夜分析して理解したい。

 とはいえ全体的に見れば悪い結果ではない。タイヤを自由に選んで11番グリッドからスタートできるんだ。ソフトタイヤはデグラデーションが大きいことは分かっている。昨日走ったロングランはよかったし、タイヤを選べることが僕らにとってメリットになるといいね。

2019/12/01

ホンダF1、フロントロウから2019年最終戦へ「決勝に期待が持てる。悔いを残さぬよう全力を出し切りたい」と田辺TD

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手、ピエール・ガスリーは12番手で、Q3進出には至らなかった。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、ホンダ勢4人はひとつずつ繰り上がり、フェルスタッペンはフロントロウ2番手、アルボンは5番手、ガスリーは11番手、クビアトは13番手グリッドからそれぞれスタートする予定となっている。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 Q3に進んだフェルスタッペンとアルボンは、決勝スタートタイヤとしてミディアムタイヤを選んだ。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日の予選では、フェルスタッペン選手が力強い走りを見せ、3番手のタイムを出しました。明日は他車のグリッドペナルティにより、フロントロウからスタートできる形になります。

 アルボン選手も確実に6番手タイムを記録して5番グリッドを確保し、我々にとっては明日のレースに向けて期待が持てる予選結果になりました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては2台ともにQ3進出を逃しましたが、11番、13番グリッドと、スタートタイヤを選択できるポジションで、レース戦略を立てる上ではアドバンテージがある位置からのスタートになります。

 明日は今シーズン最後のレースになります。悔いを残さないようベストなパフォーマンスを発揮し、いい結果とともにシーズンを締めくくれられればと思います。

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2019/12/01

【動画】F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

 F1最終戦アブダビGP予選はメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となった。そんな予選のハイライト映像がDAZNで公開されている。

■F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

2019/11/30

【順位結果】F1最終戦アブダビGP予選

 2019年F1最終戦アブダビGP予選はメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手に入っている。

■F1最終戦アブダビGP予選結果

Pos No. Driver Team Time Laps
1 44 L.ハミルトン メルセデス 1’34.779 19
2 77 V.ボッタス メルセデス 1’34.973 16
3 33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’35.139 16
4 16 C.ルクレール フェラーリ 1’35.219 16
5 5 S.ベッテル フェラーリ 1’35.339 16
6 23 A.アルボン レッドブル・ホンダ 1’35.682 21
7 4 L.ノリス マクラーレン 1’36.436 17
8 3 D.リカルド ルノー 1’36.456 15
9 55 C.サインツJr. マクラーレン 1’36.459 17
10 27 N.ヒュルケンベルグ ルノー 1’36.710 18
11 11 S.ペレス レーシングポイント 1’37.055 13
12 10 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’37.089 12
13 18 L.ストロール レーシングポイント 1’37.103 14
14 26 D.クビアト トロロッソ・ホンダ 1’37.141 12
15 20 K.マグヌッセン ハース 1’37.254 14
16 8 R.グロージャン ハース 1’38.051 8
17 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1’38.114 6
18 7 K.ライコネン アルファロメオ 1’38.383 6
19 63 G.ラッセル ウイリアムズ 1’38.717 8
20 88 R.クビサ ウイリアムズ 1’39.236 6

2019/11/30

ガスリー、ルノーのオイルを浴びるアクシデントも、FP2は順調「初日10番手は悪くない」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=10番手だった。

 FP1では17周を走り1分40秒401(ミディアムタイヤ)、FP2では全ドライバー中最多の36周を走りこみ、1分37秒770(ソフトタイヤ)を記録した。

 FP1では、ダニエル・リカルドのルノーにエンジントラブルが発生し、コース上にオイルがまき散らされた際に、すぐ後ろを走っていたガスリーにオイルがかかってしまうというアクシデントがあった。しかしガスリー自身にもマシンにも大きな影響はなかったということだ。

2019年F1第21戦アブダビGP FP1でパワーユニットのトラブルが発生、コース脇でストップしたダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP FP1でパワーユニットのトラブルが発生、コース脇でストップしたダニエル・リカルド(ルノー)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー フリー走行1=16番手/2=10番手
 FP1は、赤旗が出たり、2回目のランでトラフィックに引っ掛かったりと、スムーズにはいかなかった。多くの周回をこなすことができず、理想的なセッションとはいえなかった。それでも予定していたいくつかのテストを実行できたのはよかったよ。

 FP2はFP1よりもうまくいった。予選と決勝に備えて2台でテスト作業を行うことができたんだ。いいデータを集めることができたから、これを分析し、明日に向けてベストなセットアップを選びたい。FP2には満足している。ロングランペースがよかったし、ショートランに関しても向上の余地はあると思う。

 今日はトップ10圏内に入ることができたから、ポジティブに感じている。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とガールフレンドのカテリーナ・マゼッティ・ザニーニさん
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とガールフレンドのカテリーナ・マゼッティ・ザニーニさん

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2019/11/30

ガスリー、ルノーのオイルを浴びるアクシデントも、FP2は順調「初日10番手は悪くない」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=10番手だった。

 FP1では17周を走り1分40秒401(ミディアムタイヤ)、FP2では全ドライバー中最多の36周を走りこみ、1分37秒770(ソフトタイヤ)を記録した。

 FP1では、ダニエル・リカルドのルノーにエンジントラブルが発生し、コース上にオイルがまき散らされた際に、すぐ後ろを走っていたガスリーにオイルがかかってしまうというアクシデントがあった。しかしガスリー自身にもマシンにも大きな影響はなかったということだ。

2019年F1第21戦アブダビGP FP1でパワーユニットのトラブルが発生、コース脇でストップしたダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP FP1でパワーユニットのトラブルが発生、コース脇でストップしたダニエル・リカルド(ルノー)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー フリー走行1=16番手/2=10番手
 FP1は、赤旗が出たり、2回目のランでトラフィックに引っ掛かったりと、スムーズにはいかなかった。多くの周回をこなすことができず、理想的なセッションとはいえなかった。それでも予定していたいくつかのテストを実行できたのはよかったよ。

 FP2はFP1よりもうまくいった。予選と決勝に備えて2台でテスト作業を行うことができたんだ。いいデータを集めることができたから、これを分析し、明日に向けてベストなセットアップを選びたい。FP2には満足している。ロングランペースがよかったし、ショートランに関しても向上の余地はあると思う。

 今日はトップ10圏内に入ることができたから、ポジティブに感じている。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とガールフレンドのカテリーナ・マゼッティ・ザニーニさん
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とガールフレンドのカテリーナ・マゼッティ・ザニーニさん

2019/11/30

ホンダF1勢4台が重要なFP2でトップ10入り「スムーズな初日。予選に向けさらにセットアップを煮詰める」と田辺TD

 2019年F1アブダビGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=2番手/2=5番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=4番手/2=6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=15番手/2=9番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=10番手という結果だった。

 ホンダは「両チームがFP2をトップ10で終え、幸先のいい初日となりました」とコメント、予選および決勝と同時刻に行われるFP2で4台のマシンが力強さを発揮したとして、ポジティブな感想を示している。

 初日唯一のアクシデントは、FP1でルノーのダニエル・リカルドがエンジントラブルに見舞われてコース上にオイルがまき散らされた際に、すぐ後ろを走っていたガスリーにオイルがかかってしまったことだというが、ガスリー自身にもマシンにも大きな影響はなかった。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のアブダビGP初日は、PU観点ではスムーズな一日になりました。予選と決勝に近いコンディションのFP2では、4台ともにトップ10入りと悪くない結果でしたが、明日に向けてはPU、車体ともにまだまだセットアップを煮詰めていく余地があると感じています。ここからFP2で得られたデータをもとに分析を進め、明日の予選に向けた準備を進めます。

2019/11/26

レッドブルF1代表、ガスリーの復調を喜ぶ「プレッシャーが少ない環境に戻したのは正しい選択だった」

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがシーズン前半に精彩を欠き、力を発揮しきれなかった原因のひとつとして、メディアや世間からの注目が集まったことによるプレッシャーを挙げた。ガスリーはシーズン半ばでトロロッソに降格されて以来、復調を果たし、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得した。

 2019年からレッドブルに昇格したガスリーだったが、チームが期待していたような成績を残せず、サマーブレイク中にトロロッソに戻された。それまでの12戦では、予選でも決勝でもチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに勝ったのはわずか1回、ポイントでもフェルスタッペンの181点に対してガスリーは63点を獲得するにとどまった。

2019年F1第11戦ドイツGP日曜 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)とヘルムート・マルコ
2019年F1第11戦ドイツGP日曜 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)とヘルムート・マルコ

「我々は、彼のなかでプレッシャーがどんどん高まっていっているのを感じた」とホーナーはformula1.comのインタビューにおいて語った。「世間からのプレッシャー、メディアからの厳しい目といったものだ。そのため、そういったものから彼を遠ざけて、トロロッソでプレッシャーが幾分少ない環境で走らせるというのは正しい対処だった」

「チームが変わって以来、彼は再び非常にいい走りをするようになった。自信を取り戻してきたのだ。強力なレースを走り、ペースもどんどんよくなっていった。今の環境に満足しているように見えるので、よかったと思う」

 シーズンがスタートする前、バルセロナでのプレシーズンテストでガスリーは2回クラッシュを喫した。その影響をずっと引きずってきたように思うとも、ホーナーは述べている。

「プレシーズンテストで2回アクシデントを起こした後で、開幕を迎えるのは難しいことだっただろう。それが彼の自信に影響したはずだ。また、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるというのもかなり難しい仕事だ。そういうわけで彼はシーズン前半に苦しんだのだと思う」

 レッドブルは2020年のドライバーとして、フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンを選び、姉妹チームのトロロッソに関してはガスリーとダニール・クビアトのラインアップを継続することを決めている。

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2019/11/25

レッドブル不合格の烙印を押されたガスリーが手繰り寄せた2位表彰台/トロロッソ・ホンダF1コラム

 インテルラゴスに姿を見せたピエール・ガスリーは、明らかに不機嫌な表情を見せた。レッドブルがアレクサンダー・アルボンの2020年残留を発表し、自らは来季もトロロッソで走ることが決まったからだった。

「こうなるのは知っていたからサプライズではないよ」

 不満顔ながらも、ガスリーはレッドブルでの苦しい半年間を経て戻って来たトロロッソで大きな成長を遂げることができたと振り返った。そのこと自体が彼の精神的な成長を表わしていた。

2019年F1第20戦ブラジルGP予選日 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP予選日 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

「僕がこのシーズン後半戦に知ったのは、F1がいかにチームスポーツであるかということだ。それが一番の収穫だった。僕はフォーミュラ・ルノーでレースを始めた最初のシーズンからどのカテゴリーでもタイトルを獲ったり上位で走ったりと順風満帆だったし、半年もの間ダメだったことなんて一度もないんだ。でもこの半年で苦境を乗り越えるためにクルマについてやチームがどう仕事をするのかということを学び、レースがチームスポーツだということを改めて強く学んだんだ。トロロッソとの仕事をとても楽しんでいるし、ここまで入賞4回を果たしてきたけど、この先ももっと楽しみたいと思っているよ」

 金曜フリー走行2回目では突然エンジンがブローアップしてしまった。

 このセッションで役目を終える予定の使い古しのエンジンだったとは言え、充分に走り切れるだけのマイレージはあると想定していただけにホンダ陣営にも動揺が走った。

 トロロッソとしても、ロングランができなかったのは痛かった。そしてダニール・クビアトもターン12で突然マシンの電源が落ちるトラブルでスピンオフし、高温になったカウル内から煙が出たため大量の消火器を浴びて真っ白になってしまい、メカニックたちは粉塵マスクを装着して想定外の作業に追われることとなってしまった。

「エンジンが何の予兆もなく突然ブローアップしたんだ。少し走行時間を失ってしまったのは理想的ではなかったけど、マイレージの進んだ金曜日エンジンだったから大きな影響はないよ。ロングランでタイヤのキャラクターを確認できなかったし、ダニーの(ダニール・クビアト)トラブルもあって充分に走行できたとは言い難いし、いつもよりもハッキリとしたことが見えていない状況だ」

 そうはいっても、シーズン後半戦に入ってマシンセットアップ面で着実な進歩を遂げてきたトロロッソは、限られたデータからSTR14をしっかりとセットアップしてきた。

 予選でガスリーは中団グループ最上位の7番手に飛び込む好走を見せた。これはガスリー自身も驚きの結果だった。

「今回はトロロッソに戻ってきてからのレースで最高の予選アタックができたよ。ダニーのようにちょっとしたことで結果が大きく落ちてしまう大接戦の中団グループの中ではポールポジションだからね、上々の結果だよ。正直言ってこの結果はまったく想像していなかったんだ。予選ではライバルたちがエンジンのパワーを上げてくるからね」

■レース終盤、4位確保の方針から思わぬチャンス

 シーズン後半戦に入り、トロロッソは着実に中団グループ上位を争う位置につけるようになった。それはマシンの持っているポテンシャルを確実にフルに引き出すことができるチームとしての安定感を身に着けてきたからだ。

 ガスリーとしても、マシンが自分好みにピタリと合った状態になることの恩恵を感じている。それがガスリーの言うチームワークによるものだ。

「何かひとつ要因があるわけじゃなくて、色んな要素の組み合わせによるものだよ。クルマがまさに僕の望んだ通りの仕上がりになっている。エンジニアが僕を理解し、そういうクルマを用意できるようになってきたことが大きいんだ」

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク

 決勝ではメルセデスAMGの1台とフェラーリの2台が消え、最後のセーフティカーが出た時点でルイス・ハミルトンがピットインをしたためレッドブル・ホンダの2台に続いて3番手。

 チームとしてはハミルトンが背後にいるだけにそのポジションが維持できるとは考えておらず、「リスクは冒さず確実にマシンをゴールへ運ぶんだ」とガスリーに4位確保の指示を送った。

 ガスリー自身もそのつもりだったが、前でハミルトンがアルボンに接触し、2位が転がり込んできた。そして最終ラップはホンダの加速で最終コーナーからの加速競争を制し、ハミルトンを引き離しさえして2位でチェッカードフラッグを受けた。

 それもこれも、ガスリーがずっと中団グループ最上位にいたから掴むことができたチャンスだった。

「レースが再開されてからはルイスの方がフレッシュなタイヤを履いているのも分かっていたし勝ちを狙って攻めてすぐに抜きにかかってくるのも分かっていた。でも僕も抜かれても『OK、でもできるだけ前にひっついていこう。何かが起きたときに掴めるように』って思って全力でプッシュし続けていたんだ。実際にそれがその通りになったというわけさ」

 これまでのトロロッソは暑さに苦しみタイヤのデグラデーションが進んでしまうことが多かった。しかしブラジルでは日曜日だけが暑くなることが予想されていたため、いつも以上に慎重に予選よりも決勝に比重を置いてマシンセットアップを進めていたという。

 そして日曜日は気温は高くなったものの雲が多く路面温度は予想されていたほど高くはならなかった。最も作動温度領域の高いタイヤアロケーションが持ち込まれていたこともトロロッソにとっては追い風になった。

■精神的に大きく成長を遂げたピエール・ガスリー

 チーフエンジニアのジョナサン・エドルスはこう説明する。

「彼はトロロッソに戻ってきてから自信を深めているように感じられるし、マシンの特性が彼のドライビングスタイルに合っていることもその理由のひとつだろう。そして特に予選一発のパフォーマンスに優れていることもプラスに働いている。今シーズン我々はレースペースに苦しむことも少なくなかったが、特に今週末は予選よりもレースできちんとパフォーマンスを発揮できるように主眼を置いてセットアップを進めて来たんだ」

「特に我々は暑いコンディションで苦しんできたけど、今日は暑かったものの雲が出てくれたおかげでそれほど路面温度が上昇することはなかった。それも我々にとっては幸運だったんだ。そして今週末はピレリの中で最も硬くワーキングレンジが高いタイヤアロケーションだった。それもピタリとハマったんだ」

 自身初の表彰台獲得に、ガスリーは獣のような雄叫びを上げて何度も拳を突き上げた。

 それはただの歓喜ではなく、レッドブルで不合格の烙印を押されトロロッソへ降格させられた時点でもう永久に訪れることはないだろうと覚悟していた表彰台に立つことができたという歓喜であり、精神的にも技術的にも成長した自分の走りがそれを手繰り寄せ掴み取ったのだという大きな手応えでもあった。

「正直言って、シーズン途中にトロロッソに戻ることになってもうこんな夢が叶うとは思っていなかったよ。僕は自分にできることをただひたすらやるしかないと思ってチームとともにプッシュし続けてきた。チームのみんなにも『OK、僕らは自分たちにあるチャンスを最大限に生かさなきゃいけないよ』と言ってきたんだけど、まさに今日それが現実になったというわけだね。子供の頃からF1を夢見てきて今日こうして表彰台という夢が叶ったんだ。今まで生きてきた中で最良の日だよ」

 この一歩はガスリーにとって限りなく大きな一歩となった。これから彼がどのような飛躍を見せるのか、楽しみだ。

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝でピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝でピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝日 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝日 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

2019/11/25

「トロロッソ・ホンダF1にとって、ドライバーラインアップ継続はプラスに働く」クビアト、2020年の飛躍に期待

 トロロッソ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年に彼とピエール・ガスリーが残留することについて、ある程度経験あるドライバーを走らせることはチームにとってプラスに働くと語った。

 2020年にトロロッソが現在のラインアップを継続することが、今月正式に発表された。クビアトは2014年に、ガスリーは2017年第15戦に、それぞれF1デビューを果たした。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソは、若手ドライバー育成の役割も担っているものの、チームはふたりを来季引き続き起用することを決め、「この強力なペアは、チームがランキングでさらに上位に上がるという目標において大きな役割を果たすだろう」と述べている。

 2019年、クビアトとガスリーがそれぞれ表彰台を獲得、トロロッソは最終戦を前に、コンストラクターズ選手権で6位に位置している。

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
3位に入賞したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 25歳のクビアトは、自分とガスリーが引き続き走ることで、チームは2020年にスムーズに実力を発揮していくことができると考えている。

「何を期待するかということを正確に定めることはできないので、状況を見ていくことになる」とクビアトは語った。
「でも、(2020年も)中団で戦うことになるだろう。また接戦になるはずだが、できる限り高いポジションをつかむため、全力を尽くしていく」

「僕らが経験あるドライバーであることは、チームにとって、とてもいいことだと思う。ウィンターテストで、マシンに関して正確なフィードバックが得られることが保証されているからね」

「僕らがマシンについて言うことはほとんど同じなんだ。つまり、ふたりとも同じ感触を持っているということで、マシンに関して優れたフィードバックを提供できているということになる。ふたりともすべてのサーキットを知っているのもいいことだ。(開幕戦)オーストラリアのFP1から、互いにプッシュし合うことができる」

 ガスリーは2019年シーズンにレッドブルに昇格したものの、思うようなパフォーマンスを発揮できないまま、サマーブレイクの間にトロロッソへと戻された。代わってトロロッソからレッドブルに移ったルーキーのアレクサンダー・アルボンは、2020年シートを勝ち取った。

 クビアトは、ガスリーを高く評価しており、互いに競い合って、好結果を目指していくことができると語っている。
「ルーキーがいい流れをつかみ、速さを発揮する場合がある。だが、ルーキーとしては速いが、経験を積むとそこまでではないということもあるんだ」とクビアトは言う。

「でもピエールはとても優れたドライバーだ。チームメイトが速いというのは僕にとってもいいことだよ」

2019/11/25

「トロロッソ・ホンダF1にとって、ドライバーラインアップ継続はプラスに働く」クビアト、2020年の飛躍に期待

 トロロッソ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年に彼とピエール・ガスリーが残留することについて、ある程度経験あるドライバーを走らせることはチームにとってプラスに働くと語った。

 2020年にトロロッソが現在のラインアップを継続することが、今月正式に発表された。クビアトは2014年に、ガスリーは2017年第15戦に、それぞれF1デビューを果たした。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソは、若手ドライバー育成の役割も担っているものの、チームはふたりを来季引き続き起用することを決め、「この強力なペアは、チームがランキングでさらに上位に上がるという目標において大きな役割を果たすだろう」と述べている。

 2019年、クビアトとガスリーがそれぞれ表彰台を獲得、トロロッソは最終戦を前に、コンストラクターズ選手権で6位に位置している。

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
3位に入賞したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 25歳のクビアトは、自分とガスリーが引き続き走ることで、チームは2020年にスムーズに実力を発揮していくことができると考えている。

「何を期待するかということを正確に定めることはできないので、状況を見ていくことになる」とクビアトは語った。
「でも、(2020年も)中団で戦うことになるだろう。また接戦になるはずだが、できる限り高いポジションをつかむため、全力を尽くしていく」

「僕らが経験あるドライバーであることは、チームにとって、とてもいいことだと思う。ウィンターテストで、マシンに関して正確なフィードバックが得られることが保証されているからね」

「僕らがマシンについて言うことはほとんど同じなんだ。つまり、ふたりとも同じ感触を持っているということで、マシンに関して優れたフィードバックを提供できているということになる。ふたりともすべてのサーキットを知っているのもいいことだ。(開幕戦)オーストラリアのFP1から、互いにプッシュし合うことができる」

 ガスリーは2019年シーズンにレッドブルに昇格したものの、思うようなパフォーマンスを発揮できないまま、サマーブレイクの間にトロロッソへと戻された。代わってトロロッソからレッドブルに移ったルーキーのアレクサンダー・アルボンは、2020年シートを勝ち取った。

 クビアトは、ガスリーを高く評価しており、互いに競い合って、好結果を目指していくことができると語っている。
「ルーキーがいい流れをつかみ、速さを発揮する場合がある。だが、ルーキーとしては速いが、経験を積むとそこまでではないということもあるんだ」とクビアトは言う。

「でもピエールはとても優れたドライバーだ。チームメイトが速いというのは僕にとってもいいことだよ」

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2019/11/22

レッドブルF1代表「ホンダはあらゆる面で期待を上回っている」提携初シーズンは大成功と喜ぶ

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2019年からスタートしたホンダF1とのパートナーシップは予想以上にうまくいっており、非常に満足できる初シーズンであると語った。

 2018年までレッドブルはルノーのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載していたが、2019年からホンダにスイッチすることを決めた。ホンダは2015年からマクラーレンと提携していたものの、2017年末で契約を終了。2018年からレッドブルの姉妹チーム、トロロッソにパワーユニットを供給、今シーズンはレッドブルとあわせて2チームと契約を結んでいる。

 レッドブル・ホンダは2019年開幕戦オーストラリアでマックス・フェルスタッペンにより3位表彰台を獲得、第9戦オーストリアGPで今季初優勝、続いてドイツGP、ブラジルGPでも勝利を飾った。

 ブラジルGPの週末、ホーナーはホンダとの関係は予想以上にうまくいっているといえるのではないかと聞かれ「多くの点でそのとおりだと思う」と答えたと、formula1.comが伝えた。

2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台
2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台に上がったマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトン

「なぜホンダにスイッチしたのかと問いかける声は多かった。だが、我々は開幕戦で早くも表彰台を獲得した。去年の同時期よりも多くのポイントを稼いでいる。全体的に信頼性が高く、パフォーマンスもどんどん向上している」

「シャシーサイドでは、フロントウイングのレギュレーション変更に思っていたよりも大きな影響を受けた。だがホンダはあらゆるエリアにおいて、我々の期待を超えている。このパートナーシップは非常にポジティブなスタートを切ったといえるだろう」

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得

 レッドブル・ホンダは第20戦終了時点で391点を獲得、メルセデス、フェラーリに続くコンストラクターズ3位が確定している。ホーナーはF1レギュレーションに大きな変化がない2020年には、今季の好調を維持してさらに向上を図ることができると考えている。

「エンジンを導入するたびに進歩がなされてきた。それを確認できたのは素晴らしいことだ。優れた信頼性が発揮された」とホーナーは言う。

「今年は新しいパートナーシップの最初の年であり、移行期としてとらえていた。しかし一年を通して勢いが増してきたと感じる」

「2020年はあらゆる分野においてレギュレーションに大きな変化がないので、今季RB15のポジティブな勢いを、2020年型RB16につなげていきたいと考えている」

2019/11/20

トロロッソF1・チーフエンジニア インタビュー:「こんな雰囲気でレースをするのは初めて。ホンダが我々を成長させてくれた」

 2019年F1第20戦ブラジルGP決勝でトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが力走の末、2位表彰台を獲得。ラスト2周の攻防、そして2018年からタッグを組むホンダについてトロロッソのチーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズにインタビューした。

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2019年F1第20戦ブラジルGP ジョナサン・エドルズ(トロロッソ/チーフ・レースエンジニア)
2019年F1第20戦ブラジルGP ジョナサン・エドルズ(トロロッソ/チーフ・レースエンジニア)

──素晴らしい2位表彰台です。
エドルズ:
ありがとう。金曜日からマシンは速かったから、いいレースはできると思っていたけど、まさか表彰台に上がるとは思ってもいなかった。トロロッソは昨年まで表彰台は1回(2008年イタリアGP/セバスチャン・ベッテル優勝)しか経験していなかったのに、今年はすでに2回も上がった。最高の気分だ。

──しかも最後は、手に汗握るルイス・ハミルトン(メルセデス)とのバトルを制しての2位。ファイナルラップのバトルの話をする前に、2回目のセーフティカーが導入されて、ハミルトンがピットインしたとき、ピエール・ガスリーのポジションが1つ上がって、3番手になりました。あのときは、何かに何でもハミルトンを押さえて、表彰台を狙いに行ったのですか。
エドルズ:
いや、あのときはピットインしたハミルトンが交換したばかりのタイヤで真後ろにいて、ピエールは約20周走ったタイヤで再スタートしなければならなかったから、無理な戦いは挑まず、きちんとゴールまでクルマを持って帰ることを指示した。

 あそこまで行ったら、確かに表彰台に上がりたい気持ちはあった。でも、我々のようなチームにとっては、4位でも素晴らしい結果だ。コンストラクターズ選手権のことを考えても、『3位かリタイア』よりも『確実に4位』のほうが重要だった。

──それで残り2周となったところでの再スタートで、あっさりハミルトンにオーバーテイクされたわけですね。しかし、その周のヘアピンでハミルトンがアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)に突っ込み、ガスリーが2台の横をすり抜けて、2番手に浮上しました。
エドルズ:
オー・マイ・ゴッドって叫んだよ。でも、ハミルトンがすぐに発進して3番手でレースを再開したから、チクショーという感じだった。だって、向こうのほうがタイヤのグリップが明らかに良く、ファイナルラップのインフィールドセクションで追いつかれるのは目に見えていた。

──そして、ファイナルラップの12コーナーを過ぎたところからコントロールラインまで、あのサイド・バイ・サイドのバトルが演じられた。あのとき、ガスリーはオーバーテイクボタンを使ったのですか。
エドルズ:
ホンダからは可能な限りのパワーを使わせてもらった。それから、あの場面で我々に運があったのは、セーフティカーが解除されたばかりだったため、DRSが使用不可となっていたことだ。だから、あのサイド・バイ・サイドのバトルはメルセデスとのガチンコ勝負。それに我々は勝った。

■古巣に戻ったピエール・ガスリーのさらなる成長を期待

──波乱に助けられた面もありましたが、今日のレースでは常にトップ3チームの直後のポジションにガスリーがいたことも、運を味方につけられた要因でしたね。
エドルズ:
そうだね。今日のトロロッソ・ホンダとピエールは、第2集団の先頭を常に走り続けるスピードがあった。レース前、我々は1ストップも視野に入れた2ストップ作戦を選択した。

 だから、ソフトタイヤでスタートした後、1回目のピットストップでミディアムを選択した。レースが後半に入ったところで、1ストップは断念し、2回目のピットストップを行い、ソフトタイヤに履き替えて、チェッカーフラッグを目指した。その作戦が結果的にレース終盤に訪れたセーフティカー導入でこちらに味方した。再スタートでは、できればソフトタイヤを履いていたいからね。

──古巣に戻ってきたガスリーの表彰台は格別ですね。
エドルズ:
彼は2019年シーズンにいろんなことがあったと思う。そんな彼が表彰台で喜ぶ姿を見ることができて、我々も幸せな気分だ。この表彰台が彼にとって今後の自信につながり、さらなる成長へつながることを期待している。

──第11戦ドイツGPに続いて、ホンダ・ユーザーが2台、表彰台に上がりました。
エドルズ:
過去にホンダが苦しい時間を経験していたことは、我々も知っている。そのホンダと我々は2018年に手を組んだ。それはホンダにとって再出発する良い経験となっただけでなく、我々のようなプライベートチームにとっても、素晴らしい経験となった。

 ホンダの仕事ぶりは常に真摯で我々も多くのことを彼らから学んだ。ホンダが我々を成長させてくれたんだ。今年のチームはこれまでになく、モチベーションが高い。こんな雰囲気でレースしているのは、私がこのチームに入ってきてから、初めてのことだ。

──これでコンストラクターズ選手権で19点を加え、83点とし、5位のルノー(91点)と8点差です。最終戦で逆転もあります。
エドルズ:
ハハハ(笑)。まずはレーシング・ポイント(67点)の前で確実にフィニッシュすること。いまはまだきちんと計算ができていないから、ルノーを逆転するのに、あと何点必要かわからないが、チャンスがある限り、ひとつでも上のポジションを狙うよ。今日、ピエールが見せたレースのようにね。

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーの2位に喜ぶホンダ山本雅史F1マネージングディレクターとトロロッソのフランツ・トスト代表
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーの2位に喜ぶホンダ山本雅史F1マネージングディレクター、ジョナサン・エドルズ、フランツ・トスト代表

2000年代にホンダ・チームで仕事していた経験があるチームマネージャーのグラハム・ワトソン(左)も感慨無量
2000年代にホンダ・チームで仕事していた経験があるチームマネージャーのグラハム・ワトソン(左)も感慨無量

2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台の下にはレッドブルとトロロッソのスタッフが入り乱れるように集まっていた
2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台の下にはレッドブルとトロロッソのスタッフが入り乱れるように集まっていた

2019/11/18

ホンダ本橋CE決勝後インタビュー:「ワンツーはホンダもステップアップしている実感が湧く大きな結果」/F1ブラジルGP

 2019年F1第20戦ブラジルGP決勝で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。第11戦ドイツGPのダニール・クビアト3位に続いて2019年シーズン2度目の表彰台を飾った。望外の結果となった今週末のレースをトロロッソ担当のホンダ本橋正充チーフエンジニアが語った。

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──今シーズン2度目の表彰台。しかも今回は2位です。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):
本当にうれしいですね。金曜からトラブル続きだったのでそれを克服してのレースだったし、ずっと集中力を切らさずに走ってくれて、最後の鼻差はしびれましたね!

──第16戦ロシアGPでの2基目のスペック4を入れていたのが、こういうところで有効に働きましたね。
本橋CE:
いろんなセッティングを試して、さらに現場で最適にセッティングしてきた結果だと思います。取りこぼしなくやってきた成果が出ました。

──ファイナルラップの最後の4つのコーナーは、ガレージはもう総立ちでしたか。
本橋CE:
立ち上がる寸前ですよね。いけーみたいな感じでしたね。

──(ルイス・)ハミルトンと(アレクサンダー・)アルボンが接触してガスリーが抜きました。あの瞬間、表彰台にいけると思いましたか。
本橋CE:
いや、レースなので最後まで気は抜けませんでした。

──ファイナルラップでガスリーが2位。ハミルトンに抜かれても3位じゃないですか。確実に3位という気持ちはなかったですか?
本橋CE:
もちろん2位です。守りに入ることもなく、ドライバーも最後までリスタート含めて集中力を保ってくれた。ドライバー、チーム全員が一つでも上と思って戦っていました。

──ガスリーは予選から調子がよくてずっとベスト・オブ・ザレストのトップで走ってましたよね。やはりクルマが良かった?
本橋CE:
そうですね。今週末は大きく天候が変わってきたんですけど、チーム側のセッティングも機能してくれましたし、ドライバー側もうまく乗れていました。金曜日にトラブルが少し出たのは残念ですけど、全体としてはコンペティティブな週末を過ごせたかなと思います。

──シーズン2回目の表彰台は正直想像してましたか?
本橋CE:
正直厳しいかなと思っていました。調子はだんだん上がってきているとはいうものの、トップ3が速いので厳しいと思っていました。ただ最後まできちんと走りきる、ドライバー、チーム含めて走りきることの大切さを改めて思い知らされました。

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク

■トロロッソに戻って成長したピエール・ガスリー

──本橋さんから見て、トロロッソに戻ってきてからのガスリーに成長や変化は感じますか。
本橋CE:
慣れ親しんだチームというのがあって、伸び伸びやっていたのかなと思います。去年から築き上げてきた信頼関係のなかでいい関係にすぐに戻ることができたので、あとはクルマに馴れるだけかなと思っていました。

 クルマに馴れるまで時間がかかりましたが感覚とかはすぐに取り戻してくれた。もともといい関係を築いていたことが、セッティングなどに反映できているのかなと思いました。

──本橋さんはトロロッソのチーフエンジニアであると同時に、ホンダの副テクニカルディレクターでもあります。このワン・ツーはホンダにとって……。
本橋CE:
大きいです! 本当に大きいです。ドイツGPでワン・スリーというのがあったんですけど、やっぱりワン・ツーは僕らホンダもステップアップしている実感が湧く結果です。大きく一歩踏み出せたなと思います。

──ハミルトンに並ばれても、抜かれなかったのがさらに2位の価値を大きくしていますね。
本橋CE:
あれは大きい。ドライバーも頑張ってくれましたし、ホンダも進歩したことを証明できたのかなと思いました。車体も終始良かったので人もマシンもパワーユニットも全部出し切って逃げ切れたのかなと。

──HRD Sakura(栃木県の本田技術研究所)には伝えましたか。
本橋CE:
HRD Sakuraとは、ずっとリアルタイムで繋がってるから、伝わっています。

──やったぞ!っていう感じですか。
本橋CE:
いや、やっぱり、ありがとうございますでしょうね。(HRD Sakuraの)みんながサポートしてくれてるので、僕らが現場で戦える。HRD Sakuraのみんなとともに勝ち取ったワン・ツーです。

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーの2位表彰台に喜びに沸くトロロッソ・ホンダスタッフ
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーの2位表彰台に喜びに沸くトロロッソ・ホンダスタッフ

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ピエール・ガスリーの2位で盛り上がるホンダ本橋正充チーフエンジニア
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ピエール・ガスリーの2位で盛り上がるホンダ本橋正充チーフエンジニア

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2019/11/18

入賞のクビアト「ランキング6位を奪還できたのは大きい」トロロッソ・ホンダF1、5位ルノーとの差はわずか8点

 2019年F1ブラジルGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位で入賞を果たした。

 16番グリッドからミディアムタイヤでスタート、23周目と46周目にソフトに交換して走った。チームメイトのピエール・ガスリーは2位を獲得、ふたりで19ポイントを稼いだことで、トロロッソはコンストラクターズランキングでレーシングポイントを抜いて6位に浮上。最終戦を前に、5位のルノーにわずか8ポイント差まで迫った。

 チーム代表フランツ・トストは、クビアトの入賞は6位を取り戻す助けになったと述べ、ビークルパフォーマンス担当チーフエンジニア、クラウディオ・バレストリは、「コンストラクターズ選手権5位も不可能ではない」とコメントしている。

2019年F1第20戦ブラジルGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=10位
 16番グリッドからのスタートなので、楽なレースにはならないことは分かっていた。実際苦労し続けたけれど、最後のセーフティカー後のリスタートで3台抜いて、なんとか1点をつかんだ。

 トロロッソは今年2回目の表彰台を獲得した。中団でそこまでの成績を出しているチームは他にない。自分たちの仕事を誇りに思っていいだろう。

 今日たくさんポイントを稼いだことで、ランキング6位を取り戻した。チームは素晴らしい結果を出したと思う。

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