クビアトの記事一覧

2019/12/21

F1ファンが選ぶ2019年ベストレースはドイツGP。レッドブル・ホンダ優勝のレースがトップ3に並ぶ

 F1がファンのアンケートに基づいて決定した2019年トップ5レースを発表した。ベストレースに選ばれたのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝したドイツGPだった。

 13000人以上のファンが投票した結果、2019年ベストレースには、雨に見舞われた第11戦ドイツGPが選ばれた。クラッシュが相次ぎ、セーフティカー出動が続く荒れた展開のなか、フェルスタッペンが2019年2勝目を挙げ、2位にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが入った。

 2位は第20戦ブラジルGPで、このレースもウイナーはフェルスタッペンだった。トロロッソのピエール・ガスリーが2位に入り、ホンダが1991年以来の1-2フィニッシュを成し遂げた。3位はマクラーレンのカルロス・サインツJr.で、ガスリーとともにF1初表彰台をつかんだ。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

 第9戦オーストリアGPと第14戦イタリアGPが同数の票を集め、3位に並んだ。オーストリアGPでフェルスタッペンは2019年シーズン初優勝。ホンダにとってはF1復帰後初の快挙となった。
2019年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 イタリアGPは、シャルル・ルクレールがフェラーリのホームでF1での2勝目を達成したレースだった。

 5位は第10戦イギリスGPで、2019年王者であるメルセデスのルイス・ハミルトンが母国での6度目の優勝を挙げている。

2019/12/19

アルファタウリ・ホンダF1のニューマシン公開日が決定。オーストリアで発表会を開催

 スクーデリア・トロロッソは、アルファタウリと改名して迎える初のシーズンに走らせるマシンの発表日を明らかにした。

 2006年からF1に参戦しているトロロッソは、2020年にはレッドブルが所有するファッションブランドであるアルファタウリをチーム名とすることが決まっている。新たなスタートを迎える同チームは、ニューマシンを2月14日に披露することを発表した。発表会はオーストリア・ザルツブルク空港に親会社レッドブルが所有する施設『ハンガー7』で開催される。

レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ
レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ

 2019年、トロロッソは2回の表彰台を獲得して、チーム史上ベストタイのコンストラクターズ選手権6位を獲得した。アルファタウリとして参戦する2020年には、ホンダとのパワーユニット(PU/エンジン)契約3年目を迎える。ドライバーは2019年から変更なく、ダニール・クビアトとピエール・ガスリーを起用。一方で、名称変更に伴い、チームカラーがブルーから一新される可能性がある。

 2020年のシーズンオフテストは2月19日にスタートする。

■2020年F1新車発表会スケジュール
フェラーリ:2月11日
アルファタウリ・ホンダ:2月14日

2019/12/11

トロロッソ・ホンダF1のクビアト「2019年は自分にとってベストシーズンのひとつ」

 ダニール・クビアトは、トロロッソ・ホンダでの2019年には非常に満足しており、自分のF1キャリアのなかでベストシーズンのひとつであると語った。

 2014年にトロロッソでF1デビューを果たしたクビアトは、2015年にレッドブル・レーシングに昇格を果たした。しかし2016年第5戦にトロロッソに戻された後、2017年シーズン終了前にチームから放出された。

 しかしレッドブル首脳陣は2019年に向けてクビアトと再び契約。トロロッソからF1復帰を果たしたクビアトは、ドイツGPで3位表彰台を獲得するなど優れたパフォーマンスを発揮、2020年の残留も確定した。

「(自分の2019年には)とても満足している。F1キャリアのなかでベストのシーズンのひとつといっていいだろう」とクビアトは語っている。

「思いどおりにいくレースもあれば、うまくいかないレースもある。中団で戦っているとそれは仕方ない。接戦だから小さなミスでチャンスを逃してしまう。でもそれもF1というスポーツの一部だ」

「今年の僕はドライバーとして成長した。F1で走った過去数年よりもいい仕事をしたと思う」

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1ドイツGPで3位を獲得したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

「トロロッソは今年、とてもいい成績を挙げた。チーム史上最高の年だったといっていいだろう」

「自分が関わっていたことがうれしい。今年、チーム内はとてもいい雰囲気だった。トロロッソは今年、常に優れたパフォーマンスを発揮してきたと思う」

「シーズン序盤からコンスタントにポイントを稼ぎ、訪れるチャンスをうまく生かした。本来獲れるはずのないポイントを戦略などを利用してつかむことは、時に非常に重要になる」

「来年に向けて大きな後押しになるよ」

 ピエール・ガスリーがブラジルGPで2位表彰台を獲得したこともあり、トロロッソは2019年にコンストラクターズ選手権でチーム史上ベストタイの6位を獲得した。

広告

2019/12/10

レーシングポイントを抑えランキング6位。チーム史上最高のシーズンに/トロロッソ・ホンダF1コラム

 2019年最終戦アブダビGPのトロロッソ・ホンダには、コンストラクターズランキング5位が掛かっていた。ルノーとは8ポイント差。しかし7位のレーシングポイントとは16点差で、逆に順位を落とす可能性もある。

 歴史的に見て決して得意とはいえないヤス・マリーナ・サーキットだが、トロロッソ・ホンダは最初から“決勝重視“でレースに挑んだ。暑いコンディションのレースではタイヤのデグラデーションに苦しむ傾向にあり、特に今回のように柔らかいコンパウンドの際にはその傾向が強かったからだ。

 金曜フリー走行からそれを想定した慎重なプログラム構成を採った。

2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 結果としてダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手につけ好調のように見えたが、ソフトタイヤが数周で大きくタレることを考えればQ3に進むのは利口とは言えなさそうだった。

「ダニーと2台で色々と比較データ取りをして、明日以降に向けて色んなことが見えてきた。今日(金曜フリー走行2回目)は10番手だったけど、ソフトタイヤのデグラデーションの大きさを考えるとこれは望ましいポジションじゃない。あとコンマ数秒を見つけて7番手を狙わなきゃいけないし、15番手・16番手まで落ちるのだってコンマ数秒しかないんだ」(ピエール・ガスリー)

 決勝重視のセッティングで臨んだFP3では10番手・12番手と好調だったものの、予選では路面温度が下がる中でグリップを引き出せずに12番手・14番手と順位を下げてQ2で敗退となってしまった。

「良かったのはQ2のアタック1回目だけで、それ以外は正直言ってマシンのグリップがとてもプアだった。なぜだか分らないけど、マシンがスライドしまくってしまったんだ。そのせいで本来の走りができなかった」(ダニール・クビアト)

 しかしこれは結果的にトロロッソ・ホンダにとっては良い展開を生むことになった。

 ガスリーが語っていた通り、Q3に進んで中古のソフトタイヤでスタートすれば戦略の幅はかなり限られてしまう。ミディアムやハードタイヤでスタートして1ストップ作戦を採るのに較べれば不利が大きくなる。

 そして何より、純粋な速さでは及ばないマクラーレンやルノーを上回るには、異なる戦略を用意するしかないのだ。

「今回のソフトタイヤのタレを考えれば、予選で10番手に入るくらいなら11番手や12番手の方が良い。いずれにしても今日はマクラーレンやルノーには敵わなかったし10番手以内に入ることは難しかったと思うけどね。Q3に進んで彼らと同じ戦略になれば逆転はかなり厳しいだろう。マクラーレンの方が僕らよりもかなり速いからね。でも今回はタイヤ選択が鍵を握ることになると思う。スタートタイヤが自由に選べるなら1ストップ作戦も視野に入るようになる。ギリギリだけど、その方がまだ可能性があるんだ」

 決勝に向けてどんな戦略を採るべきか?ソフトスタートで2ストップ作戦になるかもしれないQ3進出組に対して、ミディアムスタートの定石を採るか、ハードスタートで引っ張って最後にプッシュする戦略を採るか。

 ここでトロロッソ・ホンダが選んだのは、ランキング5位争いをするルノーではなく、ランキング6位争いをするレーシングポイントを見てレースをするということだった。

 レーシングポイントはトロロッソ・ホンダより1つ前の予選11番手・13番手。確実に彼らの前後でフィニッシュできるレースをすれば、ランキングを逆転されることはない。だからトロロッソ・ホンダは2台で大量得点を狙うのではなく、ガスリーにミディアム、クビアトにハードと戦略を分けて確実にどちらか1台はレーシングポイントと同等の結果になるようにコンサバティブなアプローチを採ったのだ。

 チーフエンジニアのジョナサン・エドルスはこう説明する。

「どちらの戦略もそれぞれに良いところと悪いところがあって、レーシングポイントは2台ともミディアムスタートの戦略で来るだろうと読んでいたから、我々としてはそれも想定した上であらゆるケースに対してカバーしておきたかったんだ。だから1台は彼らと同じ戦略、そしてもう1台は異なる戦略を採ることで様々な展開、つまりセーフティカーがレース序盤に出ても終盤に出ても対処できるようにしておいたというわけだ。(レーシングポイントに完敗して)コンストラクターズランキング6位を失うようなことがないようにしたかったんだ。我々はマクラーレンやルノーのことはあまり気にせず、どちらかといえばレーシングポイントだけを見てレースをしていたんだ」

 ガスリーがそのレーシングポイント勢とスタート直後のターン1で接触し、フロントウイングを失って大きく後退してしまったのは痛手だった。ノーズを留めるボルトが壊れており、交換に手間取ってしまいウイリアムズから80秒も後方でコースに戻ることになり、セーフティカーが出てギャップが縮まることもなく、ここからハードタイヤで走り切る戦略を採ったものの挽回はできなかった。

 しかしクビアトはハードタイヤを非常に上手く保たせ、40周目まで引っ張ってみせた。クビアト自身、キャリアベスト走りだというほどの好走だった。

「ハードタイヤで走った第1スティントはおそらく僕のキャリアでベストな走りだったと思う。明日なんてもうないっていうくらいに(余力を残さず)プッシュし続けたんだ。毎ラップ周りの誰よりも速かったし、マシンのフィーリングがすごく良かった。そしてレース戦略は僕らがまさに狙ったとおりに上手くいったんだ、最高の戦略だったと思うよ」

 序盤はキミ・ライコネン(アルファロメオ)に抑えられたもののフリーエアになってからは良いペースを維持し、ミディアムに履き替えた最終スティントもニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)を抜いて9位にポジションを上げた。その際にフロントウイングにダメージを負ってそれ以上の追撃がならなかったのは残念だったが、ここ数戦は不本意なレースが続いていたクビアトが最後にしっかりと好走で締めくくったのは来季に向けて良かった。

「ここ数戦はいつも何かを掴み損ねていたような感覚だったしとても良いレースでシーズンを終えたかった。それができて本当に良い気分だよ。僕らはレースに合わせて最高のセットアップを決めていた。それによって予選パフォーマンスは少し犠牲になってしまったかもしれないけど、それを今日のレースでひとつにまとめあげたんだ」

 これまで苦手としていた柔らかいコンパウンドのマネージメントは非常に上手く行き、2020年シーズンに向けた学びになった。

「非常にタイヤを上手く使えて保たせることができたというところで色々と学べたことがあったとチームのブリーフィングでも話していました。今までは後方で競っているとタイヤを壊してしまって抜けない、タイムが落ちていってしまうということがありましたが、今日は色々と学べることがあったし、色んなツールを使ってマネージメントしている中で、何が良かったのかというのは来年に向けていかせるという意味で非常にポジティブな最終戦になったということですね」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)

 ガスリーは1周目の事故が無ければ7位か8位にはなれただろうとチームはいう。それが事実なら、ルノーを逆転してコンストラクターズランキング5位も有り得たわけだ。

 しかし今のトロロッソ・ホンダのマシンパッケージの実力からすれば、コンストラクターズランキング6位が妥当な結果だろうとエドルスはいう。

「現実的に考えると我々の実力としてはランキング6位が妥当な結果だっただろう。シーズンを通してルノーの方がマシンパフォーマンスは優っていたからね。サーキットによっては我々も好パフォーマンスを発揮できたけど、マクラーレンの方が安定して一歩先を行っていたし、ルノーも僅かながら我々を上回っていた。そういう意味ではランキング6位というのは我々のマシンパフォーマンスを反映したものだと言えるだろうね」

 しかしこのコラムでも再三触れてきたとおり、今季のトロロッソ・ホンダはセットアップや戦略などレース運営で大きく進歩を遂げた。さらにイタリアの本拠地ファエンツァだけでなくイギリスにあるファクトリー、ビスターの空力部門の改善にも着手し、風洞のオペレーションも刷新してそれがしっかりと効果を発揮してきた。

 チームとして着実に一歩成長したのが今年のトロロッソ・ホンダだった。それがこうしてしっかりと結果にも反映されたということだ。

 フランツ・トスト代表はチーム史上最高のシーズンだったと振り返ったが、それは結果だけでなく内容を含めてのことだ。

「トロロッソにとっては2度の表彰台を獲得し、これまでで最も成功に満ちたシーズンになった。コンストラクターズランキングでも5位と僅か数点差の6位だ。ドライバーたちは献身的で成熟したパフォーマンスを発揮し、空力部門のもたらしたアップグレードも全て上手く機能した。そして信じられないほど素晴らしい仕事をしたホンダにも大きく感謝したい」

 そして2020年シーズンはアルファタウリと名を変え、さらに強いチームへと成長を遂げるはずだ。

「来年はさらに強くなると自信が持てる。2020年が楽しみだよ」

2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

2019/12/09

ここ一番の勝負強さはまるでアロンソ。マクラーレンを引っ張る存在に成長したサインツ【今宮純のF1アブダビGP採点】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1最終戦アブダビGP編だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選=14番手/決勝=9位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 驚いた。スタートタイヤをウイリアムズ勢以外で彼だけがハード、金曜FP2ではミディアムを試していたのに(ガスリーがハード担当)。この選択と1ストップ戦略は難しかったはずだが40周ロングスティントをこなし9位へ。

 トロロッソの目標はランク5位争い、だがガスリーがいきなりランス・ストロール(レーシングポイント)に接触され最後尾に後退、ルノーとの8点差を2点ちぢめ6位決定(08年ベスト・タイ結果)。チームメイトが入れ替わった今シーズンにレギュラーとして9回入賞、3度目の表彰台も。

☆ ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
予選=19番手/決勝=17位

2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 似たような結果に見えるが最後の健闘だ。1ストップ後に18周したオールド・ミディアムで50周目に自己ベストタイム13位を記録。体調不良が心配された週末も元気な走り、GP後の4日のタイヤテストでメルセデスに乗り込み、堂々トップタイム。速度次元が全く違うのに適応力を示した。

☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=8番手/決勝=11位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 終盤4戦連続入賞はならなかった。ここでは2020年シーズンのためのニューパーツ・テストを担当、PUトラブルなどもあり初日は16位。またもタイヤ温度問題を抱えたが土曜に大きくセッティングを変え、予選8番手はさすが。“オーバーテイク・マイスター”はセットアップ能力も持ち合わせているのだ。

☆☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選=7番手/決勝=8位

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 対サインツの予選で<11勝10敗>勝ち越した。何度も触れてきたが最年少20歳(11月13日に)ルーキーは、タイムアタック力がそなわっている。今年の新人3人でその部分が光る。ここでもセクターベストをしっかりそろえる7位。レース最終周の11コーナーでペレスとの真剣バトルに抜かれ、悔しさをむき出し(これもいいレッスン)。

☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=2番手~20番手グリッド降格/決勝=4位

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

 パワーユニットを2度交換して最後尾となるが今年最後の予選でセーブすることなくいった(気概を感じる)。このコース2本の直線で18周目まで“DRS機能停止”となり、メルセデスでもオーバーテイクは難しくなっていた。W10のストレートスピードは低く中団レベル、それでも5番手までポジションアップ。最後にルクレール(ソフトタイヤ)に仕掛けるもオールド・ハードでは果たせずに4位。誤解をおそれずに言えば今季のボッタスを象徴する結果に……。

☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
予選=11番手/決勝=7位

2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ポジションアップ・レースが今年は15戦。最終戦もその強みを発揮しノリスをとらえると、11コーナー・エントリーからインサイドラインの“フェイント”をかけ、すかさずアウトサイドに。フェアーで巧妙な『ベスト・パッシング』のひとつ。ノリスとのランク10位攻防に勝ち、またここで中間チームのトップでゴール。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手/決勝=3位

2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 鬼門となったセクター3、走り出しからSF90は直角ターンで入口アンダーステア傾向が見てとれた。それをなんとかしようとアプローチのアクセリングを修正し、使用ギヤを変え、それでもカーバランスは最終盤戦で最も厳しい状態だった。(マシンが)決まらないときこそ彼のドライビングセンスが表れる。

☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
予選=10番手/決勝=12位

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 177戦のこれが総結果。4位3回、5位9回、6位20回、7位18回、8位18回、9位12回、10位14回(入賞率53%は現役ドライバーでトップ10レベル)。表彰台3位を阻まれた相手は12年ベルギーGPがキミ・ライコネン、13年韓国GPがロマン・グロージャン、16年ベルギーGPがルイス・ハミルトン。彼らは去るヒュルケンベルグの力量を充分に知っている。

☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
予選=9番手/決勝=10位

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 ますます同郷の先輩、チームの先輩でもあるフェルナンド・アロンソのようなレースをやってみせている。最後のチャンス、最終周にヒュルケンベルグをとらえ10位1点を。この1点がドライバーズランク6位逆転の“大勝負”、そこに彼の勝負強さを見た。

 アロンソに似ているのはまだある。スタートに賭けオープニングラップで上がってくる技。接近戦では周囲を見切り、ラインワークをアドリブのようにチェンジ、空間認識能力が高い。自らのエラーは少なく今年3度のリタイアはメカニカル(PU)トラブル。担当エンジニア・メンバーとも密な“技術ミーティング”ができ、その気になれば自分でマシンを組み上げることもできるだろう。『ザ・マクラーレンズ2019』、ノリスとのコンビは進化途上にある。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選PP/決勝=1位

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

 プレッシャーから解放され、リラックスした6冠王だからこその6度目“グランドスラム”。ありったけのスピードをチームというよりも自分自身のために追求したのだろう。<ルイス・ハミルトン・ショー>のグランド・フィナーレ、アンコールはドーナツターン。旋回半径を見事なくらい正確に描いていた(!)。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=3番手/決勝=2位

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 何度もホンダPUの感触に関して無線で細かく言っていたのは、けしてネガティブ意味ではない。リアルタイムでコクピットから発する生コメントは、レース後のデブリーフィング会話と違う意味を持つ。

 聴く側のエンジニアグループは瞬時にリアル対応でき、それがデータとなって記憶保存され後日の“反省ミーティング“のテーマとなる。こうした流れがホンダ×レッドブルの初年度“アライアンス(協業)”を強化してきたのだ。再三TVにOAされる無線交信に、フェルスタッペン自身の進化と現体制への忠誠心をも感じた。

2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

広告

2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

2019/12/05

ガスリー、トロロッソSTR14・ホンダでの最後のテスト終える「有意義な一日。最高の形でシーズンを締めくくれた」

 アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1タイヤテスト2日目に、レッドブル・ホンダからはアレクサンダー・アルボンが、トロロッソ・ホンダからはピエール・ガスリーが参加し、今シーズンのテスト作業を完了した。

 12月4日、マックス・フェルスタッペンから作業を引き継いだアルボンは、RB15で139周を走行した。自己ベストタイムは2019年C4タイヤでマークした1分39秒181で、この日参加した11人のなかで7番手となった。

2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 トロロッソはテスト初日はダニール・クビアトとショーン・ゲラエルを走らせ、2日目最終日にはガスリーを起用した。ガスリーは、トロロッソSTR14で、この日の最多に当たる146周を走りこみ、2020年C5タイヤで、全体の4番手にあたる1分38秒166を記録した。

「STR14で走る最後の日を迎えた。丸一日、2020年に向けた作業に取り組み、今日参加したドライバーのなかで一番多い周回を走った」とガスリーは一日を振り返った。

「とても有意義な一日だった。今日みたいな一日でシーズンを締めくくることができて最高だ。この後はゆっくり休み、家族や友人たちと休暇を過ごす。それからまた2020年のための準備を始めるよ」

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2日間のテスト総合のタイムシートでは、21人中ガスリーが6位、クビアトが7位、アルボンが11位、フェルスタッペンが16位、ゲラエルが20位という結果だった。

2019/12/04

ホンダF1のフェルスタッペンとクビアトがアブダビテストに参加「有意義な走行をし、タイヤについて理解を深めた」

 アブダビでのピレリF1タイヤテストがスタート、初日にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが参加した。トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトとFIA-F2ドライバーのショーン・ゲラエルを走らせた。

 テストは12月3日と4日の2日間にわたって行われる。全チームが2019年型タイヤと来季2020年用に開発されたタイヤの両方を試し、その後、正式に2020年タイヤが決定される見通しとなっている。

 レッドブルのフェルスタッペンは、この日走ったドライバー12人中7番手タイムを2020年C3タイヤで記録、最多となる153周を走った。翌4日はアレクサンダー・アルボンがテストを担当する予定となっている。

 トロロッソ・ホンダは、午前にゲラエル、午後にクビアトを走らせた。ゲラエルは67周のなかで2020年C4タイヤで自己ベスト1分41秒640を記録し、11番手だった。

「午前中に67周を走り切った。タイヤテストの作業をたっぷり行えたと思う」とゲラエルは語った。
「1年ぶりに(トロロッソの)マシンに乗ることができてうれしかった。ラップタイムをさらに縮めることは可能だったが、今日の走行の目的はテストだからね」

2019年F1アブダビテスト ショーン・ゲラエル(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ショーン・ゲラエル(トロロッソ・ホンダ)

 クビアトは72周を走り、2020年C5タイヤで1分38秒183をマークし、メルセデスのバルテリ・ボッタス、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに続く3番手となった。

「半日のテストだったが、うまくいったと思う」とクビアトはテストを振り返った。
「有意義な走行をし、タイヤについて理解を深めた。このテストの主な目的はそこにある」

「ショートランとロングランの両方をこなし、来年のプレシーズンテストに向けて分析するためのデータを収集した」

2019年F1アブダビテスト ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 トロロッソ・ホンダはテスト最終日にピエール・ガスリーを起用する予定となっている。

広告

2019/12/04

ホンダF1のフェルスタッペンとクビアトがアブダビテストに参加「有意義な走行をし、タイヤについて理解を深めた」

 アブダビでのピレリF1タイヤテストがスタート、初日にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが参加した。トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトとFIA-F2ドライバーのショーン・ゲラエルを走らせた。

 テストは12月3日と4日の2日間にわたって行われる。全チームが2019年型タイヤと来季2020年用に開発されたタイヤの両方を試し、その後、正式に2020年タイヤが決定される見通しとなっている。

 レッドブルのフェルスタッペンは、この日走ったドライバー12人中7番手タイムを2020年C3タイヤで記録、最多となる153周を走った。翌4日はアレクサンダー・アルボンがテストを担当する予定となっている。

 トロロッソ・ホンダは、午前にゲラエル、午後にクビアトを走らせた。ゲラエルは67周のなかで2020年C4タイヤで自己ベスト1分41秒640を記録し、11番手だった。

「午前中に67周を走り切った。タイヤテストの作業をたっぷり行えたと思う」とゲラエルは語った。
「1年ぶりに(トロロッソの)マシンに乗ることができてうれしかった。ラップタイムをさらに縮めることは可能だったが、今日の走行の目的はテストだからね」

2019年F1アブダビテスト ショーン・ゲラエル(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ショーン・ゲラエル(トロロッソ・ホンダ)

 クビアトは72周を走り、2020年C5タイヤで1分38秒183をマークし、メルセデスのバルテリ・ボッタス、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに続く3番手となった。

「半日のテストだったが、うまくいったと思う」とクビアトはテストを振り返った。
「有意義な走行をし、タイヤについて理解を深めた。このテストの主な目的はそこにある」

「ショートランとロングランの両方をこなし、来年のプレシーズンテストに向けて分析するためのデータを収集した」

2019年F1アブダビテスト ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 トロロッソ・ホンダはテスト最終日にピエール・ガスリーを起用する予定となっている。

2019/12/02

9位のクビアト「会心の走りができた」 トロロッソ・ホンダF1代表も2019年ベストと称賛

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位だった。55周のレースを13番グリッドからハードタイヤでスタート、40周まで走ってミディアムに交換する戦略を採った。

 チーム代表フランツ・トストは、「彼にとって今年ベストのレースのひとつ」とクビアトを称賛した。トストによると、クビアトはニコ・ヒュルケンベルグをオーバーテイクする際にフロントウイングにダメージを負い、最後の数周はパフォーマンスを失ったということだ。

 2019年ドライバーズランキングでクビアトは13位だった。

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=9位
 いい形でシーズンを終えることができた。ハードタイヤでのファーストスティントは、僕のキャリアのなかで一番うまくいったスティントといっていいだろう。死にもの狂いでプッシュした。

 毎ラップ、周囲のマシンよりも速さがあり、マシンの感触がよかった。予定したとおりに物事がうまくいったよ。戦略は素晴らしかったし、レース用セットアップもとてもよかった。昨日の予選を少し犠牲にしたかもしれないが、今日うまく取り戻すことができた。

 この数戦は悔いが残るレースが続いていたから、いいレースをして、シーズンをポジティブな形で締めくくりたいと思っていた。こういう風に最終戦を終えることができて最高の気分だ。

2019/12/02

ホンダF1、表彰台含む3台入賞で最終戦終える「確実に前進した1年。2020年はさらに高みを目指す」と田辺TD

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、アレクサンダー・アルボンは6位だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位、ピエール・ガスリーは18位という結果だった。

 ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車の4台中3台が入賞、レッドブル・ホンダは今季9度目の表彰台を獲得した。

2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ガスリーはスタート直後の接触でフロントウイングを破損し、交換のためにピットストップを行わなければならず、最後尾に落ちた。そのため2周遅れの18位という結果にとどまった。

 コンストラクターズ選手権でレッドブル・ホンダは3位、トロロッソ・ホンダは6位を獲得。ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンが3位、ガスリーが7位、アルボンが8位、クビアトが13位という結果になった。

2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のレースではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得、そしてホンダPUを搭載するマシン3台が入賞を果たすことができ、いい形でシーズンを締めくくることができました。

 フェルスタッペン選手はタイヤをマネージしながら素晴らしいドライビングを見せてルクレール選手をオーバーテイクし、ドライバーズランキング3位を確定させるなど、今日もいい走りを見せてくれました。アルボン選手も6位入賞と、いい形でルーキーイヤーを終えてくれました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、クビアト選手が非常にうまくタイヤをマネージし、全ドライバー中で最長となる41周目までピットインを伸ばしたことが奏功し、9位入賞を果たしました。チームの戦略とともにいいレースをしてくれたと思います。ガスリー選手についてはスタート直後の接触の影響により残念ながらポイント圏外に終わる形になりました。

 今年はホンダにとって2015年の復帰以来、初めて2チームにPUを供給しました。ふたつのチームといいコミュニケーションをとりながら、レッドブルとは3勝を挙げ、トロロッソとも2度の表彰台を獲得するなど、確実に前進を果たせた一年になりました。

 4人のドライバーと両チームはもちろん、懸命に開発をプッシュしてくれたHRD Sakuraとミルトンキーンズのファクトリーのメンバー、そしてサプライヤーの方々の努力に対して、改めて感謝の言葉を送ります。社内の他部門の技術協力も含め、ホンダとして一丸となって戦った一年だったとも感じています。

 そして、シーズンを通して熱いご声援を送ってくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました。

 今年はとてもいいシーズンを送ることができました。しかし、まだまだ我々が目指している場所には到達していません。来年もさらなる高みを目指し、戦いを続けていきます。

広告

2019/12/01

クビアト「予選中、1ラップしかうまく決まらず」14番手。トロロッソは危険なリリースで罰金科される

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手だった。Q1では1分37秒683(14番手)、Q2では1分37秒141とタイムを更新したがQ3には進出できなかった。

 トロロッソは予選中、クビアトをガレージから送り出す際にハースのロマン・グロージャンの目の前に出したことで審議対象になった。スチュワードは危険なリリースを行ったと判断し、トロロッソに5000ユーロ(約60万円)の罰金を科した。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、クビアトは13番グリッドに繰り上がる。

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 予選=14番手
 今日はマシンの感触があまりよくなくて、予選では滑ってばかりいた。タイヤのグリップを見つけ出せず、マシンがうまく決まらなかった。

 Q2の最初のラップだけはまずまずだと思えたが、それ以外のラップではフィーリングがよくなかった。

 明日は状況がよくなることを期待している。レースは予選とは違い、戦略を利用することもできるから、すべてがうまくいけば、ポジションを上げるチャンスは必ずあるよ。

2019/12/01

ホンダF1、フロントロウから2019年最終戦へ「決勝に期待が持てる。悔いを残さぬよう全力を出し切りたい」と田辺TD

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手、ピエール・ガスリーは12番手で、Q3進出には至らなかった。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、ホンダ勢4人はひとつずつ繰り上がり、フェルスタッペンはフロントロウ2番手、アルボンは5番手、ガスリーは11番手、クビアトは13番手グリッドからそれぞれスタートする予定となっている。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 Q3に進んだフェルスタッペンとアルボンは、決勝スタートタイヤとしてミディアムタイヤを選んだ。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日の予選では、フェルスタッペン選手が力強い走りを見せ、3番手のタイムを出しました。明日は他車のグリッドペナルティにより、フロントロウからスタートできる形になります。

 アルボン選手も確実に6番手タイムを記録して5番グリッドを確保し、我々にとっては明日のレースに向けて期待が持てる予選結果になりました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては2台ともにQ3進出を逃しましたが、11番、13番グリッドと、スタートタイヤを選択できるポジションで、レース戦略を立てる上ではアドバンテージがある位置からのスタートになります。

 明日は今シーズン最後のレースになります。悔いを残さないようベストなパフォーマンスを発揮し、いい結果とともにシーズンを締めくくれられればと思います。

2019/12/01

【動画】F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

 F1最終戦アブダビGP予選はメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となった。そんな予選のハイライト映像がDAZNで公開されている。

■F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

広告

2019/11/30

【順位結果】F1最終戦アブダビGP予選

 2019年F1最終戦アブダビGP予選はメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手に入っている。

■F1最終戦アブダビGP予選結果

Pos No. Driver Team Time Laps
1 44 L.ハミルトン メルセデス 1’34.779 19
2 77 V.ボッタス メルセデス 1’34.973 16
3 33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’35.139 16
4 16 C.ルクレール フェラーリ 1’35.219 16
5 5 S.ベッテル フェラーリ 1’35.339 16
6 23 A.アルボン レッドブル・ホンダ 1’35.682 21
7 4 L.ノリス マクラーレン 1’36.436 17
8 3 D.リカルド ルノー 1’36.456 15
9 55 C.サインツJr. マクラーレン 1’36.459 17
10 27 N.ヒュルケンベルグ ルノー 1’36.710 18
11 11 S.ペレス レーシングポイント 1’37.055 13
12 10 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’37.089 12
13 18 L.ストロール レーシングポイント 1’37.103 14
14 26 D.クビアト トロロッソ・ホンダ 1’37.141 12
15 20 K.マグヌッセン ハース 1’37.254 14
16 8 R.グロージャン ハース 1’38.051 8
17 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1’38.114 6
18 7 K.ライコネン アルファロメオ 1’38.383 6
19 63 G.ラッセル ウイリアムズ 1’38.717 8
20 88 R.クビサ ウイリアムズ 1’39.236 6

2019/11/30

クビアト初日9番手「マシンの感触は良好。状況の変化にうまく対応していきたい」:トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=15番手/2=9番手だった。

 FP1は20周を走行し1分39秒969(ミディアムタイヤ)、FP2では34周のなかで1分37秒651(ソフトタイヤ)を記録した。

2019年F1第21戦アブダビGP チームと記念撮影をするダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP チームと記念撮影をするダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト フリー走行1=15番手/2=9番手
 生産的な一日だった。FP1は時間帯が決勝とは違うためあまり重要ではなかったが、それでも基準点を見つけ、マシンの挙動を確認するという意味では役に立った。

 FP2も有意義なセッションだった。レースと同じ時間帯に行われたセッションなので、1周1周が重要だった。そういう意味で、FP2でたくさんの周回数を走ることができてよかったと思う。

 今夜データを分析し、明日に向けてマシンにどういう作業をするべきかを確認する。今日はマシンの感触がとてもよかったが、だからといってこれ以上作業をせずにすべてを今のままで保つということではない。週末を通して状況は変化していくから、それに適応していく必要がある。

2019/11/30

ホンダF1勢4台が重要なFP2でトップ10入り「スムーズな初日。予選に向けさらにセットアップを煮詰める」と田辺TD

 2019年F1アブダビGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=2番手/2=5番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=4番手/2=6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=15番手/2=9番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=10番手という結果だった。

 ホンダは「両チームがFP2をトップ10で終え、幸先のいい初日となりました」とコメント、予選および決勝と同時刻に行われるFP2で4台のマシンが力強さを発揮したとして、ポジティブな感想を示している。

 初日唯一のアクシデントは、FP1でルノーのダニエル・リカルドがエンジントラブルに見舞われてコース上にオイルがまき散らされた際に、すぐ後ろを走っていたガスリーにオイルがかかってしまったことだというが、ガスリー自身にもマシンにも大きな影響はなかった。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のアブダビGP初日は、PU観点ではスムーズな一日になりました。予選と決勝に近いコンディションのFP2では、4台ともにトップ10入りと悪くない結果でしたが、明日に向けてはPU、車体ともにまだまだセットアップを煮詰めていく余地があると感じています。ここからFP2で得られたデータをもとに分析を進め、明日の予選に向けた準備を進めます。

広告

2019/11/25

「トロロッソ・ホンダF1にとって、ドライバーラインアップ継続はプラスに働く」クビアト、2020年の飛躍に期待

 トロロッソ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年に彼とピエール・ガスリーが残留することについて、ある程度経験あるドライバーを走らせることはチームにとってプラスに働くと語った。

 2020年にトロロッソが現在のラインアップを継続することが、今月正式に発表された。クビアトは2014年に、ガスリーは2017年第15戦に、それぞれF1デビューを果たした。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソは、若手ドライバー育成の役割も担っているものの、チームはふたりを来季引き続き起用することを決め、「この強力なペアは、チームがランキングでさらに上位に上がるという目標において大きな役割を果たすだろう」と述べている。

 2019年、クビアトとガスリーがそれぞれ表彰台を獲得、トロロッソは最終戦を前に、コンストラクターズ選手権で6位に位置している。

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
3位に入賞したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 25歳のクビアトは、自分とガスリーが引き続き走ることで、チームは2020年にスムーズに実力を発揮していくことができると考えている。

「何を期待するかということを正確に定めることはできないので、状況を見ていくことになる」とクビアトは語った。
「でも、(2020年も)中団で戦うことになるだろう。また接戦になるはずだが、できる限り高いポジションをつかむため、全力を尽くしていく」

「僕らが経験あるドライバーであることは、チームにとって、とてもいいことだと思う。ウィンターテストで、マシンに関して正確なフィードバックが得られることが保証されているからね」

「僕らがマシンについて言うことはほとんど同じなんだ。つまり、ふたりとも同じ感触を持っているということで、マシンに関して優れたフィードバックを提供できているということになる。ふたりともすべてのサーキットを知っているのもいいことだ。(開幕戦)オーストラリアのFP1から、互いにプッシュし合うことができる」

 ガスリーは2019年シーズンにレッドブルに昇格したものの、思うようなパフォーマンスを発揮できないまま、サマーブレイクの間にトロロッソへと戻された。代わってトロロッソからレッドブルに移ったルーキーのアレクサンダー・アルボンは、2020年シートを勝ち取った。

 クビアトは、ガスリーを高く評価しており、互いに競い合って、好結果を目指していくことができると語っている。
「ルーキーがいい流れをつかみ、速さを発揮する場合がある。だが、ルーキーとしては速いが、経験を積むとそこまでではないということもあるんだ」とクビアトは言う。

「でもピエールはとても優れたドライバーだ。チームメイトが速いというのは僕にとってもいいことだよ」

2019/11/25

「トロロッソ・ホンダF1にとって、ドライバーラインアップ継続はプラスに働く」クビアト、2020年の飛躍に期待

 トロロッソ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年に彼とピエール・ガスリーが残留することについて、ある程度経験あるドライバーを走らせることはチームにとってプラスに働くと語った。

 2020年にトロロッソが現在のラインアップを継続することが、今月正式に発表された。クビアトは2014年に、ガスリーは2017年第15戦に、それぞれF1デビューを果たした。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソは、若手ドライバー育成の役割も担っているものの、チームはふたりを来季引き続き起用することを決め、「この強力なペアは、チームがランキングでさらに上位に上がるという目標において大きな役割を果たすだろう」と述べている。

 2019年、クビアトとガスリーがそれぞれ表彰台を獲得、トロロッソは最終戦を前に、コンストラクターズ選手権で6位に位置している。

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
3位に入賞したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 25歳のクビアトは、自分とガスリーが引き続き走ることで、チームは2020年にスムーズに実力を発揮していくことができると考えている。

「何を期待するかということを正確に定めることはできないので、状況を見ていくことになる」とクビアトは語った。
「でも、(2020年も)中団で戦うことになるだろう。また接戦になるはずだが、できる限り高いポジションをつかむため、全力を尽くしていく」

「僕らが経験あるドライバーであることは、チームにとって、とてもいいことだと思う。ウィンターテストで、マシンに関して正確なフィードバックが得られることが保証されているからね」

「僕らがマシンについて言うことはほとんど同じなんだ。つまり、ふたりとも同じ感触を持っているということで、マシンに関して優れたフィードバックを提供できているということになる。ふたりともすべてのサーキットを知っているのもいいことだ。(開幕戦)オーストラリアのFP1から、互いにプッシュし合うことができる」

 ガスリーは2019年シーズンにレッドブルに昇格したものの、思うようなパフォーマンスを発揮できないまま、サマーブレイクの間にトロロッソへと戻された。代わってトロロッソからレッドブルに移ったルーキーのアレクサンダー・アルボンは、2020年シートを勝ち取った。

 クビアトは、ガスリーを高く評価しており、互いに競い合って、好結果を目指していくことができると語っている。
「ルーキーがいい流れをつかみ、速さを発揮する場合がある。だが、ルーキーとしては速いが、経験を積むとそこまでではないということもあるんだ」とクビアトは言う。

「でもピエールはとても優れたドライバーだ。チームメイトが速いというのは僕にとってもいいことだよ」

2019/11/18

入賞のクビアト「ランキング6位を奪還できたのは大きい」トロロッソ・ホンダF1、5位ルノーとの差はわずか8点

 2019年F1ブラジルGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位で入賞を果たした。

 16番グリッドからミディアムタイヤでスタート、23周目と46周目にソフトに交換して走った。チームメイトのピエール・ガスリーは2位を獲得、ふたりで19ポイントを稼いだことで、トロロッソはコンストラクターズランキングでレーシングポイントを抜いて6位に浮上。最終戦を前に、5位のルノーにわずか8ポイント差まで迫った。

 チーム代表フランツ・トストは、クビアトの入賞は6位を取り戻す助けになったと述べ、ビークルパフォーマンス担当チーフエンジニア、クラウディオ・バレストリは、「コンストラクターズ選手権5位も不可能ではない」とコメントしている。

2019年F1第20戦ブラジルGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=10位
 16番グリッドからのスタートなので、楽なレースにはならないことは分かっていた。実際苦労し続けたけれど、最後のセーフティカー後のリスタートで3台抜いて、なんとか1点をつかんだ。

 トロロッソは今年2回目の表彰台を獲得した。中団でそこまでの成績を出しているチームは他にない。自分たちの仕事を誇りに思っていいだろう。

 今日たくさんポイントを稼いだことで、ランキング6位を取り戻した。チームは素晴らしい結果を出したと思う。

広告

2019/11/18

ホンダ田辺TDブラジルGP優勝インタビュー:「セナと本田宗一郎さんのふたりに胸を張れる結果が出せた」

 2019年F1第20戦ブラジルGP決勝はマックス・フェルスタッペンがレースをコントロールし、今季3勝目を達成。チームメイトのアレクサンダー・アルボンはラスト2周のところでルイス・ハミルトンと接触し、惜しくも初表彰台獲得はならなかった。しかし一方でトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2位に入り、ホンダ製エンジンを搭載したマシンのワンツーは1991年鈴鹿以来の快挙となった。ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターにレースの感想を聞いた。

———————————-

──まずは今シーズン3勝目、おめでとうございます。率直な感想をお願いします。
田辺豊治F1テクニカルディレクター(以下、田辺TD):
うれしいです。レッドブル・ホンダにとって今シーズン3勝目に加えて、トロロッソ・ホンダのガスリー選手が2位に入り、ワンツーということで。

──フェルスタッペンは横綱相撲でした。
田辺TD:
いろいろあった中で、マックスは予選のQ1からQ3までトップタイムでポールポジションを確実にとり、スタートを決めて、ハミルトンのペースを見ながらレースを展開できました。チームのストラテジーも良く、ある意味危なげない勝ち方ができたかなと思います。

── 一方、アルボンは残念でした。
田辺TD:
アルボン選手も予選ポジションを守って確実に走っていて、色々あった中で最後はフェラーリを従えて走ってくれた。ラスト2周はタイヤを交換したばかりのハミルトンとの戦いとなり、厳しい状況の中、果敢な走りで、ああいう結果(接触)になってしまいましたが、一時はレッドブル・ホンダがワンツーで走るような状況を作ってくれた。彼が今年新人ということも考えると今後に向けて心強いレースが見られたかなと思います。

──そのアルボンに代わって、表彰台にガスリーが上がりました。
田辺TD:
トロロッソに関してはガスリー選手が予選7番手で、(ルクレールのエンジン交換ペナルティによる10番手降格で)6番手からスタートしました。中盤の激しい戦いの中できちんと予選で良いポジションをとって、そこからスタートして、ポジションをキープして、最終的に中団を従えて走る中で前のトラブルがうまく作用して2位。ホンダとトロロッソ、そしてレッドブルがきちんとした形でワンツーでフィニッシュしたことは、非常に良い結果だったと思います。

(ダニール・)クビアト選手に関しては最終的に10位でポイント取れるところまで頑張った。ミスで16番手からのスタートでしたが、他のチームと戦う中で最後まできちんと走れた、ペースも良かった。

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得

■今もブラジルで絶大な人気をもつアイルトン・セナ

2019年F1第20戦ブラジルGP 1988年にアイルトン・セナが搭乗していたマクラーレンMP4/4をドライブするブルーノ・セナ
2019年F1第20戦ブラジルGP 1988年にアイルトン・セナが搭乗していたマクラーレンMP4/4をドライブするブルーノ・セナ

──今年はセナが亡くなって25年目のブラジルGPということで、ブルーノ(・セナ)がマクラーレン・ホンダを走らせるイベントがレース前に行われました。
田辺TD:
私もレース前にMP4/4が走る姿を、見ていました。スタンドからはセナ・コールも起こって、物凄い応援でした。いまでも多くの人々から愛されてることを肌で感しました。そして、あらためてセナの偉大さを実感しました。

 そのブラジルGPで勝てたのは良かった。今日はもうひとり天国から見てた人がいました。本田宗一郎さんです。ふたりにも、胸を張れる結果が出せたんじゃないかなと思います。

──終盤、ホンダPU搭載車がワンツースリーになりました。あのときはどういう心境でしたか。
田辺TD:
うしろにタイヤ交換したばかりのルイス(・ハミルトン)がいたので、まだまだ楽観できる場面ではなかった。そうはいってもピットイン・アウトの見た目の順位とかではなく、あと残り2周という状況でのワンツースリー。どうなるんだろうと……。

──ホンダ製エンジンのワンツーは91年の鈴鹿以来という快挙でした。
田辺TD:
同チームのワンツーなら過去にも経験はありますが、異なるチームでワンツーは珍しい。われわれはレッドブルとトロロッソのコアになっているレッドブル・テクノロジーとも一緒に仕事してます。そういう意味で、レッドブル・グループにとっても非常に素晴らしい結果になったと思います。

──フェルスタッペンはレースの序盤はスタートダッシュしてすぐに2秒離しましたが、そこからは差が広がりませんでした。広がらなかったのか、それとも広げられなかったのでしょうか。
田辺TD:
基本的にタイヤをマネージメントしてました。序盤にプッシュすると(デグラデーションが)心配されますので、後ろを見ながらという話でした。

■協力パートナーとともに成長を続けるホンダ

──後半にハミルトンが迫ってきたときは、エンジン的にもかなり攻めた使い方をしたんですか。
田辺TD:
一応頑張っていました、ガスリーとアルボンは。マックスはまあまあです。

──ハミルトンとのバトルはハンガリーGP以来です。あのときは逆転負けしましたが、今回はその借りを返したといった感じでしょうか。
田辺TD:
そうですね。向こうは、もう1回ハンガリーと同じことを狙ってきたようでが、今回は届かなかったという感じでしょうか。

──今回は速さだけではなく強さもあったと思います。
田辺TD:
アルボンの走りも強さがあったと思いますし、ガスリーの走りも強さがあったと思います。

──今回の勝利は、ホンダの強力なターボが大きく貢献していたと思います。そのターボにはホンダR&Dのテクノロジーが入っていたと聞いています。
田辺TD:
初優勝のときも述べたと思いますが、ホンダだけでなく、昨年からパートナーを組んでいるトロロッソ、そして今年から組んでいるレッドブルと共に、ホンダは成長し、パフォーマンスを向上させてきました。

 当然ホンダとしても開発の手を緩めることなく、ここまでやってきました。今回、こういう結果を得られて、オーストリアに続いて、皆さんにありがとうと言いたいですし、これからも一緒に頑張りましょうと伝えたいと思います。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019/11/18

トロロッソ担当ホンダF1本橋エンジニア「苦しんできたガスリーの表彰台に感無量。これからもっと上を目指していく」

 2019年F1ブラジルGP決勝で、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位、ピエール・ガスリーは2位に入り、F1で初の表彰台を獲得した。

 ガスリーは6番グリッドからスタートし、レース周回のほとんどをポイント圏内で走行、終盤、フェラーリ2台が同士討ちでリタイアすると4番手に浮上した。2位争いをしていたアレクサンダー・アルボンとルイス・ハミルトンが接触したことで2番手に上がり、ファイナルラップにはハミルトンから激しい追撃を受けながらも最後まで抑え切り、2位を獲得した。

 ガスリーは2017年マレーシアGPでトロロッソからF1デビュー、2019年にはレッドブルへの昇格を果たしたが、首脳陣が期待するようなパフォーマンスを発揮することができないまま、サマーブレイク後のベルギーからトロロッソに復帰した。

 トロロッソは今年のドイツGPでクビアトが3位を獲得しており、今回はそれに続く今季2回目の表彰台となった。

2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台
2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台に上がったマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトン

■トロロッソ担当ホンダF1チーフエンジニア 本橋正充
 今日のレースは、最後まであれだけの接戦のバトルを勝ち抜いての2位ということで、感無量です。また、スクーデリア・トロロッソとのシーズン2度目の表彰台獲得ということもあり、特別な想いです。

 今週は金曜からパワーユニットにトラブルが出ていたりもしましたが、チームやドライバーの協力のおかげでなんとかリカバリーできました。

 ガスリー選手については昨年のトロロッソとのプロジェクトスタートから2年間一緒にやってきて、昨年は4位という特別な結果を出すことができました。ただ、今年は彼自身チームの移籍などもあり苦しい時間があったと思います。トロロッソに戻ってきてからは徐々に調子を上げてきての今日の結果ですので、本当におめでとう、ありがとうという想いです。

 いい結果を出すことはできましたが、ホンダとしてはまだまだ高いところを目指さなくてはいけないと思っていますので、ここからも進歩を続けていければと思っています。

2019/11/18

ホンダF1、創業者宗一郎氏の誕生日に28年ぶりの1-2「我々のPUによってドライバーに力を与えることができた」と田辺TD

 2019年F1ブラジルGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝、アレクサンダー・アルボンは14位だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位、ピエール・ガスリーは2位に入り、F1で初の表彰台を獲得した。

 フェルスタッペンはポール・トゥ・フィニッシュを達成、アルボンはレース終盤、2番手を走行していたものの、オーバーテイクを仕掛けてきたルイス・ハミルトンに接触されて後方までポジションを落とし、F1初表彰台のチャンスを失った。

 アルボンとハミルトンのアクシデントによって2位に繰り上がったガスリーは、ハミルトンを抑えきり、トロロッソに今季2回目の表彰台をもたらした。トロロッソはダブル入賞を果たし、コンストラクターズ選手権のランキング争いにおいて貴重なポイントを稼いでいる。

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ホンダの1-2フィニッシュは1991年日本GP以来、ブラジルGPでの優勝はアイルトン・セナによる1991年以来の快挙。決勝日11月17日は、ホンダ創業者本田宗一郎氏の誕生日だった。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 アイルトン・セナ選手の母国初優勝となった1991年以来のブラジルGP優勝を果たすことができました。チームの素晴らしい戦略と合わせて、フェルスタッペン選手の本当に果敢かつ冷静なレース展開の判断により勝ち取った勝利だと思います。シーズン終盤での3度目の優勝は、またひとつ私たちに大きな力をくれると思っています。

 また、初表彰台となったレッドブル・トロロッソ・ホンダのガスリー選手についても、すべてを出し切り、チームに今年2度目となる表彰台を獲得してくれました。終始力強い走りで、最後はハミルトン選手を振り切っての2位は、我々、そして彼にとって大きな自信につながるものだと思います。特に今シーズンは苦しんできただけに、本当におめでとうという思いです。

 今回は両チームが非常にコンペティティブなマシンを仕上げてくれたことはもちろんですが、我々のパワーユニットもドライバーに力を与えることができたと思っています。

 今日は次の最終戦、そして来シーズンにつながる非常にいいレースになりました。最後に、この結果を今日が誕生日の本田宗一郎さんに捧げます。

 また、表彰台を獲得したマクラーレンにも、おめでとうの言葉を送ります。

広告

2019/11/18

ホンダ1-2でブラジルGPフィニッシュ! フェルスタッペン優勝、ホンダ3台vsハミルトンのトップ4がラスト2周緊迫のバトル

 11月17日現地時間午後2時10分、ブラジルGP決勝が行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンを飾った。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは最終盤に接触し15位。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは2位表彰台、ダニール・クビアトは10位入賞を果たしている。

 この日は朝から晴天が広がり強い陽射しで気温が上昇。決勝スタートを迎える頃には気温20度、路面温度は49度まで上がった。ただし決勝を前に雲が増え、55度まで上がった路面温度はすでにじわじわと下がってきている。

 予選でパワーユニット(PU/エンジン)トラブルに見舞われノータイムに終わったカルロス・サインツJr.(マクラーレン)は全コンポーネントを新品に交換して決勝に臨むこととなった。

 Q3進出の中で10グリッド降格ペナルティで14番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)はミディアムタイヤ。Q2までで敗退した10番グリッド以下ではルノー勢とクビアト、ウイリアムズ勢だけがミディアムを選び、その他は全車がソフトタイヤをスタートタイヤに選んだ。

 ポールポジションのフェルスタッペンはグリッドに向かうレコノサンスラップでコースオフを喫してしまったが、幸いにもマシンにダメージはなかった。

2019年F1第20戦ブラジルGP 決勝レーススタート
2019年F1第20戦ブラジルGP 決勝レーススタート

 スタートではフェルスタッペンがホールショットを奪い、その後方ではターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)がセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のアウト側から大外刈りを決めて2番手に浮上。3番手ベッテル、4番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)、5番手アルボン、6番手ガスリー、7番手ロマン・グロージャン(ハース)とグリッド順のまま大きな混乱なくレースのスタートが切られた。

 ルクレールは1周目で11番手までポジションを上げ、2周目にさらにアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を抜いて10番手に上がった。

 首位フェルスタッペンはファステストラップ連発の走りでハミルトンを引き離していく。キミ・ライコネン(アルファロメオ)は4周目のターン1でペースの上がらないグロージャンをかわして7番手に上がる。

 ルクレールも5周目のターン1でグロージャンを抜いて8番手に上がり、ライコネンの背後につくが6周目のターン9でタイヤをロックさせてしまう。それでも7周目のターン1でパスして7番手に浮上した。

 8周目のターン4でリカルドがマグヌッセンのインを突くが両者は接触。マグヌッセンはスピンオフして最後尾に落ち、リカルドはフロントウイングにダメージを負ってピットストップを余儀なくされた。このインシデントに対しリカルドに5秒加算ペナルティが科された。

 ルクレールは10周目のターン1でガスリーを抜いて中団グループを全てクリアし6番手へ。この時点で前のアルボンとは4秒差、トップのフェルスタッペンとは15秒の差が開いている。

 首位フェルスタッペンは2番手ハミルトンに2秒のギャップを付けて走行。3番手ベッテルはそこから3秒後、4番手ボッタスはそこから5秒後、5番手アルボンは3.5秒後、6番手ルクレールは3秒後と間隔が開いた状態でレースは膠着状態になる。

 中団グループも7番手ガスリーを先頭に各車が2秒前後のギャップを開けてタイヤを労りながら走行している。金曜とは違って暑いコンディションとなっているだけに、どのチームも慎重な走りに徹している。

 18周目にフェルスタッペンはタイヤのグリップ低下を感じややペースが落ち始め、ラップタイムはハミルトンが0.2秒速くなる。

 2番手ハミルトンは20周目に先にピットインしてアンダーカットを仕掛ける。首位フェルスタッペンはこれに呼応して翌周ピットインするが、ピットアウト時にウイリアムズのロバート・クビサが前にはだかり、あわやという場面もありハミルトンの後方でコースに戻ることになってしまった。

 しかしハミルトンはまだピットインを終えていないルクレールに抑え込まれ、ターン12で抜いたものの背後にフェルスタッペンが迫り、フェルスタッペンはそのままメインストレートでDRSを使ってインに飛び込んでハミルトンからポジションを奪い返した。

 フェルスタッペンとハミルトンはソフトを履いて2ストップ作戦を選択。一方のベッテルは25周目まで引っ張ってミディアム、ボッタスは26周目、ルクレールは29周目まで引っ張ってハードタイヤに履き替えて1ストップ作戦の可能性に賭ける。

 中団グループもこの間に1回目のピットストップを終え、7番手はガスリーが堅守して8番手ライコネン、9番手にジョビナッツィ、10番手ペレスという順位に変わった。中団上位勢はいずれもミディアムを履き、11番手まで浮上したリカルドと14番手のクビアトはソフト、12番手のノリスと17番手に落ちたヒュルケンベルグだけがハードを履いている。

 首位フェルスタッペンはハミルトンに3秒のギャップを付けるが、35周目あたりからタイヤカスのピックアップに苦しみペースが落ち始める。ハードのボッタスもペースは思わしくなく、チームはアルボンとの戦いを考慮して42周目にピットインさせハードタイヤを捨ててミディアムに履き替えた。

2019年F1第20戦ブラジルGP トップを走るルイス・ハミルトン
2019年F1第20戦ブラジルGP トップを走るルイス・ハミルトン

 ハミルトンも43周目にピットインしミディアムに履き替え、再びフェルスタッペンに対してアンダーカットを仕掛ける。フェルスタッペンは翌44周目にカバーに入ってミディアムに換えハミルトンの前で戻ることに成功した。

 ベッテルは49周目にピットインしここでフェルスタッペンが再び首位に立った。ハミルトンも1.5〜2秒の差で食い下がり、1ストップ狙いのアルボンは20秒後方。ベッテルは4番手でコースに戻ったがすぐにアルボンをパスして3番手に上がった。

 その12秒後方では5番手ルクレールと6番手ボッタスが激しい争いを繰り広げ、ペースはボッタスの方が速いものの巧みなブロックにあいコース上で追い抜きができない。そしてボッタスは52周目にリヤから白煙が上がり、53周目のターン3でストップしてしまった。

 ハミルトンはフェルスタッペンの背後に迫りDRSを得るのも目前となっていたが、ここでセーフティカー出動となりフェルスタッペンはすかさずピットインしてソフトタイヤに交換。

 これを見たハミルトンはステイアウトしミディアムタイヤのままトラックポジションを取り、フェルスタッペンは新品ソフトでハミルトンの後方2番手につける。

 3番手ベッテル、セーフティカー直前にピットインしていたアルボンが4番手、5番手ルクレールという上位勢となり、その後方では2回のピットストップを終えてガスリーが中団トップの6番手を維持し、7番手グロージャン、8番手サインツは1回ストップのみ、2回のピットストップを済ませたアルファロメオ勢は9番手ライコネン、10番手ジョビナッツィ、そして11番手にペレスとなった。

 レースは60周目に再開。フェルスタッペンは再開直後のターン1でアウト側からハミルトンを豪快にパスして首位を奪い返し、ターン4でアウト側に並びかけるハミルトンをしっかりと抑え込んで首位をものにした。ここからはみるみるギャップを広げていく。

 後方ではアルボンも同じようにターン1でアウトからベッテルを抜き去って3番手に浮上。後方のフェラーリ勢を必死に抑え込む。ハミルトンはペースが振るわず、アルボンはハミルトン引っかかるようなかたちになる。64周目のターン1ではベッテルにアウト側に並ばれるがインを守って3番手を堅守した。

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのバトル
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのバトル

 ベッテルは66周目のターン1でインに飛び込んだルクレールにポジションを奪われるが、ターン3出口でDRSを使って再び抜き返す。その際にベッテルの左リヤとルクレールの右フロントが軽く接触。これでルクレールのサスペンションは折れ、ベッテルもパンクしてラバーがフロアを大きく壊し、コース脇にマシンを止めてしまう。

 これを見たハミルトンはすかさずピットに飛び込んでソフトタイヤに履き替えるが、その直後にセーフティカーがコースイン。首位フェルスタッペン、2番手アルボン、3番手ガスリー、4番手ハミルトンとなり、ホンダの1-2-3という状況でフェラーリのマシン撤去が行われ、残り2周のところでセーフティカーがアウト。

 だが、リスタートと同時にターン1で4番手のハミルトンはガスリーを抜いて3番手へ。しかしターン10でアルボンのインに飛び込んだハミルトンはアルボンと接触。アルボンはスピンしてしまい、最後尾に落ち、ハミルトンもマシンをスローダウンさせ、ガスリーがハミルトンの前を奪い、ファイナルラップへ。

 左フロント翼端板にダメージを負ったハミルトンをガスリーがなんとか抑え込み、最終ラップのターン12でハミルトンに抜かれかけたかと思われたガスリーだったが、最終コーナーからの立ち上がりでハミルトンに抜かせず2位でチェッカードフラッグを受けて初表彰台を獲得した。そしてフェルスタッペンはそのまま首位でチェッカー受け今季3勝目を挙げ、ホンダは1-2フィニッシュを果たした。

 3位ハミルトン、4位サインツ、5位ライコネン、6位ジョビナッツィ、7位リカルド、8位ノリス、9位ペレス、10位にクビアトという結果になり、アルボンは15位でフィニッシュしたが、ハミルトンとアルボンの接触はレース後に審議となっている。

2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台
2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台に上がったマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトン

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

1 2