トロロッソの記事一覧

2020/01/20

トロロッソ/アルファタウリF1の2020年型シャシーがクラッシュテストに合格「新シーズンに一歩近づいた」

 トロロッソ/アルファタウリF1チームは、2020年型マシンがクラッシュテストに合格したことを明らかにした。

 各F1チームはニューマシンをコース上で走行させる前に多数のクラッシュテストにパスすることが義務付けられている。『スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ』に名称を変更して2020年シーズンに臨むトロロッソは、18日、「2020年F1シーズンにまた一歩近づいた。すべてのクラッシュテストに合格!」とSNSを通してコメントした。

 ここまでに、レーシングポイント、フェラーリ、ウイリアムズがクラッシュテストにパスしたとみられる。

 アルファタウリ・ホンダはニューマシンを2月14日に発表する予定となっている。

■2020年F1新車・体制発表会スケジュール
フェラーリ:2月11日
ルノー:2月12日
マクラーレン:2月13日
アルファタウリ・ホンダ:2月14日
メルセデス:2月14日

2020/01/16

ガスリーのトロロッソでの復活は「見事だった」とレッドブル首脳

レッドブルのドライバー責任者として知られるヘルムート・マルコが、ピエール・ガスリーが2019年シーズンの途中でレッドブルからトロロッソに降格されたのは本人にも「いくらかの責任があった」ものの、そこからのばん回は見事だった […]

2020/01/13

「トロロッソ/アルファタウリF1の目標はトップ5入り」とチーム代表。レッドブルとの技術提携が武器に

 トロロッソ/アルファタウリのチーム代表フランツ・トストが、2020年にはF1コンストラクターズ選手権ランキング5位以上を狙うと語った。

 2006年にF1デビューを果たしたスクーデリア・トロロッソは、2020年にレッドブル社のファッションブランド『アルファタウリ』をチーム名に採用し、新たなスタートを切る。

 トロロッソ・ホンダは2019年、2回の表彰台を獲得し、チーム史上ベストタイのランキング6位を獲得した。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダとして参戦する2020年、チームはさらに上を目指すことができると、トストは自信を持っている。

 チームはダニール・クビアトとピエール・ガスリーという、2019年のドライバーラインアップを維持、比較的経験あるふたりを走らせることが、チームの向上をよりたやすくすると、トストは語った。

「我々のチームが、これほど経験豊かなドライバーペアを走らせるのは初めてのことだ。あとは競争力の高いマシンを用意できるかどうかだと思っている」とトストはRACERに対してコメントした。

「さらに一歩前進したい。目標ははっきりしている。パフォーマンスを向上させて、コンストラクターズ選手権でトップ5に入らなければならない」

ダニール・クビアトとピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
ダニール・クビアトとピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 ルノーと戦えることを期待しているというトストは「どのチームがより優れたマシンを作るかで勝負が決まる」と述べている。

「どのチームがニューマシンで一番大きな進歩を果たせるか、どのチームがシーズンを通して一番うまくマシンを開発していくかだ。私はそれをするのがアルファタウリであることを願っている」

 より豊富な資金を持つマクラーレンやルノーと中団トップの座をめぐって戦うのは簡単なことではないが、アルファタウリにとっては、レッドブル・レーシングとの強固な技術提携が有利に働くと、トストは言う。

「(2019年には)2018年と比べてすべてのエリアで大きく進歩した。空力面で改善したし、レッドブル・テクノロジーのおかげでメカニカル面でも良くなった。フロントおよびリヤのサスペンションは前年と同じものを使い、ギヤボックス、ハイドロリックシステムはレッドブル・テクノロジーのものを使った。それが信頼向上に役立った」

「車両の性能が大きく向上した。新しいソリューションを見つけ出したのだ」

「タイヤの使い方、管理の仕方についての理解を深めたし、レースチームも大きく前進し、ピットストップもよくなった。ただ、幾分浮き沈みがあったから、その部分は課題といえるだろう」

「また、ドライバーは3人全員が非常に優秀だった」

「長期的なパートナーがいると、協力し合って働いているうちに互いへの理解が深まる。2020年もレッドブル・テクノロジーの協力を得て、我々チームがさらに一歩前進できると考えている」

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2020/01/08

F1技術解説レビュー トロロッソ・ホンダ編:飛躍のカギとなったホンダPUの継続性とハース型の開発手法

 2019年シーズンのトロロッソSTR14はこの5年間で初めて、テクニカルディレクターだったジェームズ・キーが設計に携わらなかったマシンだ。彼らはその代わりにレッドブルとの開発協力をいっそう緊密化させたが、独自路線も決して捨てたわけではなかった。

・飛躍のカギは、ホンダとの関係継続?
 2019年シーズンのトロロッソはコンストラクターズ選手権において、前年の9位から6位に躍進。しかも5位ルノーとは、わずか5ポイント差しかなかった。さらに彼らが一度も上がれなかった表彰台をドイツ、ブラジルと、二度にわたって獲得している。

 成功のポイントは、ふたつあった。まずホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)を2年連続して供給されたことだ。それまでトロロッソのパワーユニットは、2014年にフェラーリからルノーに替わって以来、2016年にフェラーリに戻し、翌17年に再びルノー、そして2018年にホンダと、ほとんど毎年搭載PUが変わっていた。そのため車体開発には、多大の妥協が払われていた。それが2019年シーズンのSTR14は、ホンダ製PU搭載を念頭に開発されており、そのメリットは当然ながら非常に大きかった。

・ハース型の開発手法

 そしてもうひとつが、レッドブルとの関係強化である。これもまた、レッドブルがトロロッソ同様にホンダと供給契約を結んだからこそ可能になったのだった。

 レッドブルとトロロッソの密接な協力関係は、フェラーリとハースのそれを彷彿とさせる。トロロッソはミルトンキーンズのレッドブルテクノロジーから、次のようなパーツの供給を受けている。2018年型ギヤボックス(内部機構+カーボン製ケーソン)、油圧システム、電気システム、サスペンション内部パーツ。さらにリヤアクスルはほぼレッドブルRB15のままだし、一部のパーツはRB14から移植されている。

・どの分野を独自開発したのか

 現在の技術部門を統括するのは、ジェームズ・キーの右腕だったジョディ・エディントンである。上記のパーツをレッドブルテクノロジーから供給されたとはいえ、彼のチームが独自開発した部分も多岐にわたっている。冷却系、パワーユニットの車体への完璧な組み込み、フロントサスペンション、そしてもちろん車体全体の空力設計である。

「リヤサスペンションは、マシン全体の空力に大きな影響を及ぼす。その意味では、その部分の設計を自由にやらせてもらえなかったことに、部下たちはひどくがっかりしていたよ」と、エディントンは言う。

「しかしその分、別分野に貴重な人材を投入できた。たとえば冷却効率はかなり攻めて、去年よりはるかに効率が良くなった。何よりうれしいのは、パフォーマンスと信頼性が高いレベルで両立できていることだ。STR14は2018型よりはるかに速く、壊れにくいマシンになっている。レース週末の周回数が増えたおかげで、開発のスピードが上がるという好循環に入ることができた」

・さらに頑丈になった雄牛
 実際、トロロッソの開発テンポは非常に速く、バージボードひとつ取ってもシーズン中に3回のアップデートを果たした。これはマクラーレンと同じペースである。さらにホンダ製PUも、素晴らしい信頼性を発揮した。レース中に壊れたことは一度もなく、シーズン全体で88%という非常に高い完走率を達成したのである。

・独創性では負けない小チーム

 かつてレッドブルの風洞が置かれていた英国ビスターにあるトロロッソの空力部門はここ数年、素晴らしい独創性を発揮し続けている。

 たとえばSTR14が開幕戦で披露したフロントウイング翼端板外側下部のボード状のパーツは、スペインでフェラーリとマクラーレン、さらにドイツでメルセデスが追随した。

 それ以前にも内部を三分割したエアインテークやリヤウイング翼端板の切り欠き、フロントサスの取り付け位置を高める独特の工夫など、トロロッソが先鞭をつけたアイデアは数多い。

 以下の表は、各マシンの全21戦平均の速さを示したものである。トロロッソは各GPにおける最速マシンから平均して2.15%、1周80秒に換算すると1秒61遅く、全10チーム中7位の成績にとどまっている(にもかかわらず実際には、選手権6位を獲得した)。

各チームのマシン 最速マシンからの平均速度差 1周(80秒換算)辺りの差
1 メルセデスW10 +0.17% +0.13秒
2 フェラーリSF90 +0.33% +0.25秒
3 レッドブル・ホンダRB15 +0.65% +0.49秒
4 マクラーレンMCL34 +1.66% +1.24秒
5 ルノーRS19 +1.91% +1.43秒
6 ハースVF-19 +2.13% +1.59秒
7 トロロッソ・ホンダSTR14 +2.15% +1.61秒
8 アルファロメオC38 +2.21% +1.66秒
9 レーシングポイントRP19 +2.38% +1.78秒
10 ウイリアムズFW42 +4.3% +3.22秒

・トロロッソ・ホンダ:シーズン中の主なアップデート一覧
1)バーレーン=バージボード
2)モナコ=リヤウイング
3)カナダ=リヤビューミラー、バージボード
4)ドイツ=バージボード、フロア
5)ハンガリー=Tウイング
6)イタリア=モンツァ専用フロントウイング
7)メキシコ=フロントウイング、エンジンカウル

2020/01/04

タイトル狙うホンダF1。フェルスタッペン の戴冠には“ひとりで5勝”が必要に【2019年F1反省会(2)/柴田久仁夫編】

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2019年シーズンに3勝を飾り、ドライバーズランキングにおいて自己最高位となる3位を獲得した。2020年は、ぜひともチャンピオン争いに絡みたいところだ。

 後半は、2019年シーズンにデビューした3名のルーキードライバーの評価、印象に残ったレース、そして2020年シーズンの成績予想を、オートスポーツwebでもおなじみのベテランジャーナリスト、柴田久仁夫氏が独自の視点でお届けする。

──────────

Q:2019年はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)という3名のルーキーがF1を戦いました。ルーキーの“当たり年”のようにも感じられましたが、彼らの印象はいかがですか。

柴田久仁夫氏(以下、柴田):当たり年と言っていいのかどうか、正直わかりません。まずノリスですが、彼はFIA-F2時代からすごかったとマクラーレンの人は言っています。でも私自身は、ラッセルはもちろんアルボンと比べても、ノリスはいまひとつだと見ていました。それがF1に昇格して、いきなり開幕戦の予選で速さを見せたので、僕の見方が間違っていたのかなと思ったんです。

 とはいえ、2018年にルノーでニコ・ヒュルケンベルグに敵わなかったカルロス・サインツJr.が2019年にあれだけ速くなったのを見ると、マクラーレンのクルマが本当に良かったという見方もできますよね。そう言う意味でも、ノリスがどれくらいすごいのかというのはまだわからないです。

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
ランド・ノリス(マクラーレン)

 それはラッセルも同じで、確かにF2時代のラッセルを見ると素晴らしいドライバーだなと思いますが、とにかく今のウイリアムズはクルマが悪すぎます。チームメイトのロバート・クビサに対して予選で全勝したとはいえ、正直わかりません。

 アルボンはトロロッソ・ホンダ時代もすごく良かったから、いいドライバーだと思っていましたが、レッドブル・ホンダであそこまで結果を出したのは本当に嬉しい驚きでした。2019年、一番予想外だったドライバーはアルボンだったのではないかと思います。

 2017年まではGP2や F2のチャンピオンになってもすんなりF1に上がれないことが多かったのですが、2019年はF2のランキング上位3人がF1に昇格したということで、珍しい年だったと思います。将来的にチャンピオンになれるかどうかはわかりませんが、3人とも1年で終わってしまうドライバーではないことは確かです。

2019年F1第10戦イギリスGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
初の母国レースとなったイギリスGPを14位で終えたラッセル

Q:2019年はホンダ勢の活躍が目立ちましたが、ホンダの活躍に関係なく、2019年印象的だったレースを教えてください。

柴田:レッドブル・ホンダということでいえばベストレースは第9戦オーストリアGPですが、レースのおもしろさで言えば第20戦ブラジルGPでしょう。私も仕事を忘れてガッツポーズを取った珍しいレースでした。純粋にファンとして楽しんだ数少ないというか、2019年の唯一のレースです。『レポートを書かなきゃ』という考えは完全に頭にありませんでした(笑)。

 フェルスタッペンは独走体制でしたが、最終ラップまでいろいろなことが起きて、フェルスタッペンが優勝という結果になるというのは純粋に見ていて楽しかったです。いろんな見どころがありました。

 トップ争いに限った話でいえば、第6戦モナコGPも非常に面白かったです。フェルスタッペンのペナルティは残念でしたが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)との優勝争いは見応えがありました。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペンのポール・トゥ・ウインを祝うレッドブルとホンダ
2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペンのポール・トゥ・ウインを祝うレッドブルとホンダ
2019年F1第6戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のバトル
2019年F1第6戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のバトル

Q:最後に、2020年シーズンの大胆予想をお願いします。2019年はメルセデスが15勝、フェラーリとレッドブル・ホンダがそれぞれ3勝ずつという結果に終わりましたが、2020年レッドブル・ホンダは何勝できそうですか?

柴田:ホンダは2020年にぜひタイトルを獲りたいと言っているので、フェルスタッペンは少なくともひとりで5勝はしたいところ。そう考えるとモナコ、オーストリア、ハンガリー、メキシコ、ブラジルで5勝。イギリスは予選でパワーユニット(PU)にトラブルがありましたがポールポジションを獲れそうだったので、イギリスも優勝候補。それからシンガポールもいいですよね。ということで、7勝にしましょうか。

 それから、アルボンにも1勝してほしい。期待を込めて、日本での優勝がいいですね。レッドブル・ホンダの1-2は厳しいかと思いますが、2020年はハミルトン、ルクレール、フェルスタッペンという、2019年の最終戦アブダビGPで表彰台に乗った3人を先頭にシーズンが進んでいくと思います。

2019年F1第19戦アメリカGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 中団チームでは、2020年もコンストラクターズ選手権の4位はマクラーレンだと思っているのですが、もし彼らが1勝したらおもしろいのではないでしょうか。どこのレースで優勝かと言われるとわかりませんが……。マクラーレンが遅い理由はないと思いますし、とにかくマネージメントがいい。驚いたのは、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンが口を出さなくなったこと。よくあの出たがりな性格の彼が口を出さないようになったなと思います。

 新しくチームに加入したマネージングディレクターのアンドレアス・ザイドルは、毎戦レース後に雑誌や新聞のジャーナリストを集めて囲みをやっているのですが、それを聞いていると『こうやってだんだん強くなっているんだな』というのがわかりますし、2020年も期待できそうです。

 レーシングポイントは、松崎(淳/シニアエンジニア)さんやチーム代表のオットマー・サフナウアーが『2019年のようにはならない』と言っていました。マクラーレンが頭ひとつ抜けている状況が続いて、少し離されたところでレーシングポイント、ルノー、トロロッソの三つ巴の戦いになるのではないかと予想します。

 2019年に大苦戦したハースも2020年は大丈夫だと言っていますが、まだわかりません。それからあくまで噂レベルではありますが、アルファロメオが撤退するのではないかという話がパドックでありました。2018年7月に亡くなったフェラーリの元CEOであるセルジオ・マルキオンネがF1にアルファロメオを復活させたいということでF1に戻ってきたアルファロメオですが、どうなるでしょうか。ハース、アルファロメオ、ウイリアムズは2020年も厳しいかなと思います。

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1第19戦アメリカGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第19戦アメリカGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
キミ・ライコネン(アルファロメオC38)
キミ・ライコネン(アルファロメオC38)

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柴田久仁夫
 静岡県出身。TVディレクターとして数々のテレビ番組を手がけた後、1987年よりF1ライターに転身。現在も各国のグランプリを飛びまわり、『autosport』をはじめ様々な媒体に寄稿している。趣味はトレイルランニングとワイン。

2020/01/01

【ホンダF1特集:パート5/5】レッドブルの賢い戦略

このホンダF1特集では5つのパートに分けてホンダの“第4期”F1活動のここまでの経緯を振り返ってみる。 ■【パート5/5】レッドブルの賢い戦略 マクラーレンとホンダのプロジェクトがうまく行かなかった原因については第1話か […]
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2020/01/01

【ホンダF1特集:パート4/5】レッドブルの勇気ある選択と幸運

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2020/01/01

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2020/01/01

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2020/01/01

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2020/01/01

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2019年、ホンダF1が優勝したことは日本のファンの間では大きな話題になったが、世界ではどのように見られていたのだろうか? この特集は日本から見たホンダではなく、「海外のライターから見たホンダ」に焦点を当てている。 19 […]

2019/12/31

【TV】NHK BS1スペシャル「最速に挑む!ホンダF1はなぜ勝てたのか」2020年元旦に2時間放送

2019年のF1でホンダが優勝、復活を遂げた。NHK BS1スペシャルではこれまでにも数々のモータースポーツ番組を手掛けてきたが、今度は元旦に「最速に挑む! ホンダF1はなぜ勝てたのか」と題した2時間の特番として放送され […]
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2019/12/31

【TV】NHK BS1スペシャル「最速に挑む!ホンダF1はなぜ勝てたのか」2020年元旦に2時間放送

2019年のF1でホンダが優勝、復活を遂げた。NHK BS1スペシャルではこれまでにも数々のモータースポーツ番組を手掛けてきたが、今度は元旦に「最速に挑む! ホンダF1はなぜ勝てたのか」と題した2時間の特番として放送され […]

2019/12/31

ファン注目のロゴやレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがランクイン/2019年F1フォトランキング

 autosport webでは文字はもちろん、写真も交えながら、さまざまなニュースをお届けしてまいりました。今回は2019年シーズンにお届けした写真のなかから、カテゴリ別に反響の多かったものをお届けします。

 今回は、ルイス・ハミルトンのワールドチャンピオンやレッドブル・ホンダ優勝など、世界中で注目された2019年F1世界選手権のフォトランキングトップ10を発表します。読者のみなさまに注目されたF1フォトはどんな写真となるでしょうか。

第10位:第9戦オーストリアGP レッドブルの記念撮影

 ランキング第10位は、レッドブルとホンダがタッグを組み初優勝を飾った第9戦オーストリアGPから、レッドブル・レーシングとマックス・フェルスタッペンによるレース後の嬉しそうな記念撮影がランクイン。
■【レッドブル・ホンダ優勝ギャラリー】F1第9戦オーストリアGP決勝

F1第9戦オーストリアGP、レッドブルのレース後記念撮影
F1第9戦オーストリアGP、レッドブルのレース後記念撮影

第9位:レッドブル・ホンダRB15シェイクダウン

 シルバーストンでのレッドブル・ホンダRB15のシェイクダウンが第9位に。カモフラージュカラーも相まってさらにレッドブル・ホンダへの注目と期待が高まっていましたね。
■【津川哲夫の2019私的新車チェック:レッドブル】ホンダPU次第では……と期待させるトータルエアロバランスに優れたマシン

シルバーストンでシェイクダウンを行ったレッドブル・ホンダRB15
シルバーストンでシェイクダウンを行ったレッドブル・ホンダRB15

第8位:トロロッソ・ホンダSTR14

 こちらもホンダとのパートナーシップ2年目で注目を集めたトロロッソ・ホンダ。2019年マシンSTR14が発表された際のスタジオショット、なかでもマシンを真正面から捉えたものが8位に。
■ホンダPUとの提携2年目を迎えるトロロッソF1が2019年の新車『STR14』を正式発表

トロロッソ・ホンダSTR14のフロント写真
トロロッソ・ホンダSTR14のフロント写真

第7位:リッチ・エナジーを迎えたハースF1チームのカラーリング発表

 第7位には、2019年からタイトルスポンサーとして『リッチ・エナジー』を迎えたハースF1チームのマシンカラーリング発表の写真がランクイン。ブラック&ゴールドカラーで注目でしたが、リッチ・エナジーの著作権違反騒動などがあり、シーズン終了までスポンサーシップは続きませんでした。
■ハースF1が2019年シーズンのマシンカラーリングを発表。黒と金の配色でイメージを一新

リッチ・エナジーとスポンサーシップを発表したハースF1チーム
リッチ・エナジーとスポンサーシップを発表したハースF1チーム

第6位:レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション

 続いては、7月掲載の『津川哲夫の私的F1メカチェック』より、レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンションを激写したものが第6位にランクイン。
■【津川哲夫の私的F1メカチェック】ホンダの優勝を支えた、レッドブルRB15の独自フロントサスペンション

レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション
レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション

■5位には未来のF1が。そして第1位のフォトは?

第5位:2021年のF1マシン予想図

 第5位は“セクシーで接近戦が可能”な2021年のF1マシン予想図がランクイン。
■2021年F1新レギュレーションが承認。「セクシーで接近戦が可能」な新世代マシンの外観も発表に

2021年F1マシンの予想図
2021年F1マシンの予想図

第4位:ホンダF1パワーユニット比較

 第4位にもテクニカルな写真がランクイン。ホンダがF1に復帰した2015年のパワーユニットと、トロロッソに供給を開始した2018年のパワーユニットを比較した画像です。改めておなじ角度から見比べると、かなり重心が下がっていることがわかります。
■F1技術解説 ホンダPU進化の過程(2):重心位置を下げ、信頼性に懸念があったオイルタンクを大改良

ホンダF1パワーユニット比較画像
ホンダF1パワーユニット比較画像

第3位:マクラーレンMCL34

 そしてトップ3の発表です。まず第3位には、カルロス・サインツとランド・ノリスの若手ふたりというドライバーラインアップに変更したマクラーレンF1の2019年マシン“MCL34”がランクイン。

 新車発表前の1月にマクラーレン公式Facebookがカバー写真を変更し、そのカバー写真に写り込んでいるカーナンバー4番のマシンが2019年マシンではないか? と話題になりました。その後、コカコーラロゴもマシンに掲示されたMCL34が正式発表されました。
■マクラーレンF1が2019年型ニューマシンの画像を誤って公開か。コカ・コーラとの大型契約の可能性

マクラーレン公式Facebookに掲載されたMCL34
マクラーレン公式Facebookに掲載されたMCL34

第2位:アルファタウリのロゴ

 第2位には2020年シーズンにトロロッソから生まれ変わるレッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ画像がランクイン。2019年シーズンで14年に渡ったトロロッソの名は消えてしまいますが、ホンダとのタッグ3年目を迎える新生アルファタウリに期待です。
■ホンダF1のパートナー、トロロッソが名称変更へ。レッドブル系ファッションブランド名の『アルファタウリ』に改称

レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ
レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ

第1位:第9戦オーストリアGPを制したフェルスタッペンのガッツポーズ

 映えある第1位にはオーストリアGPで優勝を飾ったマックス・フェルスタッペンのガッツポーズが輝きました。この第9戦オーストリアGPで、フェルスタッペンはスタートで後方まで下がってしまいましたが、その後オーバーテイクショーを繰り広げて優勝を果たしました。その姿に日本中のF1ファンがフェルスタッペンとおなじくガッツポーズをしたのでは。2020年シーズンは開幕戦からこういった姿が見られるでしょうか。
■レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが今季初優勝。ついにメルセデスの連覇を阻止!/F1第9戦オーストリアGP決勝【詳報】

第9戦オーストリアGPで優勝し、ガッツポーズをするフェルスタッペン
第9戦オーストリアGPで優勝し、ガッツポーズをするフェルスタッペン

2019/12/31

ファン注目のロゴやレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがランクイン/2019年F1フォトランキング

 autosport webでは文字はもちろん、写真も交えながら、さまざまなニュースをお届けしてまいりました。今回は2019年シーズンにお届けした写真のなかから、カテゴリ別に反響の多かったものをお届けします。

 今回は、ルイス・ハミルトンのワールドチャンピオンやレッドブル・ホンダ優勝など、世界中で注目された2019年F1世界選手権のフォトランキングトップ10を発表します。読者のみなさまに注目されたF1フォトはどんな写真となるでしょうか。

第10位:第9戦オーストリアGP レッドブルの記念撮影

 ランキング第10位は、レッドブルとホンダがタッグを組み初優勝を飾った第9戦オーストリアGPから、レッドブル・レーシングとマックス・フェルスタッペンによるレース後の嬉しそうな記念撮影がランクイン。
■【レッドブル・ホンダ優勝ギャラリー】F1第9戦オーストリアGP決勝

F1第9戦オーストリアGP、レッドブルのレース後記念撮影
F1第9戦オーストリアGP、レッドブルのレース後記念撮影

第9位:レッドブル・ホンダRB15シェイクダウン

 シルバーストンでのレッドブル・ホンダRB15のシェイクダウンが第9位に。カモフラージュカラーも相まってさらにレッドブル・ホンダへの注目と期待が高まっていましたね。
■【津川哲夫の2019私的新車チェック:レッドブル】ホンダPU次第では……と期待させるトータルエアロバランスに優れたマシン

シルバーストンでシェイクダウンを行ったレッドブル・ホンダRB15
シルバーストンでシェイクダウンを行ったレッドブル・ホンダRB15

第8位:トロロッソ・ホンダSTR14

 こちらもホンダとのパートナーシップ2年目で注目を集めたトロロッソ・ホンダ。2019年マシンSTR14が発表された際のスタジオショット、なかでもマシンを真正面から捉えたものが8位に。
■ホンダPUとの提携2年目を迎えるトロロッソF1が2019年の新車『STR14』を正式発表

トロロッソ・ホンダSTR14のフロント写真
トロロッソ・ホンダSTR14のフロント写真

第7位:リッチ・エナジーを迎えたハースF1チームのカラーリング発表

 第7位には、2019年からタイトルスポンサーとして『リッチ・エナジー』を迎えたハースF1チームのマシンカラーリング発表の写真がランクイン。ブラック&ゴールドカラーで注目でしたが、リッチ・エナジーの著作権違反騒動などがあり、シーズン終了までスポンサーシップは続きませんでした。
■ハースF1が2019年シーズンのマシンカラーリングを発表。黒と金の配色でイメージを一新

リッチ・エナジーとスポンサーシップを発表したハースF1チーム
リッチ・エナジーとスポンサーシップを発表したハースF1チーム

第6位:レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション

 続いては、7月掲載の『津川哲夫の私的F1メカチェック』より、レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンションを激写したものが第6位にランクイン。
■【津川哲夫の私的F1メカチェック】ホンダの優勝を支えた、レッドブルRB15の独自フロントサスペンション

レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション
レッドブル・ホンダRB15のフロントサスペンション

■5位には未来のF1が。そして第1位のフォトは?

第5位:2021年のF1マシン予想図

 第5位は“セクシーで接近戦が可能”な2021年のF1マシン予想図がランクイン。
■2021年F1新レギュレーションが承認。「セクシーで接近戦が可能」な新世代マシンの外観も発表に

2021年F1マシンの予想図
2021年F1マシンの予想図

第4位:ホンダF1パワーユニット比較

 第4位にもテクニカルな写真がランクイン。ホンダがF1に復帰した2015年のパワーユニットと、トロロッソに供給を開始した2018年のパワーユニットを比較した画像です。改めておなじ角度から見比べると、かなり重心が下がっていることがわかります。
■F1技術解説 ホンダPU進化の過程(2):重心位置を下げ、信頼性に懸念があったオイルタンクを大改良

ホンダF1パワーユニット比較画像
ホンダF1パワーユニット比較画像

第3位:マクラーレンMCL34

 そしてトップ3の発表です。まず第3位には、カルロス・サインツとランド・ノリスの若手ふたりというドライバーラインアップに変更したマクラーレンF1の2019年マシン“MCL34”がランクイン。

 新車発表前の1月にマクラーレン公式Facebookがカバー写真を変更し、そのカバー写真に写り込んでいるカーナンバー4番のマシンが2019年マシンではないか? と話題になりました。その後、コカコーラロゴもマシンに掲示されたMCL34が正式発表されました。
■マクラーレンF1が2019年型ニューマシンの画像を誤って公開か。コカ・コーラとの大型契約の可能性

マクラーレン公式Facebookに掲載されたMCL34
マクラーレン公式Facebookに掲載されたMCL34

第2位:アルファタウリのロゴ

 第2位には2020年シーズンにトロロッソから生まれ変わるレッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ画像がランクイン。2019年シーズンで14年に渡ったトロロッソの名は消えてしまいますが、ホンダとのタッグ3年目を迎える新生アルファタウリに期待です。
■ホンダF1のパートナー、トロロッソが名称変更へ。レッドブル系ファッションブランド名の『アルファタウリ』に改称

レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ
レッドブル系ファッションブランド『アルファタウリ』のロゴ

第1位:第9戦オーストリアGPを制したフェルスタッペンのガッツポーズ

 映えある第1位にはオーストリアGPで優勝を飾ったマックス・フェルスタッペンのガッツポーズが輝きました。この第9戦オーストリアGPで、フェルスタッペンはスタートで後方まで下がってしまいましたが、その後オーバーテイクショーを繰り広げて優勝を果たしました。その姿に日本中のF1ファンがフェルスタッペンとおなじくガッツポーズをしたのでは。2020年シーズンは開幕戦からこういった姿が見られるでしょうか。
■レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが今季初優勝。ついにメルセデスの連覇を阻止!/F1第9戦オーストリアGP決勝【詳報】

第9戦オーストリアGPで優勝し、ガッツポーズをするフェルスタッペン
第9戦オーストリアGPで優勝し、ガッツポーズをするフェルスタッペン

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2019/12/30

2020年、メルセデスの7連覇はない。レッドブル・ホンダの勝利数を大胆予想【2019年F1考察(2)/尾張正博編】

 2019年シーズンは、3名のドライバーがF1デビューを果たした。2018年のFIA-F2のランキング上位3名がステップアップを果たすという珍しいシーズンで下馬評も高かったが、実際にレースの現場ではどのように評価されていたのだろうか。

 前回に引き続き、全戦現場で取材したベテランジャーナリストの尾張正博氏が独自の視点で2019年シーズン後半戦を振り返る。後半は、FIA-F2から昇格してきた3名のルーキードライバーの評価、2019年のベストレース、そして2020年シーズンにおけるレッドブル・ホンダの勝利数の大胆予想をお届けする。

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Q:2019年はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)という3名のルーキーがF1を戦いました。ルーキーの“当たり年”のようにも感じられましたが、彼らの印象はいかがですか。

尾張正博氏(以下、尾張):アルボンについてはドライバー交代についての質問でいろいろと話しましたが、評価するのは難しい。私としてはまだ判断できていません。

 ノリスは意見が分かれるのではないでしょうか。私もここまでやるとは思っていませんでした。ドライバーズランキングでトップ3チームに次ぐ『ベスト・オブ・ザ・レスト』はチームメイトのカルロス・サインツJr.(ランキング6位)で、その後ろがガスリー、アルボン、ダニエル・リカルド(ルノー)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)と続いて、11位がノリスとなっていることを考えると悪くないと思います。

 サインツJr.とのポイント差は47点と開きましたが、予選成績では11勝10敗とノリスが勝っています。ということは、天性の速さがあるということですよね。それにマクラーレンのランキング4位というのも、2012年の3位に次ぐ成績です。

 とはいえ、もちろんサインツJr.も成長しているので一概にはいえませんが、サインツJr.は(トロロッソ時代に)マックス・フェルスタッペンに負けていました。そのサインツJr.を予選で上回るもレースで勝てなかったということは、『それほどでもないのでは?』という見方もできます。ノリスは期待以上でしたが、将来のチャンピオン候補かと言われると疑問が残ります。

 それからラッセルについては、今のウイリアムズの状況では評価はできないですね。ただ、少なくとも2020年に(新しいチームメイトとなる)ニコラス・ラティフィに負けるようではダメ。2019年のようなロバート・クビサとの力関係は維持したいところです。

 ラッセルはメルセデスの育成ドライバーですし、その関係もあって、メルセデス製パワーユニット(PU)を使用するウイリアムズでの待遇は良かった。しかしラティフィは資金力のあるドライバーですので、ラッセルが2020年も今年と同じような待遇が受けられるかどうかはわかりません。それでも、ラティフィに対して16勝6敗くらいでやってほしいですね。

 ルーキーの当たり年かどうかは2020年の成績を見ないとわかりません。当たりとまでは言えませんが、2018年のFIA-F2の上位3人ですし、もちろんハズレではありません。

2019年F1第21戦アブダビGP木曜 アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1第21戦アブダビGP木曜 アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

Q:2019年はホンダ勢の活躍が目立ちましたが、ホンダの活躍に関係なく、今年印象的だったレースを教えてください。

尾張:ホンダ勢の結果に関係なく、とはいえホンダが復調してくれたから後半戦が面白くなったのは事実。ベストレースは第20戦ブラジルGPです。ホンダが復調して、フェルスタッペンが活躍したことを象徴した優勝でもありましたし、本田宗一郎の誕生日、アイルトン・セナの没後25年という話題もありました。

 その一方で『何やってんだ!』というのを象徴するようなフェラーリの同士討ちもありましたよね。エンターテイメント性、ストーリー性、いろいろな要素が凝縮されたレースでした。

 決勝レースではセーフティカーが2回入りましたが、同じ戦略では勝てないからと、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)が逆の戦略を採りました。こういう点もおもしろかったのではないでしょうか。

2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーと抱き合うマックス・フェルスタッペン
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリーと抱き合うマックス・フェルスタッペン
2019年F1第20戦ブラジルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触しリタイア
2019年F1第20戦ブラジルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触しリタイア

 もうひとつ挙げるとすれば、第12戦ハンガリーGPもいいレースだったと思います。ハンガリーではレッドブルが負けてしまいましたが、タイヤ選択の判断(レース後半にハミルトンが2度目のピットインを行い、新品のミディアムタイヤに交換)は見応えがありました。

 レッドブルの戦略が間違っているという意見もありましたが、間違いではありません。あのレースは詰将棋のようなレースで、どちらにもミスはなかった。レッドブルは予選ではわずかに速かったけど、レースペースではメルセデスの方が1本も2本も上手だったというレースです。

 逆にちょっとがっかりしたレースは、第17戦日本GPです。もちろんグランプリにケチをつけるわけではありませんが、スタート直後のフェルスタッペンとシャルル・ルクレール(フェラーリ)の接触はよくなかった。単独チームが逃げ切ったらおもしろくないですし、他のチームが優勝争いに加わった方がいいのに、加わるべき2チーム同士が絡んでしまいました。レース前はそれほど悪い結果にはならないだろうと思っていたので残念でした。

2019年F1第17戦日本GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP スタート直後にルクレールと接触したフェルスタッペン

Q:最後に、2020年シーズンの大胆予想をお願いします。2019年はメルセデスが15勝、フェラーリとレッドブル・ホンダがそれぞれ3勝ずつという結果に終わりましたが、2020年レッドブル・ホンダは何勝できそうですか?

尾張:まずはメルセデスが6勝(オーストラリア、中国、スペイン、フランス、アメリカ、アブダビ)、フェラーリが7勝(バーレーン、ベトナム、アゼルバイジャン、カナダ、ベルギー、イタリア、ロシア)、そしてレッドブル・ホンダが9勝(オランダ、モナコ、オーストリア、イギリス、ハンガリー、シンガポール、日本、メキシコ、ブラジル)かな。ちょっとフェラーリが多すぎるような気もしますが……。でも、最後は接戦になると思います。

 新しくカレンダーに加わるグランプリについては、ベトナムはストレートが長いからフェラーリ優位。オランダはフェルスタッペンが勝たないとまずいから、フェルスタッペンにしましょう(笑)。ホーナーも、ザントフールトはフェラーリよりもメルセデスやレッドブルに合っていると言っていましたから。

 2019年シーズン総括のところでも話しましたが、今年のフェラーリとレッドブル・ホンダにとって、シーズン前半戦は最悪でした。自滅と言ってもいいような状況でしたが、それさえなければ2020年は面白いシーズンになるのでは? メルセデスは7連覇できないと思いますよ。2019年の後半戦の成績が今の力関係だと考えると、サーキットによってそれぞれのチームの勝敗、勢力図が決まってくると思います。

 ですが、当然フェラーリは直線で速いだけでなく、他の部分での競争力アップ考えてくるでしょうし、レッドブルはホンダPUの馬力アップを考慮すると、中高速コーナーでの強みを増してくる。一方メルセデスは、今まで優勝を諦めていたレースを諦めるわけにはいかなくなる。となれば、メルセデスですら難しいシーズンになるのではないでしょうか。

 ここで本当に重要になのが、セカンドドライバーです。ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペン以外だと実力的にはベッテルがトップですが、ベッテルはそう簡単にはチームの言うことを聞かないかもしれないし、そう考えるとルクレールのタイトルも厳しいかもしれません。チーム代表のマッティア・ビノットはチームをコントロールできていないし、ビノットには荷が重いかなと思います。

 ボッタスは私生活でもいろいろなことがありましたが(11月末に離婚)、2020年はもっとレースに集中できるようになるかもしれません。それからアルボンは、もう一皮も二皮も向けてくれないと戦いにならないと思います。もしフェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得すると考えれば、レースではアルボンが2位に入賞してハミルトンが3位以下にならないと、フェルスタッペンとハミルトンとの差が広がらない。メルセデスが得意なサーキットでボッタスが2位に入る可能性を考えると、やっぱりアルボンには2位に入ってほしいです。

2019年F1第17戦日本GP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝、メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成
2019年F1第17戦日本GP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝、メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成

 中団争いについては、やはりマクラーレンは良いと思います。荒れたレースでは自力で表彰台を取れるくらいのポジションにいくと思うので、2020年はセカンドグループとサードグループくらいに分かれるのではないでしょうか。ルノー、マクラーレン、ハースに加えて、ここにトロロッソが入るかどうか。レーシングポイント、アルファロメオ、ウイリアムズが遅れを取る可能性があります。

 詳しく見ていくと、ルノーもワークスではありますが、規模的にはトップ3ほどではない。2019年はリカルドが加入しましたが、今年の成績を考えると、やはり(ドライバーよりも)クルマの性能が占める部分が大きいので、エステバン・オコン加入の効果はそれほど期待できないと思います。

 ハースは最終戦アブダビGPに新しいパーツを持ってきていましたが、そのパーツを試していたロマン・グロージャンがボッタスとぶつかってしまって十分なデータ収集ができなかったようなので、どれくらいポテンシャルを持っているかわかりません。とはいえ2020年に向けて今年から開発を進めていると思うので、伸びしろがありそうです。

 アルファロメオは厳しいでしょう。フェラーリ型のフロントウイングが大正解ではなかったというのを考えると、アルファロメオはクルマ作りを変えないといけない。ところが2020年だけのためにクルマを大きく変えることはできないですよね。トロロッソとアルファロメオはそれほど伸びないのではないかと予想します。

2019年F1ブラジルGP マクラーレンが表彰台&2019年コンストラクターズ選手権4位を獲得
2019年F1ブラジルGP マクラーレンが表彰台&2019年コンストラクターズ選手権4位を獲得

 あとは少し気になっていたのですが、2019年シーズンはFIA側に何度かミスがありました。例を挙げるとしたら、今年の日本GPの決勝レースで予定よりも1周早くチェッカーフラッグが振られたこと。他にも開幕戦オーストラリアGPでは一部のグリッドからシグナルが見えなかったり、アブダビGPではレース序盤にDRSが使えませんでした。

 これらのトラブルと、チャーリー・ホワイティング(FIAのレースディレクター)が亡くなったことは無関係ではないと思います。もちろん後任のマイケル・マシに全責任があるわけではないですが、潜在的にあったFIAのシステムの課題がいろいろな形で浮き彫りになりました。

 人間がやる以上ミスは起きるものですが、少しでもミスが起きないようなシステムを作るようにすべきだと思います。特に新しいサーキットはこういうことが起きやすいので、2020年はそういうところも気をつけてやっていただきたいですね。

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尾張正博
 宮城県出身。1993年よりフリーランスのジャーナリストとしてF1の取材を開始。一度は現場を離れたが、2002年から再びフリーランスの立場でF1取材を行い、現在に至るまで毎年全レースを現地で取材している。

2019/12/29

レッドブル・ホンダ『シーズン5勝』叶わず。原因はフロントウイングの解釈ミス【2019年F1反省会(1)/尾張正博編】

 ホンダがF1に復帰してから5年目となった2019年。今年ホンダはアストンマーティン・レッドブル・レーシングへパワーユニット(PU)を供給し、第9戦オーストリアGP、第11戦ドイツGP、第20戦ブラジルGPで優勝を挙げるなど、ホンダF1にとって大きな飛躍を遂げた1年だった。

 サマーブレイク中に行った座談会ではレッドブル・ホンダのシーズン5勝を予想したが、後半戦での勝利は第20戦ブラジルGPのみ。残念ながら予想は外れてしまったが、そんな2019年シーズン後半戦を、全戦現場で取材したベテランジャーナリストの尾張正博氏が独自の視点で振り返る。

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Q:まずは、レッドブル&トロロッソを含むホンダF1の総括をお願いします。

尾張正博氏(以下、尾張):よくやった、という感じです。レッドブルと組めばそれほど悪くないだろうと想像していましたが、結果的には当初の期待と同じくらいです。プレシーズンテストから開幕戦までの状況を考えると、よくここまで盛り返したなと思います。

 レッドブルが3月に東京でデモランを行った際、私はヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツアドバイザー)にインタビューを行い、そこで彼が『5勝する』と言ったのを聞きましたが、私は『5勝は無理だな』と思いました。

 というのも『2019年はクルマのコンセプトを変えた』と言っていたので、2018年までの“ダウンフォースが必要なサーキットで速い”という強みがなくなるぶん、他で勝てるのかなと思いました。ところが開幕戦オーストラリアGPの時点で、クルマが仕上がっていなかったんです。マルコはずっと5勝と言っていましたが、それが難しいというのはわかっていました。

 ですが彼らはきちんとクルマを開発してなんとか追いつこうとしていましたよね。レッドブルについてはその作業が素晴らしかったと思います。

2019年F1第20戦ブラジルGP 左から田辺豊治F1テクニカルディレクター、山本雅史F1マネージングディレクター、マックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表
2019年F1第20戦ブラジルGP 左から田辺豊治F1テクニカルディレクター、山本雅史F1マネージングディレクター、マックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表

 トロロッソに関しては期待以上でした。表彰台に2回乗りましたが、これはチームの歴史上初めてのことですからね。

 今振り返ってみればの話ですが、トロロッソの今年のクルマは、基本的には昨年のレッドブルのクルマのいいとこ取りです。昨年のレッドブルは悪くなかったのですが、今年のシーズン序盤のトロロッソはセッティングがまだうまくいっていませんでした。

 ですが中盤から終盤にかけては、しっかりとしたデータに基づいて、今年のトロロッソのマシンをチームがしっかりと理解できたのではないでしょうか。

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)の3位を祝うチーム
2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)の3位を祝うチーム
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が2位表彰台を獲得

Q:ハミルトンのタイトル獲得、メルセデスの6連覇と、結果だけを見ると2018年と代わり映えしない結果になりましたが、2019年シーズン全体としてはいかがでしょうか。

尾張:結果だけを見ると6連覇ですが、連覇している時には誤解しがちな点があります。たとえば後続に30秒以上の差をつけて連勝が続いたり、ポイントでも200点以上の差をつけて連覇していれば、ものすごく強いと思いますよね。でも最後のちょっとした差で勝ったりタイトルを獲るという状況では、翌年の連覇が簡単かというとそうではないんです。

 メルセデスの開幕8連勝も、第2戦バーレーンGPでフェラーリのPUトラブルがなければ実現しなかった。もちろんそれも含めてレースですけどね。よく1988年のマクラーレン・ホンダ(開幕11連勝)と比較されますが、それとはちょっと違うなと思います。

 レッドブル・ホンダは、先に話したようにクルマの開発がうまくいきませんでした。フェラーリは速さを見せたレースがあったものの、バーレーンGPではPUの信頼性のトラブルで勝てず、第4戦アゼルバイジャンGPでは調子の良さそうなシャルル・ルクレールが予選でクラッシュ、第7戦カナダGPではセバスチャン・ベッテルがプレッシャーに負けた。レッドブルとフェラーリはどちらも自滅でした。

 それも含めてメルセデスが強いと言われればそれまでですが、メルセデスはきちんと足元を見て自分たちのやるべきことをきちんとやっている。この数年間そうですし、それが彼らの強みかなと思います。

 第5戦スペインGPや第10戦イギリスGPのように得意なレースをしっかり獲り、高地の第18戦メキシコGPのように、たとえ勝てなくてもタイトル争いには問題ないというレースでも、周りがコケたことが今年メルセデスが圧勝した最大の要因。2020年のタイトル争いがどうなるのかは、フェラーリ、レッドブル・ホンダ次第です。

2019年F1第17戦日本GP メルセデスのコンストラクターズチャンピオン獲得をチームで祝福
2019年F1第17戦日本GP メルセデスのコンストラクターズチャンピオン獲得をチームで祝福

Q:レッドブルは開幕前に「5勝する」と宣言するも、最終的には3勝にとどまりました。5勝できなかった原因と課題について個人的な見解を教えてください。

尾張:最終戦アブダビGPでピエール・ワシェ(レッドブルのテクニカルディレクター)に話を聞いたのですが、レッドブルは金曜日のフリー走行1回目に2020年シーズンに向けた新しいフロントウイングを試していました。

 第17戦日本GPでコンストラクターズタイトルが決まって以来、トップチームは2020年に向けて開発を進めていました。もちろんレッドブルもそうで、2020年はフロントウイングの形状を変えるようです。ということは、勝てなかった原因は『新しいフロントウイングに対する解釈の判断ミス』だと言っているようなもの。これが原因のひとつですね。

 もうひとつ言えるとしたら、セカンドドライバーのパフォーマンス不足です。3勝にとどまった大きな理由にはならないにしても、1台で走らないといけないプレシーズンテストでピエール・ガスリー(現トロロッソ・ホンダ)が2回クラッシュしたことで、データ収集が完全に遅れてしまった。開幕戦に新しいウイングを持っていこうとしたけれど、間に合わずに第3戦中国GPで投入したことなどを含めると、セカンドドライバーの影響は少なくなかったのではないでしょうか。

 昨年、クリスチャン・ホーナー(レッドブルのチーム代表)はフロントウイングの規則変更に反対していました。ホーナーを擁護するわけではありませんが、今年のフロントウイングに関する規則変更は誰のためにもならなかったと思います。2021年にはレギュレーションが変わるのに、この2年間のためだけの規則変更によってトップ3とそれ以外のチームとの差が広がってしまいました。

Q:2019年はレッドブルとトロロッソの間でドライバー交代があり、ガスリーが古巣トロロッソへ戻り、ルーキーのアレクサンダー・アルボンがレッドブルへ昇格しました。彼らの2019年の評価と2020年の課題を教えてください。

尾張:ドライバー交代は正解でしたね。まずはガスリーですが、彼はチームからの信頼をすごく気にするタイプです。それによってメンタル面が成績を左右することが少なからずありました。

 そういうドライバーは多いけれど、それでは一流のドライバーにはなれないのではないかと思います。チームはそのドライバーと心中するわけではないし、『信頼していますよ』と言ったところで本人がそう思ってくれないとね。そういった点を考えると、トップチームは荷が重かったのではないでしょうか。

 走りに関してはまだまだ上を目指さないといけないにしても、後半戦を見たら悪くない。チームメイトのダニール・クビアトより予選の成績も良いし、しっかりできているなと思います。

 問題はメンタルです。シーズンオフになっていろいろ発言していますが、それが怖いですよね(笑)。おそらくヘルムート・マルコやクリスチャン・ホーナーはそういうものを気にしていないとは思いますが、ガスリーが『なんで僕をレッドブルに戻そうとしないの?』というような雰囲気になって、空回りしたり、変にマスコミを使って “ゲーム”をするのはよくない。トロロッソでも表彰台に上がれると思って頑張ってほしいですね。

2019年F1第19戦アメリカGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 一方アルボンですが、レースでの安定感が後半戦で光っていたところだと思います。課題は予選だと本人も言っていますが、それはトロロッソの時も同じでした。これはF1ドライバーになった人たちのほとんどが抱える問題ですが、最初に直面する課題が予選です。

 F1では、FIA-F2などに比べるとセッション数は増えますが、同時にやらなければいけないことが比較にならないほど多いので一瞬たりとも時間を無駄にできない。FP1でコースインして2周目からクルマの本当のポテンシャルを発揮し、ミスをせず、きちんとフィードバックができないといけません。

 それでいてFP2ではもう予選と決勝レースの戦略を決めるくらいですから、FP2のロングランというのはレースと同じような走りが求められます。簡単なことではないですが、アルボンは少し時間がかかっているようです。

(2)に続く

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尾張正博
 宮城県出身。1993年よりフリーランスのジャーナリストとしてF1の取材を開始。一度は現場からは離れたが、2002年から再びフリーランスの立場でF1取材を行い、現在に至るまで毎年全レースを現地で取材している。

2019/12/27

【ホンダF1】信頼性向上がパフォーマンス改善につながった2019年シーズン

ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治が2019年F1シーズンにはエンジンの“信頼性”が向上したことにより、パフォーマンスにより大きなウエイトを置くことができていたと認めた。 2015年にマクラーレンのエンジンパート […]
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2019/12/26

トロロッソ・ホンダのガスリー「F1チャンピオンになるためなら、すべてを犠牲にできる」

 トロロッソ・ホンダF1チームのピエール・ガスリーは、F1チャンピオンになるという夢をかなえるためにはすべてを犠牲にする覚悟があると語った。

 2019年、ガスリーはトロロッソからレッドブル・ホンダへの昇格を果たしたものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差は大きく、サマーブレイク中にトロロッソに戻されてしまった。

 しかしガスリーはトロロッソで本来の力を発揮し始め、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得、2020年も引き続きトロロッソで走ることが決まっている。

2019年F1第20戦ブラジルGP 2位を獲得し、チームから祝福されるピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP 2位を獲得し、チームから祝福されるピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 ガスリーは、RTLのインタビューにおいて、自分をF1ドライバーにするためにサポートを惜しまなかった家族にはどれだけ感謝しても足りないと語った。

「家族がいなければ、僕はここまで来ることができなかった」とガスリーは言う。

「僕が子どものころから家族は僕のためにすべてをつぎ込んできた。両親はなんでも与えてくれた。僕が夢を追うことができるように、大きなリスクを冒してきたんだ」

「兄弟も幼いころからそれを受け入れた。彼らにとっては簡単なことではなかったはずだ。このスポーツについて理解してくれる兄弟がいて、僕は本当に幸運だ。彼らはF1が大好きで、僕をずっと支えてくれている。パドックに招待することは彼らにとって最高の贈り物になるんだ」

 ガスリーは、自分の夢はF1チャンピオンになることであり、すべてを犠牲にしてでもそれをかなえたいと言う。

「どんな分野であれ最高峰のスポーツで戦うには、何を目指していくのか、はっきりとした意思を持つことが重要だ。幼いころに僕はF1とモータースポーツが大好きになった。僕は昔から負けず嫌いで完璧主義者だ。目標は世界チャンピオンになることであり、その目標を達成するためにはあらゆることを犠牲にする覚悟だ」

「目標を定めて、それを達成するためにできることすべてをする。このスポーツではそれが必要なんだ」

2019/12/25

ピエール・ガスリー「レッドブルではフルサポートが受けられなかった」

ピエール・ガスリーが、2019年F1シーズン前半にレッドブルで苦戦したのはチームからフルサポートを受けることができなかったためだと示唆した。 レッドブルの育成ドライバーであったガスリーは2018年にトロロッソで初のF1フ […]
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2019/12/23

トロロッソ・ホンダF1で表彰台のガスリー「レッドブルで復調を果たせなかったことが残念」

 ピエール・ガスリーは、2019年、レッドブル・ホンダに起用されるという大きなチャンスを生かせなかったことを残念に思っていると語った。

 トロロッソでF1デビューを果たしたガスリーは2019年にレッドブル・ホンダに昇格した。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差は明らかで、サマーブレイクまでの12戦でフェルスタッペンは181点を獲得したのに対し、ガスリーの得点は63点にとどまった。

 レッドブル首脳陣はガスリーをトロロッソに戻すことを決め、ベルギーGPからはルーキー、アレクサンダー・アルボンを起用した。

「僕はカート時代からマックスを知っている。だから彼には1ラップの速さも決勝での速さもあることは分かっていた」とガスリーはオランダのFormule1に対して語った。

「今年前半の12戦、彼は素晴らしい仕事をした。僕が予想していたとおりだった」

 一方でガスリーは、自分は本来のパフォーマンスを発揮できずにいたと考えている。
「過去7年間、僕は高い競争力を発揮してきた。でもレッドブルでの6カ月だけはそれができなかった」

 不本意ながらトロロッソに戻されたことが、自分自身のなかにプラスの効果をもたらしたと、ガスリーは認めている。後半の9戦でガスリーは5回入賞、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得して32点を稼いだ。

2019年F1第20戦ブラジルGP 優勝したマックス・フェルスタッペン、2位のピエール・ガスリー
2019年F1第20戦ブラジルGP 優勝したマックス・フェルスタッペン、2位のピエール・ガスリー

 だがガスリーは、レッドブルでスランプから抜け出すこともできたはずだと考えている。

「自分たちが望みさえすれば、成功させるために必要な条件は揃っていた」とガスリーは言う。
「だから、必要な変更を果たせなかったことを残念に思っている」

 レッドブルは、2020年のフェルスタッペンのチームメイトとしてアルボンを選び、ガスリーは引き続きトロロッソで走ることが決まった。2020年にアルファタウリに名称を変更するトロロッソは、ガスリーとダニール・クビアトのラインアップを継続する。

「(トロロッソの)マシンにはいい感触を持てた」とガスリー。
「スパ以降、トロロッソで出した結果を考えれば、自分は2020年のシートにふさわしいと思う」

 アルファタウリ・ホンダは2月14日に2020年型マシンの発表会を行う。

2019/12/21

F1ファンが選ぶ2019年ベストレースはドイツGP。レッドブル・ホンダ優勝のレースがトップ3に並ぶ

 F1がファンのアンケートに基づいて決定した2019年トップ5レースを発表した。ベストレースに選ばれたのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝したドイツGPだった。

 13000人以上のファンが投票した結果、2019年ベストレースには、雨に見舞われた第11戦ドイツGPが選ばれた。クラッシュが相次ぎ、セーフティカー出動が続く荒れた展開のなか、フェルスタッペンが2019年2勝目を挙げ、2位にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが入った。

 2位は第20戦ブラジルGPで、このレースもウイナーはフェルスタッペンだった。トロロッソのピエール・ガスリーが2位に入り、ホンダが1991年以来の1-2フィニッシュを成し遂げた。3位はマクラーレンのカルロス・サインツJr.で、ガスリーとともにF1初表彰台をつかんだ。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

 第9戦オーストリアGPと第14戦イタリアGPが同数の票を集め、3位に並んだ。オーストリアGPでフェルスタッペンは2019年シーズン初優勝。ホンダにとってはF1復帰後初の快挙となった。
2019年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 イタリアGPは、シャルル・ルクレールがフェラーリのホームでF1での2勝目を達成したレースだった。

 5位は第10戦イギリスGPで、2019年王者であるメルセデスのルイス・ハミルトンが母国での6度目の優勝を挙げている。

2019/12/20

【2020F1新車発表】アルファタウリへと変更するトロロッソの新車発表日が明らかに

トロロッソは2020年からアルファタウリへとチーム名称を変更する予定としているが、2月14日のバレンタインデーに2020年のF1新車を発表することが明らかになった。 2019年11月に発表された2020年暫定エントリーリ […]
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2019/12/20

スクーデリア・トロロッソ、14年の歴史を振り返る2020年F1カレンダーが公式サイトで公開中

 2006年シーズンよりF1世界選手権に参戦しているスクーデリア・トロロッソ。2020年シーズンからは『スクーデリア・アルファタウリ』に名称が変更されることが決定しているため、今シーズンがトロロッソとしての最終年となった。チームはF1に参戦した14年の歴史を振り返りできる2020年のカレンダーを公式サイトで公開している。

 スクーデリア・トロロッソは、エナジードリンクメーカーであるレッドブルが前身チームのミナルディを買収し、レッドブル・レーシングのジュニアチーム的存在として2005年に設立されたチームだ。F1には翌2006年から参戦を開始した。

 2008年のF1第14戦イタリアGPではウエットコンディションのなか、前年途中よりチームに加入したレッドブル育成ドライバーのセバスチャン・ベッテルの手によって、チーム初ポールポジションから初優勝を成し遂げた。

 この優勝はミナルディ時代も含め、チームにとって初表彰台、そして初優勝となった。またベッテルにとっても、当時のF1史上最年少記録で優勝を果たした。

2008年F1第14戦イタリアGP 雨のモンツァで、当時21歳のベッテルの手によりチーム初優勝を果たした
2008年F1第14戦イタリアGP 雨のモンツァで、当時21歳のベッテルの手によりチーム初優勝を果たした

 2018年からはホンダとワークス待遇でタッグを組み、エントリー名が『レッドブル・トロロッソ・ホンダ』と変更された。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが、ホンダの復帰以来最高位となる4位入賞とドライバー・オブ・ザ・デーを獲得した。

 迎えた2019年シーズンはチーム史上最高とも言える年となった。第6戦モナコGPでのダブル入賞をはじめ、第11戦ドイツGPでダニール・クビアトが大荒れのウエットレースを耐え抜き3位フィニッシュ。トロロッソにとって実に11年ぶりの表彰台獲得となった。

 そして第20戦ブラジルGPでは、ガスリーがメルセデスのルイス・ハミルトンとのファイナルラップ、フィニッシュラインまで続いたバトルを制し2位でチェッカーを受け、ガスリーにとって自身初の表彰台を獲得した。

 2019年はチーム史上初となる、同シーズンで2度の表彰台を獲得するなど活躍を見せたトロロッソ。チームは設立以来最多となる85ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング6位でシーズンを終えた。

2019年F1最終戦アブダビGP スクーデリア・トロロッソ・ホンダの集合写真
2019年F1最終戦アブダビGP スクーデリア・トロロッソ・ホンダの集合写真

 そんな14年の歴史が詰まったスクーデリア・トロロッソの2020年度版カレンダーが公式サイトで公開されている。カレンダーはPDF形式で配布されており、誰でもダウンロード可能だ。

 カレンダーには2006年から2019年までの写真が使用されており、2008年イタリアGPでのベッテル優勝シーンや、若き日のダニエル・リカルドやマックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツなども写真に収められている。

 2020年のF1開催日が国旗と日付でも確認でき、利便性とビジュアルが両立されたトロロッソカレンダー。ダウンロードはスクーデリア・トロロッソ公式ホームページ(https://scuderiatororosso.redbull.com/en/toro-rosso-2020-calendar/)まで。

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