ヒュルケンベルグの記事一覧

2019/12/18

2020年F1シートを失ったヒュルケンベルグ「自分を見つめ直すいい機会になる」と前向き

 ニコ・ヒュルケンベルグは、2020年にはF1に参戦しないことが確定したが、心のどこかでモータースポーツの喧騒から一時離れる機会を持てることを歓迎していると語った。

 ルノーがエステバン・オコンを起用することを決め、ハースかアルファロメオへの移籍といった数少ない代替案も実現しなかったため、ヒュルケンベルグは不本意な撤退を余儀なくされた。

 9シーズンのなかで177戦に出走した32歳のヒュルケンベルグが、このままF1キャリアを終えることになるのか、再び戻ってくることができるのかは、現時点では定かではない。

 ヒュルケンベルグは2020年のシートがないまま新年を迎える。しかし気持ちはポジティブであり、今後の生活を楽しみにしているという。

「そうだね、来年はグリッドに残れないけれど、終わりだとは思っていない」と、彼はFormula1.comのF1のローレンス・バレットに語った。

「2020年は移動が減るから、たくさん時間を取ることができる。心のどこかで、自分の人生の一幕が終わることに興奮しているんだ」

「来年はプレシーズンのルーティンを経たり、冬季テストやオーストラリアに行くこともないから、また違ったスケジュールやリズムになる。今までとは違うものになるね」

「今までより自由がある、違う人生を心のどこかで心待ちにしている。好きなときに、好きなことができるようになるんだ」

「一度スイッチを切って、一歩下がり、興味の赴くまま、情熱がどこにあるかを見るために、数カ月の時間をとりたい。そして、どこかに可能性があるかを確かめる。不確実だけどエキサイティングだ。おそらくこの休暇は役に立つと思うよ」

2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 表彰台未登壇の出走回数が最多のF1ドライバーという不名誉な記録を持つヒュルケンベルグは、堅実で一貫性のあるドライバーでありながら、その才能にふさわしい大きなチャンスを掴めなかった。

 しかしながら、このスポーツにおいて長いキャリアを築いてきたことには非常に満足しているとヒュルケンベルグは言う。

「僕は7歳の時にF1への夢を追い始めた。もし当時の僕が『将来君は10年のキャリアを築くことになる』と言われたら、驚きながらも喜ぶことだろう」

「そのこと(F1で長く走ってきたこと)には満足している。僕は中団チームのなかで確かな一貫性を披露してきた。隠れる必要などない」

2019/12/14

F1 Topic:去りゆくヒュルケンベルグへ駆け寄ったあるドライバー

 2019年のF1最終戦アブダビGPは、2020年のシートを獲得することができなかったニコ・ヒュルケンベルグにとって、F1ドライバーとして最後になるかもしれないレースだった。そのため、グリッド上ではルノーのスタッフがヒュルケンベルグに感謝の意を込めて、ヒュルケンベルグの髪型を模したカツラをかぶって記念撮影を行い、最後になるかもしれないレースに臨んだ。

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 しかし、そのレースでヒュルケンベルグは入賞圏内を走行しながら、立て続けにオーバーテイクを許して、ポイント圏外でレースを終えた。レース後にドライバーたちがやってくるミックスゾーンには大勢のメディアがヒュルケンベルグの生を聞こうと集まったが、ヒュルケンベルグはなかなかやってこない。

「何か、祝福でも受けているのだろうか?」と思いながら、目の前にやってきた表彰台を逃したほかのドライバーたちのインタビューを聞く。しかし、彼らが一通り通り過ぎて行った後も、ヒュルケンベルグがミックスゾーンに姿を見せることはなかった。

 しばらくして、トップ3のドライバーたちがミックスゾーンに姿を現したときだった。ようやく、広報に連れられて、ヒュルケンベルグがやってきた。いったい、何があったのか?

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

「いや~、参ったよ。ドーピングに引っ掛かったちゃった(笑)」

 最後のレースになるかもしれないが、検査は検査。ドーピング・テストの中立性の高さを改めて感じたハプニングだった。

 そのドーピング検査のおかげで、ヒュルケンベルグは表彰台を獲得したドライバーたちと同じタイミングで、メディアの取材をミックスゾーンで受けることとなった。まずはテレビ局が集まる場所へ行き、取材を受けるヒュルケンベルグを遠目に見ながら、待っていると、たまたま隣同士になったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がヒュルケンベルグの肩を叩いて10年間の活躍を称えていた。

 われわれ紙媒体のメディアが集まる一角にヒュルケンベルグがやってきたのは最後のこと。非常に穏やかな表情で記者たちの質問に答えるヒュルケンベルグの元へ、もうひとり労いに来たドライバーがいた。それは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)。ふたりには、ちょっとした因縁があった。

■ニコ・ヒュルケンベルグにとって千載一遇のチャンスだった2012年のブラジルGP

 ヒュルケンベルグは出走177回でポールポジションを1回、フロントロウ2回、そしてファステストラップも2回記録しているが、177戦出走して、一度も表彰台に上がることなかった。この記録はF1史上最多となる、ある意味、不名誉なものなのだが、そのヒュルケンベルグが最も表彰台に近いレースだったと語るのが、2012年のブラジルGPだ。

 このレースは雨がらみとなり、途中雨用のタイヤに交換する中、ドライタイヤで走り続けたジェンソン・バトンとヒュルケンベルグの2台がライバル勢を大きく引き離し、19周目にはヒュルケンベルグがバトンをかわしてトップに浮上するという展開となったのだ。

 その後、3番手のハミルトンが31周目にバトンを抜き、49周目にはヒュルケンベルグもかわしてトップに浮上。しかし、ヒュルケンベルグは55周目の1コーナーでペースが上がらないハミルトンに再び接近する。ここでヒュルケンベルグは迷わず、ハミルトンのインに飛び込みトップ再浮上を狙ったが、走行ライン以外はまだ濡れていたためマシンを滑らせてハミルトンと衝突。ヒュルケンベルグはレースを続行できたが、ドライブスルーペナルティを科せられ、優勝だけでなく、表彰台も逃した。

 あのとき、ハミルトンと衝突していなければ、ヒュルケンベルグの表彰台は確実だったと、当時所属していたエンジニアは語る。しかし、ヒュルケンベルグは接触したハミルトンに恨みはないし、自分が行ったレースに悔いはないと言う。

「『抜ける』と思ったときに、オーバーテイクができないようなら、レースなんかやめたほうがいい。もちろん、一勝もできず、表彰台にも上がれないままF1を去ることに満足はしていない。でも、僕は自分のレース人生を後悔はしていない」

 握手を求めてきたハミルトンに、快く応じたヒュルケンベルグ。その笑顔には、7年前のオーバーテイクを後悔している様子は微塵も感じられなかった。

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグとルイス・ハミルトンが握手をかわす
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグとルイス・ハミルトンが握手をかわす

2019/12/10

ウエーバー、ヒュルケンベルグのF1離脱は「タイミングとして適切」との考えを述べる

 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、ベテランドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグの、モータースポーツの頂点におけるキャリアは自然な経緯をたどったと主張しており、彼の離脱に眠れないほど頭を悩ますことはないとしている。

 エステバン・オコンが2020年に向けてルノーとの契約を結んだことにより、9年間で177戦に出場したヒュルケンベルグがF1を離脱する可能性は高まっていた。

 ヒュルケンベルグはハースとも話し合いを進めていたものの、同チームが来季もロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンを起用すると発表したことで、32歳の彼の行末は決定的なものとなった。

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ヒュルケンベルグが離脱を余儀なくされた件について「F1がどれだけ間違った状況にあるかの良い例だ」と最近になってコメントしている。

 しかし『Channel 4』のコメンテーターであるマーク・ウエーバーは、ヒュルケンベルグにとってはグランプリレースから離れる適切なタイミングであったと考える。

 ヒュルケンベルグの将来について尋ねられたウエーバーは「今夜はちゃんと眠れるよ」と皮肉めいた口調で語った。

「僕は、彼はF1で長いキャリアを築いてきたと思う。彼は器用なドライバーだったんだ。地位を築いていなかったら、F1で長くキャリアを続けることなどできない」

「けれども彼は10年で176戦ほどを戦ってきたんじゃないかな。特に不公平なことではないし、いろいろなモチベーション、成果、シミュレーターを学ぼうとする意欲、新たな技術などを備えた若い人材が常に待ち構えているんだ」

「つまり、この世界ではあっという間に消耗品扱いされてしまう。彼は長いキャリアを過ごしてきた。切り替えるべきタイミングだったと思うね」

 アブダビGPでF1キャリアを締めくくったヒュルケンベルグには、表彰台未登壇出走回数が最多という不名誉な記録がある。彼はしばらくの間モータースポーツから離れ、考えをリセットするのだという。

「僕としては、これからの時間を楽しみにしているところもあるんだ」とヒュルケンベルグはヤス・マリーナで語った。

「この章を締めくくって新たな章を開く。この先どんなことが起きるかもしれなくて、どんなことが起きないのかもしれないのか。僕には分からないけれど、他の誰にだって今は分からない」

「けれども個人的には、少しの間だけ離れるという感じだ」

「レースから少し切り離されていたいんだ。数カ月したら、自分が何を目指したいかが見えてくるだろう。それからもう一度、検討していくよ」

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2019/12/09

ここ一番の勝負強さはまるでアロンソ。マクラーレンを引っ張る存在に成長したサインツ【今宮純のF1アブダビGP採点】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1最終戦アブダビGP編だ。
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☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選=14番手/決勝=9位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 驚いた。スタートタイヤをウイリアムズ勢以外で彼だけがハード、金曜FP2ではミディアムを試していたのに(ガスリーがハード担当)。この選択と1ストップ戦略は難しかったはずだが40周ロングスティントをこなし9位へ。

 トロロッソの目標はランク5位争い、だがガスリーがいきなりランス・ストロール(レーシングポイント)に接触され最後尾に後退、ルノーとの8点差を2点ちぢめ6位決定(08年ベスト・タイ結果)。チームメイトが入れ替わった今シーズンにレギュラーとして9回入賞、3度目の表彰台も。

☆ ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
予選=19番手/決勝=17位

2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 似たような結果に見えるが最後の健闘だ。1ストップ後に18周したオールド・ミディアムで50周目に自己ベストタイム13位を記録。体調不良が心配された週末も元気な走り、GP後の4日のタイヤテストでメルセデスに乗り込み、堂々トップタイム。速度次元が全く違うのに適応力を示した。

☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=8番手/決勝=11位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 終盤4戦連続入賞はならなかった。ここでは2020年シーズンのためのニューパーツ・テストを担当、PUトラブルなどもあり初日は16位。またもタイヤ温度問題を抱えたが土曜に大きくセッティングを変え、予選8番手はさすが。“オーバーテイク・マイスター”はセットアップ能力も持ち合わせているのだ。

☆☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選=7番手/決勝=8位

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 対サインツの予選で<11勝10敗>勝ち越した。何度も触れてきたが最年少20歳(11月13日に)ルーキーは、タイムアタック力がそなわっている。今年の新人3人でその部分が光る。ここでもセクターベストをしっかりそろえる7位。レース最終周の11コーナーでペレスとの真剣バトルに抜かれ、悔しさをむき出し(これもいいレッスン)。

☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=2番手~20番手グリッド降格/決勝=4位

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

 パワーユニットを2度交換して最後尾となるが今年最後の予選でセーブすることなくいった(気概を感じる)。このコース2本の直線で18周目まで“DRS機能停止”となり、メルセデスでもオーバーテイクは難しくなっていた。W10のストレートスピードは低く中団レベル、それでも5番手までポジションアップ。最後にルクレール(ソフトタイヤ)に仕掛けるもオールド・ハードでは果たせずに4位。誤解をおそれずに言えば今季のボッタスを象徴する結果に……。

☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
予選=11番手/決勝=7位

2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ポジションアップ・レースが今年は15戦。最終戦もその強みを発揮しノリスをとらえると、11コーナー・エントリーからインサイドラインの“フェイント”をかけ、すかさずアウトサイドに。フェアーで巧妙な『ベスト・パッシング』のひとつ。ノリスとのランク10位攻防に勝ち、またここで中間チームのトップでゴール。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手/決勝=3位

2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 鬼門となったセクター3、走り出しからSF90は直角ターンで入口アンダーステア傾向が見てとれた。それをなんとかしようとアプローチのアクセリングを修正し、使用ギヤを変え、それでもカーバランスは最終盤戦で最も厳しい状態だった。(マシンが)決まらないときこそ彼のドライビングセンスが表れる。

☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
予選=10番手/決勝=12位

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 177戦のこれが総結果。4位3回、5位9回、6位20回、7位18回、8位18回、9位12回、10位14回(入賞率53%は現役ドライバーでトップ10レベル)。表彰台3位を阻まれた相手は12年ベルギーGPがキミ・ライコネン、13年韓国GPがロマン・グロージャン、16年ベルギーGPがルイス・ハミルトン。彼らは去るヒュルケンベルグの力量を充分に知っている。

☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
予選=9番手/決勝=10位

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 ますます同郷の先輩、チームの先輩でもあるフェルナンド・アロンソのようなレースをやってみせている。最後のチャンス、最終周にヒュルケンベルグをとらえ10位1点を。この1点がドライバーズランク6位逆転の“大勝負”、そこに彼の勝負強さを見た。

 アロンソに似ているのはまだある。スタートに賭けオープニングラップで上がってくる技。接近戦では周囲を見切り、ラインワークをアドリブのようにチェンジ、空間認識能力が高い。自らのエラーは少なく今年3度のリタイアはメカニカル(PU)トラブル。担当エンジニア・メンバーとも密な“技術ミーティング”ができ、その気になれば自分でマシンを組み上げることもできるだろう。『ザ・マクラーレンズ2019』、ノリスとのコンビは進化途上にある。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選PP/決勝=1位

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

 プレッシャーから解放され、リラックスした6冠王だからこその6度目“グランドスラム”。ありったけのスピードをチームというよりも自分自身のために追求したのだろう。<ルイス・ハミルトン・ショー>のグランド・フィナーレ、アンコールはドーナツターン。旋回半径を見事なくらい正確に描いていた(!)。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=3番手/決勝=2位

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 何度もホンダPUの感触に関して無線で細かく言っていたのは、けしてネガティブ意味ではない。リアルタイムでコクピットから発する生コメントは、レース後のデブリーフィング会話と違う意味を持つ。

 聴く側のエンジニアグループは瞬時にリアル対応でき、それがデータとなって記憶保存され後日の“反省ミーティング“のテーマとなる。こうした流れがホンダ×レッドブルの初年度“アライアンス(協業)”を強化してきたのだ。再三TVにOAされる無線交信に、フェルスタッペン自身の進化と現体制への忠誠心をも感じた。

2019/12/05

F1ボス、クビサとヒュルケンベルグの離脱を惜しむ「才能にふさわしい結果を出せなかった」

 F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2020年のF1シートを得られないまま最終戦を終えたふたりのドライバーに敬意を表した。

 多くのファンが、マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、アレクサンダー・アルボン、ランド・ノリスといった新しい世代のドライバーたちに引き付けられ、それがF1人気につながっているのは間違いない。しかしブラウンは最終戦を振り返り、ふたりのベテランドライバーたちの素晴らしさに言及した。

 2020年にはルーキー、ニコラス・ラティフィがウイリアムズからF1デビューを果たし、1年F1から遠ざかっていたエステバン・オコンはルノーから復帰することが決まった。一方で、ウイリアムズのロバート・クビサとルノーのニコ・ヒュルケンベルグは来年はF1に参戦しないことが確定した。

「2019年には、ふたりとも彼らの才能にふさわしい結果を出すことができなかった。クビサはF1でさらに多くの勝利を飾ることができたかもしれなかったが、2011年にラリーでの大事故があって、それが実現しなかった」とブラウンは言う。

「だが彼は逆境に打ち勝ってみせた。ホッケンハイムで今年獲得したポイントが、決意によってどれだけのことを達成できるのかを象徴している」

2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

「ヒュルケンベルグのキャリアはもっとシンプルだったが、9シーズンにわたってF1でレースをしたにもかかわらず、真の実力を発揮するチャンスに恵まれることがなかった」

「ニコは、やり残した仕事があると強く感じているはずだ。本来の実力を示すため、できるだけ早くF1に戻る方法を見つけようと決心していることだろう」

2019/12/03

ヒュルケンベルグ、ポイント獲得を最終ラップに失う「タイヤが劣化していて10位に留まれなかった」

 ニコ・ヒュルケンベルグはF1アブダビGPのフィニッシュラインを通過した時、ルノーでの最終戦について良い気分を味わったものの、様々な状況に阻害されてポイント圏内でのフィニッシュがならなかったと考えている。

 ヒュルケンベルグは第1スティントでソフトタイヤを履いており、マクラーレンのランド・ノリスやチームメイトのダニエル・リカルドにリードされながらも、トップ10内のポジションを維持していた。

 ヒュルケンベルグはピットストップの順番が回ってきた時に順位を上げたが、第1スティントの後半ではタイムを失っていた。グリッド最後尾からスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタスに追い抜かれたのだ。

 残念なことに勢いを失ったヒュルケンベルグは、ミディアムタイヤに交換した際に、ノリスにアンダーカットを許してしまい、マクラーレンはその後ヒュルケンベルグのペースを阻むことになった。

「実際のところ、本当に良いレースになった可能性があった」とヒュルケンベルグはレース後に語った。

「ボッタスがあまりに早いタイミングで僕をオーバーテイクしなければ、僕は2秒も失わなかったかもしれない。そしてピットストップの後に、ランドの前に出るチャンスを失ってしまったんだ」

「あのポジションを維持して、乱気流がなければ、素晴らしい戦略をやり遂げることができたかもしれない。ソフトタイヤで長く走ることができればよかったが、残念ながらそれはできなかった」

「それから僕は40周の間、彼の乱気流の後ろを走り、そのせいでタイヤが傷んでしまった。ペースはとても速かったよ」

 レース終盤ではカルロス・サインツJr.(マクラーレン)とリカルドがヒュルケンベルグに追いつき、最終ラップで彼を抜き去った。

「カルロスとダニエルは後方からプッシュしてきていたから、タイヤを休ませてセーブする時間はなかった。かなり張り詰めた状況だった。そして最後にはその代償を払うことになった」

「タイヤが劣化していて、僕は10位に留まれなかった」

 ポイント獲得はならなかったものの、ヒュルケンベルグはルノーからの最後のレースについてポジティブな称賛を受けた。F1ファンも同様の評価をしており、ヒュルケンベルグを『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選んで称賛した。

「チームとの価値ある最終レースだったよ」とヒュルケンベルグ。

「フィニッシュラインを良い気分で通過した。彼らとの3年間は素晴らしかった。僕たちはまるで家族のようにとても親密に成長していったんだ」

「僕たちはともに浮き沈みも経験したけれど、僕は彼らにありがたみと感謝を感じているよ。将来の彼らの成功を祈っている」

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2019/12/02

F1最終戦アブダビGPのドライバー・オブ・ザ・デー&最速ピットストップ賞が発表

 F1最終戦アブダビGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。

 今回ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ。このアブダビGPでF1から離れるヒュルケンベルグは9番グリッドからレースをスタート。レース中盤には他車のピットインにより一時4番手を走行して上位陣とバトルを繰り広げ、ピットイン後はランド・ノリス(マクラーレン)とポイント獲得をかけて10番手争いを展開した。しかし最終的な結果は12位完走となり、ポイントは獲得できなかった。ヒュルケンベルグの2020年の去就はいまだ発表されてない。

『DHLファステストラップ・アワード』を受賞したのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。ポールポジションからレースをスタートしたハミルトンは2番手以下を引き離しながら順調にレースを進めていく。そのままアブダビGP優勝を果たしたハミルトンはレース終盤の53周目に1分39秒283というタイムを記録した。このタイムは2009年にセバスチャン・ベッテルが記録した1分40秒279というラップレコードを10年ぶりに上回るタイムだ。

『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』は、前回のブラジルGPで世界最速ピットストップ記録を更新し、アブダビGPでも2位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダが獲得。2位にはバルテリ・ボッタスのメルセデス、3位にはカルロス・サインツJr.のマクラーレンが続いた。

 またアブダビGPでは、2019年シーズンの第10戦イギリスGP、第11戦ドイツGP、第20戦ブラジルGPの3戦でピットストップタイムの世界記録を更新し、2019年DHLファステスト・ピットストップ・アワードで見事1位に輝いたレッドブル・レーシングにトロフィーが授与された。

最速ピットストップ記録を喜ぶレッドブルのメカニックたち
最速ピットストップ記録を喜ぶレッドブルのメカニックたち

2019/12/01

F1最終戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2019年F1最終戦アブダビGP予選で6番手~10番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=10番手

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 10番手はまずまずの結果じゃないかな。3つのセッションすべてで、満足のいくアタックができた。序盤は少し苦労したけれど、マシンのフィーリングを追い求めながら、ベストを尽くした。

 昨日はうまくいかず、遅れを取ってしまったが、しっかり調子を取り戻した。昨夜から今日にかけて、パフォーマンスを探り出すことができたんだ。両方のマシンがQ3に進出できて、チームにとっていい予選になった。

 明日も接戦になるだろう。エキサイティングなレースになると思うよ。僕らはランキング5位をかけて戦っている。目標達成の可能性は十分あるよ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=9番手

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 Q1とQ2はとてもうまくいっていただけに、9番手という結果にはとてもがっかりしている。Q3でもいいラップを走れると思っていたが、アウトラップが理想からは程遠いものだった。メルセデスやフェラーリも含めて(渋滞が起きて)厄介な状況になり、僕の最後のアタックが台無しになった。

 残念だよ。Q2のラップと同じようなタイムを出していれば楽に7番手になっていたはずだったのに。

 明日は厳しいレースになるだろう。早く気持ちを切り替えなきゃね。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=8番手

2019年F1最終戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 今日の予選には本当に満足している。2台揃ってQ3に進出できたなんて最高だよね。金曜日は苦労したけど、そこから良い形で調子を取り戻した。何よりもそれを誇りに思う。

 これだけ大きな改善を果たすことができて、とても励みになる。昨夜懸命に作業をしてくれたチームの皆のおかげだ。

 接戦のなかでトップ10圏内に入れた。(ランキング)5位争いをしているプレッシャーはいくぶんあるけれど、これからやるべき仕事に取り組んでいく。今日は結果を出せた。明日も結果を出さなければならない。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=7番手

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 僕とカルロス(・サインツJr.)、そしてチームにとって良い予選だった。7番手だけど(バルテリ・)ボッタスのペナルティによって6番グリッドからスタートできるからうれしい。

 この2日間、とてもうまくいっていて、マシンの感触も全体的にかなりよかった。

 楽な予選でないことは分かっていたが、Q3進出という目標を達成することができた。倒そうと思っていた中団勢に勝ってこの位置をつかめたので、余計にうれしいよ。ポジションとしてはこれが最大の結果だ。いい形でシーズンを締めくくれるね。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=6番手

2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 僕にとってはかなり平均的な予選だった。この結果にはあまり満足していない。
 Q1初めから苦労し、最大のパフォーマンスを発揮することができなかったので悔しく思っている。コンディションが難しく、路面がかなり滑りやすかったんだ。

 でもレースペースはまずまずだと思う。メルセデスはかなり速そうだから、レースでもてごわいだろう。バルテリは後方から順位を上げてくるはずだ。だからスタートは必ずうまく決めなければならない。

 デグラデーションがかなり高いため、大部分のドライバーがミディアムタイヤでスタートするだろう。そのなかでセブ(ベッテル)がソフトスタートなのが興味深い。

 全力を尽くしてレースを戦い、いい結果をつかみたい。

2019/11/28

ヒュルケンベルグ、ルノーF1での最後の1戦へ 「忘れられない3年間。全力を尽くしアブダビで最高の結果を」

 ニコ・ヒュルケンベルグにとって、2019年F1アブダビGPはルノーF1における最後のレースになる。マネージングディレクターのシリル・アビテブールは、ヒュルケンベルグはチームがF1で前進するうえで「重要な役割を果たした」と称賛した。

 最終戦アブダビGPをもって、ヒュルケンベルグとルノーの関係は終幕を迎える。また、ヒュルケンベルグは2020年のF1シートを確保できていないため、残念ながら今週末のアブダビは32歳のヒュルケンベルグにとって、F1での最後のレースになってしまう可能性もある。

 グランプリで176回出走、2015年にル・マン24時間で優勝した経験もあるベテランのヒュルケンベルグは、ルノーがワークスチームとしてグランプリレースに復帰した翌年の2017年に、同チームに起用された。

 アビテブールは、ヒュルケンベルグの才能と経験がチームに大きく貢献したとして敬意を表した。

「ニコの貢献は、チームが再建し進歩するうえで大きな助けとなってきた」とアビテブールは語った。

「我々は彼の経験と強力な結果をもたらす能力をうまく活かしてきたし、彼はルノーのF1における旅路において重要な役割を担ってきた。最後は、ともに可能な限り最高の結果を出して終えたい」

2019年F1第20戦ブラジルGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第20戦ブラジルGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 ルノーとともに149ポイントを獲得してきたヒュルケンベルグは、この3年間を懐かしさとともに振り返った。

「僕にとっては忘れられないルノーでの3年間だった」とヒュルケンベルグは語った。

「浮き沈みはあったが、ここでの時間をドライバーとして楽しんできた。素晴らしい結果を出したこともあれば、あと少しという場面もあった。こうしたすべてのことは、僕の記憶に長く留まることだろう」

「僕のエンジニアとメカニックも含め、チーム全員の61戦にわたる尽力に感謝したい」

「あと1戦が残っている。全力を尽くして最高の結果を出すつもりだ」

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2019/11/24

ルノーF1を離脱するヒュルケンベルグ、2020年以降の去就は未定も「チャンスのために準備はしておく」と引退を否定

 ニコ・ヒュルケンベルグはF1を去るという感覚はないと話しており、ルノーを離脱する彼は、チャンスさえあればすぐにでも戦いに戻る用意があると主張している。

 ヒュルケンベルグは176回のグランプリに出場したベテランであり、次週のアブダビGPが終われば9シーズンをF1で過ごしたことになる。これが最後のシーズンになることを望んでいないものの、そうなった場合でも、32歳の彼はモータースポーツの最高峰における日々に何の後悔も感じないという。

「後悔はないよ」と先週末ブラジルでヒュルケンベルグは語った。

「もちろんミスもしてきた。避けられたら良かったけれど、僕たち誰もがミスをすることがあって、今なら違うやり方や動きをするだろう。でも後になってからあれこれ言うのは、いつだって簡単なことだ」

「だから全体としては、自分が達成してきたことを受け入れている。そしてレースドライバーを引退するとは思っていない」

「F1を離れるような気がしていないんだ。グリッド上にはいないかもしれないが、チャンスがあれば、準備は整っているよ」

 ヒュルケンベルグは最近までインディカー参戦の可能性が噂されており、エド・カーペンター・レーシングと話し合いをしていた。しかしながら、先週カーペンター自身がその可能性を否定している。

 また2020年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するとの噂もあったが、このゴシップは少なくとも現時点でヒュルケンベルグ本人が「フェイクニュース」だと語っている。

「僕はなんの契約もしていないし、近い将来に契約する予定もない」とヒュルケンベルグは付け加えた。

「異なるレースシリーズやチームなどから連絡があるが、今の時点では本当に何も起きていないよ。正直に言うと、僕はとてもリラックスした気持ちでいるんだ」

「とにかく可能な限り良い結果を出してシーズンを終える。その後は、これまでのことを少し振り返り、自分の時間をいくらか取る。そして自分がやりたいことや関心が持てそうなことを考えるよ」

「レースをするために、急いで何かをしたいという気持ちはまったくない。だからとてもリラックスしている」

「この10年のF1は激しかったし、ハイペースで暮らした。だから新しい年が始まるにあたっては、自分がどう感じるか、物事がどう展開し、どの方向へ発展していくかということを考える必要がある」

「正直なところ、今の時点では分からないんだ」

2019/11/21

オコンがアブダビテストからF1に復帰へ。ルノーへの正式加入日が決定

 ルノーF1チームは、2020年のレースドライバーとして契約したエステバン・オコンが、2019年F1最終戦アブダビGPの翌日、チームに正式に加入することを発表した。

 メルセデスの育成プログラムのメンバーだったオコンは、2016年第13戦ベルギーGPでマノーからF1デビュー、2017年、2018年はフォース・インディア/レーシングポイントで走った。しかし2019年はシートを失い、メルセデスのリザーブドライバーを務めていた。

 F1復帰の道を探っていたオコンだが、8月に2020年に向けルノーと2年契約を結び、ニコ・ヒュルケンベルグに代わり、ダニエル・リカルドのチームメイトを務めることが決まった。

 アブダビGPを前にルノーは、最終戦の翌日12月2日にオコンがチームに正式に加入し、3日と4日に開催される合同テストで、2日間にわたってルノーのマシンを走らせることを明らかにした。

2019年F1第17戦日本GP ニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルド(ルノー)
オコンの加入により、ヒュルケンベルグは2019年でルノーを離脱することが決まっている

2019/11/05

ルノーがダブル入賞「マクラーレン2台に勝てて大満足。速さを示せた」とリカルド:F1アメリカGP

 2019年F1アメリカGP決勝で、ルノーのダニエル・リカルドは6位、ニコ・ヒュルケンベルグは9位だった。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=6位
 今年は何度も楽しいレースがあったが、これも間違いなくそのひとつだ。最初から1ストップの計画だった。終盤には2ストップの連中が迫ってきて、ちょっとナーバスになったけどね。2台のマクラーレンに勝つという目標を達成できて大満足だ。内容のいいレースだったし、ペースの速さを示せたと思う。

 ランド(・ノリス)とのバトルはすごく楽しかった。序盤に抜いたり抜かれたりが何度かあって、終盤には彼にプレッシャーをかけられた。でも、何とか持ちこたえて6位でフィニッシュし、チームに貴重なポイントを持ち帰ることができた。ニコもトップ10に入ったしね。

2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=9位
 2ポイントを獲れて、本当にうれしいよ。1周目に順位を下げてしまっていただけにね。このレースは対照的なふたつの部分に分けることができる。前半はあまり良くなくて、オープニングラップのターン1とターン2でいくつか順位を失った。コースから飛び出したクルマが、僕の目の前に戻ってきたりしたからだ。おかげで厄介な状況に陥ったが、レースの後半はとても楽しかった。2ストップの戦略にスイッチしたんだけど、ピットに入るのが1周か2周遅かったかもしれない。タイミングを遅らせたのは、僕自身の判断だ。ただ、それからは前にいるクルマに徐々に追いつき始めた。

 ペースも良かったし、何度か面白いバトルもあったから、この2点を獲得したことに満足してもいいだろう。

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2019/11/05

ルノーがダブル入賞「マクラーレン2台に勝てて大満足。速さを示せた」とリカルド:F1アメリカGP

 2019年F1アメリカGP決勝で、ルノーのダニエル・リカルドは6位、ニコ・ヒュルケンベルグは9位だった。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=6位
 今年は何度も楽しいレースがあったが、これも間違いなくそのひとつだ。最初から1ストップの計画だった。終盤には2ストップの連中が迫ってきて、ちょっとナーバスになったけどね。2台のマクラーレンに勝つという目標を達成できて大満足だ。内容のいいレースだったし、ペースの速さを示せたと思う。

 ランド(・ノリス)とのバトルはすごく楽しかった。序盤に抜いたり抜かれたりが何度かあって、終盤には彼にプレッシャーをかけられた。でも、何とか持ちこたえて6位でフィニッシュし、チームに貴重なポイントを持ち帰ることができた。ニコもトップ10に入ったしね。

2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=9位
 2ポイントを獲れて、本当にうれしいよ。1周目に順位を下げてしまっていただけにね。このレースは対照的なふたつの部分に分けることができる。前半はあまり良くなくて、オープニングラップのターン1とターン2でいくつか順位を失った。コースから飛び出したクルマが、僕の目の前に戻ってきたりしたからだ。おかげで厄介な状況に陥ったが、レースの後半はとても楽しかった。2ストップの戦略にスイッチしたんだけど、ピットに入るのが1周か2周遅かったかもしれない。タイミングを遅らせたのは、僕自身の判断だ。ただ、それからは前にいるクルマに徐々に追いつき始めた。

 ペースも良かったし、何度か面白いバトルもあったから、この2点を獲得したことに満足してもいいだろう。

2019/11/01

F1メキシコGPでは5ポイント獲得に留まったルノー、アメリカで大量得点を目指す

 ルノーF1はメキシコGPで、ダニエル・リカルドが8位、ニコ・ヒュルケンベルグが10位を獲得した。続くアメリカGPで彼らはさらに上位を狙い、大量にポイントを稼ぎたいと考えている。

「メキシコではもっと多くのポイントを獲得できなくて残念だった。それにはたくさんの要素が関係している」とヒュルケンベルグは語った。

「ポジティブな面を考えれば、僕たちは予選の結果をポイント獲得に結びつけることができたし、チームはすべてのことを前進させつつ、週末の間ずっと強い気持ちを持ち、諦めることなく戦った」

「オースティンでのレースが大好きだ。良い仕事をしてみせると決意しているし、そうできない理由はまったくない」

F1メキシコGPでのダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ルノーはF1日本GPを失格となっていることもあり、アメリカでは大量ポイント獲得を達成したいと願っている

 リカルドは「メキシコは僕たちにとって楽しいレースだった」と振り返った。

「第1スティントでハードタイヤをよくもたせることができたので、順位を上げていくうえでそれが助けになったんだ。7位に手が届きそうだったが、そうはいかなかったね。でも今週末のオースティンではもっと上を目指していくよ。チームのなかで前向きな雰囲気を保つことが重要だ。結果は後からついてくる。テキサスでの成功に照準を合わせて前進していく。さあ、みんな、頑張っていこう!」

 ふたりともサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での挑戦を例年楽しんでいる。

「コースの面で言えば、ここはドライバーにとってより難易度が高く、楽しめるコースだ」とヒュルケンベルグは言う。

「シルバーストンや鈴鹿のような場所と似ていると言えるかもしれない。目まぐるしい方向転換に対応しなければならず、勇気を試されるコーナーもあり、ミスをする余裕はない。究極のドライビングコースだ。とてもよく設計されている。流れが素晴らしいから、リズムを掴まなければならない」

「高速で流れるように走る。現代F1マシンでそういうところを走るのが大好きだ。バランスが重要で、中速コーナーから高速コーナー、2本のロングストレートがあるから、最適な妥協点を見つける必要がある」

「昨年、チームは素晴らしい結果を出した。とても思い出深い週末だったから、それを再現したいと強く願っている」

2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のマシンを準備するメカニックたち
2019年F1第19戦アメリカGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のマシンを準備するメカニックたち

 リカルドはオーストラリア出身だが、ロサンゼルスに家を持っている。アメリカGP前にはハリウッド・ブールバードでのF1ファンイベントに参加、デモランとドーナツターンを披露した。

「僕はアメリカやオースティンの街が好きなんだ」とリカルドは語った。
「ロサンゼルスで多くの時間を過ごしている。アメリカの雰囲気が本当に好きなんだ。オースティンは僕にとって1年のハイライトのひとつだよ。レースの光景は見事なものだし、パドックの雰囲気やオースティンの街自体もいつも素晴らしいから、参加するのがとても楽しい」

「サーキット・オブ・ジ・アメリカズはシーズン中に僕たちが行くなかで、最高のコースのひとつだ」

「高速だし、クールな挑戦を投げかけてくることが気に入っている。特にセクター1で右、左、右と行きながら丘を登るところが好きだね。全体的にオーバーテイクのチャンスもあるから、決勝中に追い抜きの場面を披露することができるだろう」

「メキシコでは7位争いでチェコ(セルジオ・ペレス)に負けてしまったから、今週末は彼らに反撃するというさらなるモチベーションもある。流れるようなコース特性のおかげで接近戦もできる。だからいつも面白いレースになるんだ」

2019/10/29

F1第18戦メキシコGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2019年F1第18戦メキシコGP決勝10位~6位に入ったドライバーたちが日曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=10位

2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)と接触し、コースアウト
2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)と接触し、コースアウト

 もっと上を狙っていたのに、1ポイントだけだなんてがっかりだ。ピットストップが少し早すぎたかもしれない。レース後半はうまくリズムをつかめず、マシンに少し苦労した。

 最終コーナーのインシデントについては、特に言うことはない。9番手を走っていて、グリップがない状態だった。それでダニールに押された瞬間にスピンしてしまったんだ。1ポイント失ったことになるから残念だよ。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=9位

2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 今日のレースは簡単ではなかったが、全力を注いで走った。2ポイント獲得することができてうれしく思っている。

 週末を通してマシンの競争力が高かったことは今後に向けて心強い。オプションタイヤ(ソフト)でスタートしたことは理想的ではなかったけれど、なんとか最大のパフォーマンスを引き出すために頑張って、最終的にいい結果を出した。選手権のランキング争いにおいてこれは重要なことだ。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=8位

2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第18戦メキシコGP決勝 ダニエル・リカルド(ルノー)

 ポイントを獲れて本当にうれしい。(セルジオ・)ペレスを抜くことができたらもっとポイントを稼ぐことができたけど、うまく決められなかった。ターン1で仕掛けたが、少し遅かったみたいだ。

 ハードタイヤですごくいいスタートをした。それがその後の展開を決めたようなものだ。

 今日は2台揃ってポイントを獲ることができて、いい一日だった。チームにとってきつい一週間だったけれど、彼らは気持ちを強く持って仕事に励んだ。皆のことを誇りに思う。素早く立て直しを図ることができてよかった。引き続き仕事に取り組み、前に進もう。

■スポーツペサ・レーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=7位

2019年F1第18戦メキシコGP決勝 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第18戦メキシコGP決勝 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 僕にとってもチームにとっても素晴らしい一日になった。今日のレースはパーフェクトといっていいんじゃないかな。いい結果を出すためにハードワークを続けてきたチームの全員を祝福したい。

 自分のホームレースで地元ファンの前で大量にポイントを獲った。それだけに格別の気分だ。ファンの皆は週末を通して熱心に応援してくれた。

 今日の戦略は素晴らしかった。それによって、自分たちよりも少し速いマシンに勝つことができた。僕らにとっては勝利を挙げたようなものだよ。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=6位

2019年F1第18戦メキシコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第18戦メキシコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 マシンの力を考えれば、6位は望んでいた結果とはいえないが、状況を考えると、とてもいいレースをしたと思う。

 スタートはうまく決まった。前のルイスがフェラーリにコース端ぎりぎりまで押し出されるようになって勢いを失った。ターン1アウト側から戻ってきた彼は、ターン2に入る際に、ポジションを守るためにコーナー深くまで入った。僕は彼を避けるために芝生の上を走らなければならなかった。

 それでもレースを続けることができたが、バルテリを抜いた時、彼が僕のリヤタイヤに接触し、タイヤがパンクした。そこから丸々1周を走ってピットに戻る羽目になった。

 その後、1回ストップの戦略で走らなければならなかった。ハードタイヤで66周走ったから、すごく遅いペースで走行することになった。

 マシンは好調で速さがあっただけに、この結果は残念だ。でも状況を考えると、6位まで挽回できたのはそれほど悪い結果ではない。

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