ホンダの記事一覧

2019/12/10

フェルスタッペン「レッドブル・ホンダは2020年のF1タイトルを狙える」

 マックス・フェルスタッペンは、アストンマーティン・レッドブル・レーシングなら2020年シーズンの世界タイトルを狙えるが、上位グループで戦うためには開幕から力強いスタートを切っておく必要があると考えている。

 2019年のレッドブルは、例年通りメルセデス、フェラーリのライバル勢と並ぶF1タイトル制覇の有力候補と目されていた。しかし、フェルスタッペンの挙げた年間3勝だけでは、新たにホンダPUを搭載したレッドブルがチャンピオンシップの頂点に上り詰めるには足りなかった。

 12月6日にフランス・パリで行われたFIAの年間表彰式に出席したフェルスタッペンは、「今年のパッケージには、当初は若干苦労したよ」と語った。

「優勝を争うような戦いはほとんどできなかったし、表彰台もかなり厳しかった。だから、できるだけ一貫性を保とうとすることがテーマだったんだ」

「チーム全員、2020年はもっと競争力を高めたいと考えている。シーズン開幕から競争力を発揮しなければいけないし、タイトル獲得に向けて戦っていきたい」

「そのために全力を注ぐ。簡単なことではないけれど、僕たちはタイトルを狙いにいく。できることはすべてやるつもりだ」

「このチームは過去にもそれができることを証明してきた。だから、これは単なる希望的観測などではないよ」

 現在22歳のフェルスタッペンは、チームとの現契約が切れる2020年シーズン末よりもかなり前から、F1における自身の将来像を明確化していくつもりだろう。

 とはいえ、彼が2021年の選択肢を検討し始めるのはもっと先のことになりそうだ。

「正直に言って、今はそのことをあまり考えていないんだ。2021年について他にも選択肢があることはもちろん分かっている」

「契約はあと1年だ。だけど、今は2020年シーズンの開幕当初に何が起きるのかを見極めることの方が大事だと思っている。それ以降に、もっと先のことが見えてくるだろうね」

2019/12/10

アルボン、激動の1年間を振り返る「レッドブル昇格でルーキー気分は消えたけど、とても順調」

 アレクサンダー・アルボンはF1初シーズンとなった2019年の半ばでレッドブルに昇格したことで、F1ルーキーとしての気分が消え去ったと述べている。

 アルボンのモータースポーツにおけるキャリアは1年前に一変した。ニッサンからフォーミュラEに参戦するはずだったアルボンは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコから、トロロッソのF1シートという、より魅力的なオファーを受けてF1への参戦を決断したのだ。

 23歳のアルボンのルーキーイヤー前半におけるパフォーマンスは非常に印象的なもので、マルコはレッドブルで結果を出せなかったピエール・ガスリーとアルボンを、F1の夏季休暇中に交代させた。

 そしてアルボンはレッドブル昇格後も勢いを維持して優れた実績を積み重ねていったため、2020年もレッドブルに残留できることになった。

「時には自分はまだルーキーなのだと自身に言い聞かせなければならなくなる。なぜならレッドブルにいると、期待をかけられて、ルーキーとしての気分が消えてしまうからだ」とアルボンは語った。

「振り返って考えてみても、(2019年シーズンに)僕は満足しているよ。ただ僕の性格上、素晴らしい瞬間があっても自分に厳しくしてしまう。そして常に改善したいと思っているんだ」

「ルーキーであることを言い訳にはしたくない。速くなるべき週末で、速くなりたいだけだ」

「ドライバーとして改善することは、僕自身の努力の一部だ。僕にはまだ改善の余地があることは分かっている。今も学び続けているけど、1年目の展開には満足しているよ」

 アルボンはその実績により、先週金曜日に行われたFIA授賞式でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、日曜日の夜に行われたオートスポーツ・アワードでも同様の賞を受賞した。

 喜びの笑顔を見せたアルボンは、この激動の12カ月を総括した。

「フォーミュラEに参戦できることは嬉しかった。でも僕はトロロッソに加入した。それは素晴らしいチャンスだったんだ」

「(トロロッソに入って)6カ月が経つころにはマシンの良い感触を掴めるようになった。だからリラックスして夏季休暇に入ったんだ」

「そしてマルコから電話があり、20秒ほど会話をした。それは僕がビッグチーム(レッドブル)に昇格するという知らせだった」

「とても順調にいっている。まだ改善することが多くあることは分かっている。でも僕はそのことを楽しんでいるよ」

2019/12/10

レーシングポイントを抑えランキング6位。チーム史上最高のシーズンに/トロロッソ・ホンダF1コラム

 2019年最終戦アブダビGPのトロロッソ・ホンダには、コンストラクターズランキング5位が掛かっていた。ルノーとは8ポイント差。しかし7位のレーシングポイントとは16点差で、逆に順位を落とす可能性もある。

 歴史的に見て決して得意とはいえないヤス・マリーナ・サーキットだが、トロロッソ・ホンダは最初から“決勝重視“でレースに挑んだ。暑いコンディションのレースではタイヤのデグラデーションに苦しむ傾向にあり、特に今回のように柔らかいコンパウンドの際にはその傾向が強かったからだ。

 金曜フリー走行からそれを想定した慎重なプログラム構成を採った。

2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 結果としてダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手につけ好調のように見えたが、ソフトタイヤが数周で大きくタレることを考えればQ3に進むのは利口とは言えなさそうだった。

「ダニーと2台で色々と比較データ取りをして、明日以降に向けて色んなことが見えてきた。今日(金曜フリー走行2回目)は10番手だったけど、ソフトタイヤのデグラデーションの大きさを考えるとこれは望ましいポジションじゃない。あとコンマ数秒を見つけて7番手を狙わなきゃいけないし、15番手・16番手まで落ちるのだってコンマ数秒しかないんだ」(ピエール・ガスリー)

 決勝重視のセッティングで臨んだFP3では10番手・12番手と好調だったものの、予選では路面温度が下がる中でグリップを引き出せずに12番手・14番手と順位を下げてQ2で敗退となってしまった。

「良かったのはQ2のアタック1回目だけで、それ以外は正直言ってマシンのグリップがとてもプアだった。なぜだか分らないけど、マシンがスライドしまくってしまったんだ。そのせいで本来の走りができなかった」(ダニール・クビアト)

 しかしこれは結果的にトロロッソ・ホンダにとっては良い展開を生むことになった。

 ガスリーが語っていた通り、Q3に進んで中古のソフトタイヤでスタートすれば戦略の幅はかなり限られてしまう。ミディアムやハードタイヤでスタートして1ストップ作戦を採るのに較べれば不利が大きくなる。

 そして何より、純粋な速さでは及ばないマクラーレンやルノーを上回るには、異なる戦略を用意するしかないのだ。

「今回のソフトタイヤのタレを考えれば、予選で10番手に入るくらいなら11番手や12番手の方が良い。いずれにしても今日はマクラーレンやルノーには敵わなかったし10番手以内に入ることは難しかったと思うけどね。Q3に進んで彼らと同じ戦略になれば逆転はかなり厳しいだろう。マクラーレンの方が僕らよりもかなり速いからね。でも今回はタイヤ選択が鍵を握ることになると思う。スタートタイヤが自由に選べるなら1ストップ作戦も視野に入るようになる。ギリギリだけど、その方がまだ可能性があるんだ」

 決勝に向けてどんな戦略を採るべきか?ソフトスタートで2ストップ作戦になるかもしれないQ3進出組に対して、ミディアムスタートの定石を採るか、ハードスタートで引っ張って最後にプッシュする戦略を採るか。

 ここでトロロッソ・ホンダが選んだのは、ランキング5位争いをするルノーではなく、ランキング6位争いをするレーシングポイントを見てレースをするということだった。

 レーシングポイントはトロロッソ・ホンダより1つ前の予選11番手・13番手。確実に彼らの前後でフィニッシュできるレースをすれば、ランキングを逆転されることはない。だからトロロッソ・ホンダは2台で大量得点を狙うのではなく、ガスリーにミディアム、クビアトにハードと戦略を分けて確実にどちらか1台はレーシングポイントと同等の結果になるようにコンサバティブなアプローチを採ったのだ。

 チーフエンジニアのジョナサン・エドルスはこう説明する。

「どちらの戦略もそれぞれに良いところと悪いところがあって、レーシングポイントは2台ともミディアムスタートの戦略で来るだろうと読んでいたから、我々としてはそれも想定した上であらゆるケースに対してカバーしておきたかったんだ。だから1台は彼らと同じ戦略、そしてもう1台は異なる戦略を採ることで様々な展開、つまりセーフティカーがレース序盤に出ても終盤に出ても対処できるようにしておいたというわけだ。(レーシングポイントに完敗して)コンストラクターズランキング6位を失うようなことがないようにしたかったんだ。我々はマクラーレンやルノーのことはあまり気にせず、どちらかといえばレーシングポイントだけを見てレースをしていたんだ」

 ガスリーがそのレーシングポイント勢とスタート直後のターン1で接触し、フロントウイングを失って大きく後退してしまったのは痛手だった。ノーズを留めるボルトが壊れており、交換に手間取ってしまいウイリアムズから80秒も後方でコースに戻ることになり、セーフティカーが出てギャップが縮まることもなく、ここからハードタイヤで走り切る戦略を採ったものの挽回はできなかった。

 しかしクビアトはハードタイヤを非常に上手く保たせ、40周目まで引っ張ってみせた。クビアト自身、キャリアベスト走りだというほどの好走だった。

「ハードタイヤで走った第1スティントはおそらく僕のキャリアでベストな走りだったと思う。明日なんてもうないっていうくらいに(余力を残さず)プッシュし続けたんだ。毎ラップ周りの誰よりも速かったし、マシンのフィーリングがすごく良かった。そしてレース戦略は僕らがまさに狙ったとおりに上手くいったんだ、最高の戦略だったと思うよ」

 序盤はキミ・ライコネン(アルファロメオ)に抑えられたもののフリーエアになってからは良いペースを維持し、ミディアムに履き替えた最終スティントもニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)を抜いて9位にポジションを上げた。その際にフロントウイングにダメージを負ってそれ以上の追撃がならなかったのは残念だったが、ここ数戦は不本意なレースが続いていたクビアトが最後にしっかりと好走で締めくくったのは来季に向けて良かった。

「ここ数戦はいつも何かを掴み損ねていたような感覚だったしとても良いレースでシーズンを終えたかった。それができて本当に良い気分だよ。僕らはレースに合わせて最高のセットアップを決めていた。それによって予選パフォーマンスは少し犠牲になってしまったかもしれないけど、それを今日のレースでひとつにまとめあげたんだ」

 これまで苦手としていた柔らかいコンパウンドのマネージメントは非常に上手く行き、2020年シーズンに向けた学びになった。

「非常にタイヤを上手く使えて保たせることができたというところで色々と学べたことがあったとチームのブリーフィングでも話していました。今までは後方で競っているとタイヤを壊してしまって抜けない、タイムが落ちていってしまうということがありましたが、今日は色々と学べることがあったし、色んなツールを使ってマネージメントしている中で、何が良かったのかというのは来年に向けていかせるという意味で非常にポジティブな最終戦になったということですね」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)

 ガスリーは1周目の事故が無ければ7位か8位にはなれただろうとチームはいう。それが事実なら、ルノーを逆転してコンストラクターズランキング5位も有り得たわけだ。

 しかし今のトロロッソ・ホンダのマシンパッケージの実力からすれば、コンストラクターズランキング6位が妥当な結果だろうとエドルスはいう。

「現実的に考えると我々の実力としてはランキング6位が妥当な結果だっただろう。シーズンを通してルノーの方がマシンパフォーマンスは優っていたからね。サーキットによっては我々も好パフォーマンスを発揮できたけど、マクラーレンの方が安定して一歩先を行っていたし、ルノーも僅かながら我々を上回っていた。そういう意味ではランキング6位というのは我々のマシンパフォーマンスを反映したものだと言えるだろうね」

 しかしこのコラムでも再三触れてきたとおり、今季のトロロッソ・ホンダはセットアップや戦略などレース運営で大きく進歩を遂げた。さらにイタリアの本拠地ファエンツァだけでなくイギリスにあるファクトリー、ビスターの空力部門の改善にも着手し、風洞のオペレーションも刷新してそれがしっかりと効果を発揮してきた。

 チームとして着実に一歩成長したのが今年のトロロッソ・ホンダだった。それがこうしてしっかりと結果にも反映されたということだ。

 フランツ・トスト代表はチーム史上最高のシーズンだったと振り返ったが、それは結果だけでなく内容を含めてのことだ。

「トロロッソにとっては2度の表彰台を獲得し、これまでで最も成功に満ちたシーズンになった。コンストラクターズランキングでも5位と僅か数点差の6位だ。ドライバーたちは献身的で成熟したパフォーマンスを発揮し、空力部門のもたらしたアップグレードも全て上手く機能した。そして信じられないほど素晴らしい仕事をしたホンダにも大きく感謝したい」

 そして2020年シーズンはアルファタウリと名を変え、さらに強いチームへと成長を遂げるはずだ。

「来年はさらに強くなると自信が持てる。2020年が楽しみだよ」

2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

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2019/12/09

ここ一番の勝負強さはまるでアロンソ。マクラーレンを引っ張る存在に成長したサインツ【今宮純のF1アブダビGP採点】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1最終戦アブダビGP編だ。
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☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選=14番手/決勝=9位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 驚いた。スタートタイヤをウイリアムズ勢以外で彼だけがハード、金曜FP2ではミディアムを試していたのに(ガスリーがハード担当)。この選択と1ストップ戦略は難しかったはずだが40周ロングスティントをこなし9位へ。

 トロロッソの目標はランク5位争い、だがガスリーがいきなりランス・ストロール(レーシングポイント)に接触され最後尾に後退、ルノーとの8点差を2点ちぢめ6位決定(08年ベスト・タイ結果)。チームメイトが入れ替わった今シーズンにレギュラーとして9回入賞、3度目の表彰台も。

☆ ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
予選=19番手/決勝=17位

2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 似たような結果に見えるが最後の健闘だ。1ストップ後に18周したオールド・ミディアムで50周目に自己ベストタイム13位を記録。体調不良が心配された週末も元気な走り、GP後の4日のタイヤテストでメルセデスに乗り込み、堂々トップタイム。速度次元が全く違うのに適応力を示した。

☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=8番手/決勝=11位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 終盤4戦連続入賞はならなかった。ここでは2020年シーズンのためのニューパーツ・テストを担当、PUトラブルなどもあり初日は16位。またもタイヤ温度問題を抱えたが土曜に大きくセッティングを変え、予選8番手はさすが。“オーバーテイク・マイスター”はセットアップ能力も持ち合わせているのだ。

☆☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選=7番手/決勝=8位

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 対サインツの予選で<11勝10敗>勝ち越した。何度も触れてきたが最年少20歳(11月13日に)ルーキーは、タイムアタック力がそなわっている。今年の新人3人でその部分が光る。ここでもセクターベストをしっかりそろえる7位。レース最終周の11コーナーでペレスとの真剣バトルに抜かれ、悔しさをむき出し(これもいいレッスン)。

☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=2番手~20番手グリッド降格/決勝=4位

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

 パワーユニットを2度交換して最後尾となるが今年最後の予選でセーブすることなくいった(気概を感じる)。このコース2本の直線で18周目まで“DRS機能停止”となり、メルセデスでもオーバーテイクは難しくなっていた。W10のストレートスピードは低く中団レベル、それでも5番手までポジションアップ。最後にルクレール(ソフトタイヤ)に仕掛けるもオールド・ハードでは果たせずに4位。誤解をおそれずに言えば今季のボッタスを象徴する結果に……。

☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
予選=11番手/決勝=7位

2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ポジションアップ・レースが今年は15戦。最終戦もその強みを発揮しノリスをとらえると、11コーナー・エントリーからインサイドラインの“フェイント”をかけ、すかさずアウトサイドに。フェアーで巧妙な『ベスト・パッシング』のひとつ。ノリスとのランク10位攻防に勝ち、またここで中間チームのトップでゴール。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手/決勝=3位

2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 鬼門となったセクター3、走り出しからSF90は直角ターンで入口アンダーステア傾向が見てとれた。それをなんとかしようとアプローチのアクセリングを修正し、使用ギヤを変え、それでもカーバランスは最終盤戦で最も厳しい状態だった。(マシンが)決まらないときこそ彼のドライビングセンスが表れる。

☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
予選=10番手/決勝=12位

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 177戦のこれが総結果。4位3回、5位9回、6位20回、7位18回、8位18回、9位12回、10位14回(入賞率53%は現役ドライバーでトップ10レベル)。表彰台3位を阻まれた相手は12年ベルギーGPがキミ・ライコネン、13年韓国GPがロマン・グロージャン、16年ベルギーGPがルイス・ハミルトン。彼らは去るヒュルケンベルグの力量を充分に知っている。

☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
予選=9番手/決勝=10位

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 ますます同郷の先輩、チームの先輩でもあるフェルナンド・アロンソのようなレースをやってみせている。最後のチャンス、最終周にヒュルケンベルグをとらえ10位1点を。この1点がドライバーズランク6位逆転の“大勝負”、そこに彼の勝負強さを見た。

 アロンソに似ているのはまだある。スタートに賭けオープニングラップで上がってくる技。接近戦では周囲を見切り、ラインワークをアドリブのようにチェンジ、空間認識能力が高い。自らのエラーは少なく今年3度のリタイアはメカニカル(PU)トラブル。担当エンジニア・メンバーとも密な“技術ミーティング”ができ、その気になれば自分でマシンを組み上げることもできるだろう。『ザ・マクラーレンズ2019』、ノリスとのコンビは進化途上にある。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選PP/決勝=1位

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

 プレッシャーから解放され、リラックスした6冠王だからこその6度目“グランドスラム”。ありったけのスピードをチームというよりも自分自身のために追求したのだろう。<ルイス・ハミルトン・ショー>のグランド・フィナーレ、アンコールはドーナツターン。旋回半径を見事なくらい正確に描いていた(!)。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=3番手/決勝=2位

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 何度もホンダPUの感触に関して無線で細かく言っていたのは、けしてネガティブ意味ではない。リアルタイムでコクピットから発する生コメントは、レース後のデブリーフィング会話と違う意味を持つ。

 聴く側のエンジニアグループは瞬時にリアル対応でき、それがデータとなって記憶保存され後日の“反省ミーティング“のテーマとなる。こうした流れがホンダ×レッドブルの初年度“アライアンス(協業)”を強化してきたのだ。再三TVにOAされる無線交信に、フェルスタッペン自身の進化と現体制への忠誠心をも感じた。

2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

2019/12/05

【F1アブダビテスト総合結果】2019年タイヤのボッタス/メルセデスが最速。ホンダF1勢トップはガスリー

 アブダビでの2019年F1タイヤテストが終了、2日間の総合結果が発表された。メルセデスがトップ2、フェラーリが続く形になった。

 今回のテストでは2020年に向けたタイヤ選択のための作業が行われ、2019年タイヤと2020年用タイヤの両方が持ち込まれ、各チームが比較テストに取り組んだ。

 2日間総合トップはメルセデスのバルテリ・ボッタスで、1分37秒124を2019年C4タイヤでマークした。2番手に同じメルセデスW10をドライブしたジョージ・ラッセルが続いた。3番手、4番手はフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルだった。

 ホンダ勢トップはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーで6番手。トロロッソのクビアトが7番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが11番手、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが16番手、トロロッソで初日に走行したゲラエルが20番手という結果だった。

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2020年プレシーズンテストは、2月19日から21日と26日から28日にスペイン・バルセロナで開催される予定となっている。

■2019年アブダビF1タイヤテスト タイム結果(総合)

Pos Driver Team Time(tyre) Test Day
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’37.124(2019年C4) 1
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 2
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 2
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’37.991(2020年C5) 1
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 2
6 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 2
7 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1’38.183(2020年C5) 1
8 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1’38.434(2020年C5) 1
9 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 2
10 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 2
11 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 2
12 ロマン・グロージャン ハース 1’39.526(2020年C5) 1
13 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 2
14 ランド・ノリス マクラーレン 1’39.741(2020年C5) 1
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 2
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’39.926(2020年C3) 1
17 ニコラス・ラティフィ ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 2
18 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 1’40.368(2020年C5) 2
19 キミ・ライコネン アルファロメオ 1’40.903(2019年C4) 1
20 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1’41.640(2020年C4) 1
21 ロイ・ニッサニー ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 2

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

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2019/12/05

【F1アブダビGP無線レビュー】フェルスタッペン、ホンダPUのラグ問題に苛立ち「なんでこんな問題が起きるんだ!?」

 F1最終戦アブダビGPでは2位表彰台を獲得したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはスタート直後からパワーユニット(PU/エンジン)に異変を感じたという。不満を募らせるフェルスタッペンとピットとのやりとりを無線で振り返っていく。

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 ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が最終戦のホールショットを奪い、フェルスタッペンが2番手をキープしたままターン1へ飛び込んでいった。しかしバックストレートで早くもフェラーリのシャルル・ルクレールにオーバーテイクを許し、後方ではアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)もマクラーレン勢に抜かれそうになっていた。

 フェルスタッペンはスタート直後からパワーユニットに異変を感じていた。

フェルスタッペン:エンジン回転数がすごく低い。なんだこれは?

 これに対し2番手に浮上したフェラーリはそのポジションを守り切るべくプッシュしていた。

フェラーリ:プランAで行く。できるだけプッシュする必要がある。

 フェルスタッペンがギャップを縮めてきたのを見てアンダーカットを警戒し12周目というかなり早いタイミングでルクレールがピットに飛び込み、ソフトスタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も同時にピットイン。大幅にタイムロスを喫して中団グループ勢の後方に回ってしまったことでレッドブル・ホンダにとってはかなり楽な展開になった。

フェルスタッペン:タイヤはまだOKだ。走り続けるよ。

レッドブル:了解、良い仕事をしているよ。このまま走り続けろ。

 首位を走るハミルトンもタイヤはまだまだ大丈夫だと報告する。

メルセデス:我々は(第1スティントを)少し引き延ばす。

ハミルトン:リヤはまだOKだよ。

メルセデス:了解。

 レッドブルはルクレールのピットストップに対してすぐに反応して逆転を狙うのではなく、第1スティントを引っ張って第2スティントに勝負を賭ける戦略に出た。22周目、フェルスタッペンはリヤタイヤがタレ始めたと報告する。

レッドブル:この戦略で良いか確認だ。

フェルスタッペン:あぁ、構わないよ。リヤタイヤが少しキツくなってきた。

レッドブル:了解。

 その翌周には「また少しマシになってきたよ」とペースを戻し、25周目まで引っ張ってピットイン。ルクレールとのギャップが広がったのは想定通りだったが、想定外だったのはパワーユニットの挙動に異変が起きてしまったことだった。

 その異変はピットアウトしてすぐに発生し、セクター3に入ったところでフェルスタッペンが無線でトルクの出方の異常を訴える。

レッドブル:LEC(ルクレール)は5秒前方だ。オーバーテイクボタンを押して2秒ホールドしろ。

フェルスタッペン:コーナーの出口でものすごいラグだ!

レッドブル:OK、チェックする。

フェルスタッペン:何かがおかしいよ。

レッドブル:エンジン11、ポジション8。

フェルスタッペン:変わらないしエンジンブレーキもフィーリングが変だ。

レッドブル:了解、調査中だ。

フェルスタッペン:なんでこんな問題が起きるんだ!?

レッドブル:LECとの争いだ、今は落ち着いて走れ。

 パワーユニットの制御ソフトウェアに問題が生じており、ホンダはパワーユニットのセッティング変更をフェルスタッペンに指示し、その反応によって問題を把握しながら次善策を模索していった。

レッドブル:エンジン11ポジション11。LECはフリーエアで43.1。左リヤタイヤだけ注意しろ、まだスティントの序盤だ。

フェルスタッペン:まだすごくプアだよ。

レッドブル:エンジン11ポジション4、悪くなるかどうかトライしてみてくれ。

フェルスタッペン:ピットストップの後におかしくなった。どうなってるんだ? 今のところこれがベストな妥協策だ。

 フェルスタッペンはフィーリングの違和感を訴えながらもペースは落とさず、13周もフレッシュなタイヤのアドバンテージを生かして前のルクレールとのギャップをじわじわと縮めていった。そして32周目のバックストレートで追い付き、DRSを使って一気にパスして2位を奪い返して見せた。

レッドブル:よくやった。まずはLECをDRS圏内からクリアしよう。セクター3では0.8秒速く走れている。モード7。

フェルスタッペン:スロットルの開け始めですごいラグだよ。エンジンの問題をなんとかしてくれ、とても走りづらい。

レッドブル:今はどうすることもできない。でも君のペースは充分速いぞ。

 ルクレールとのギャップはどんどん広がっていき、ヤス・マリーナ・サーキットで唯一の高速コーナーであるターン2~3でリフトオフしタイヤへの負荷を抑えるドライビングに徹する余裕もできた。

レッドブル:後ろとのギャップはすでに2秒になった。なのでターン3のタイヤマネジメントを再開してくれ。

 しかし首位ハミルトンとはすでに15秒のギャップが広がっており、レッドブル・ホンダはここで2位確保のレースに完全に切り替えることを決めた。

 パワーユニットのラグ問題は解決が難しく、だましだまし走るしかない。

レッドブル:HAM(ハミルトン)は41.8、我々は42.2。このペースを維持してくれ。LECとのギャップはもう5秒になろうとしている。

フェルスタッペン:OK、いたわって走るよ。

レッドブル:燃費は大丈夫だ、タイヤのためだけリフトオフしてくれ。エンジン11ポジション13、小さな変更だ。

フェルスタッペン:ブレーキは安定したけどスロットルのラグはすごく大きいよ。

レッドブル:どちらの妥協策の方が良い?

フェルスタッペン:こっちだ。

 一方、フェルスタッペンに抜かれたルクレールはハードタイヤで最後まで走り切る1ストップ作戦は諦め、2ストップ作戦のプランCに切り替えて戦うことを選んだ。

2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

ルクレール:プランCをトライすべきだ。

フェラーリ:我々はそれを検討しているところだ。

ルクレール:プランC、プランC!

フェラーリ:了解。

 これでフェルスタッペンの後方は大きく離れ、前のハミルトンに追い付くこともできない。残り15周は一人旅でタイヤとパワーユニットをいたわりながらゴールへと運ぶ淡々としたレースになった。しかしそれはフェルスタッペンが第1スティントでしっかりとタイヤをセーブし、第2スティントの序盤できちんとルクレールを仕留めてみせたからにほかならない。

フェルスタッペン:フェラーリ勢は2台ともピットインした?

レッドブル:そうだ。

フェルスタッペン:あぁ、君の後ろで聞こえたよ、ハハハ(笑)

 レースエンジニアの無線から聞こえてきたフェラーリのマシンがピットアウトする際のスキール音を聞いてフェルスタッペンは笑った。パワーユニットの不具合に不満を抱えながらも、フェルスタッペンにはそれだけの余裕があったのだ。そして55周を走り切り、悠々と2位でチェッカードフラッグを受けた。

レッドブル:P2、選手権は3位だ。本当に素晴しい仕事だった。

フェルスタッペン:あぁ、悪くない結果だね。良いリカバリーができたし良い戦略だった。みんな今年1年ありがとう、僕らはとても良い流れに乗っているよ。

レッドブル:よくやった、マックス。君は1年を通して素晴しい仕事をしたよ。いくつも素晴しいレースがあったし、とても良い流れに乗っているよ。本当に素晴しいドライブだった。

 シーズンの大団円を祝うべく、トップ3フィニッシュの3台はメインストレート上へとマシンを向ける。

フェルスタッペン:ドーナツをするのに充分なパワーはある?

レッドブル:あぁ、大丈夫だ。

 マシンパッケージとしてメルセデスAMGには敵わなかったが、レッドブル・ホンダは自分たちにできる限りの走りで2位を勝ち取った。それは2019年シーズンの彼らの飛躍を象徴するようなレースであり、そして2020年シーズンのさらなる飛躍を予感させるドーナツターンだった。

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019/12/05

ガスリー、トロロッソSTR14・ホンダでの最後のテスト終える「有意義な一日。最高の形でシーズンを締めくくれた」

 アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1タイヤテスト2日目に、レッドブル・ホンダからはアレクサンダー・アルボンが、トロロッソ・ホンダからはピエール・ガスリーが参加し、今シーズンのテスト作業を完了した。

 12月4日、マックス・フェルスタッペンから作業を引き継いだアルボンは、RB15で139周を走行した。自己ベストタイムは2019年C4タイヤでマークした1分39秒181で、この日参加した11人のなかで7番手となった。

2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 トロロッソはテスト初日はダニール・クビアトとショーン・ゲラエルを走らせ、2日目最終日にはガスリーを起用した。ガスリーは、トロロッソSTR14で、この日の最多に当たる146周を走りこみ、2020年C5タイヤで、全体の4番手にあたる1分38秒166を記録した。

「STR14で走る最後の日を迎えた。丸一日、2020年に向けた作業に取り組み、今日参加したドライバーのなかで一番多い周回を走った」とガスリーは一日を振り返った。

「とても有意義な一日だった。今日みたいな一日でシーズンを締めくくることができて最高だ。この後はゆっくり休み、家族や友人たちと休暇を過ごす。それからまた2020年のための準備を始めるよ」

2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 2日間のテスト総合のタイムシートでは、21人中ガスリーが6位、クビアトが7位、アルボンが11位、フェルスタッペンが16位、ゲラエルが20位という結果だった。

2019/12/05

【F1アブダビテスト2日目・タイム結果】トロロッソ・ホンダのガスリーが最多周回&4位。アルボンも約140周を走行

 アブダビでのF1タイヤテストが2日目最終日を迎えた。全10チーム11人のドライバーが走行するなか、最速タイムを出したのはメルセデスで走行したジョージ・ラッセルだった。

 2019年タイヤと2020年用にピレリが開発したタイヤの比較を行うテストがヤス・マリーナ・サーキットで開催された。12月4日、メルセデスはW10をウイリアムズに所属するジュニアドライバーのラッセルに託した。ラッセルは前日のバルテリ・ボッタスのタイムには及ばないながら、テスト2日目のトップタイム1分37秒204を2020年C5タイヤでマークした。

2019年F1アブダビテスト ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2019年F1アブダビテスト ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 フェラーリのシャルル・ルクレールが2番手に続いたものの、ルクレールは午後にクラッシュを喫し、走行を切り上げることになった。
2019年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 ホンダ勢からは、レッドブルのアレクサンダー・アルボンとトロロッソのピエール・ガスリーが参加。アルボンは2019年C4タイヤでの1分39秒181で7番手、ガスリーはこの日の最多周回146周を走るなかで、1分38秒166を2020年C5タイヤで出して4番手となった。
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビテスト アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 この日は2020年にF1にデビューするニコラス・ラティフィが今週のテストで初めてウイリアムズで走行。また、ルノーでF1復帰を果たすエステバン・オコンが2日連続で参加した。ハースはテストドライバーのピエトロ・フィッティパルディを起用、ウイリアムズは前日に引き続き、元F2ドライバーのロイ・ニッサニーに走行の機会を与えた。

■アブダビF1タイヤテスト2日目・タイム結果(2019年12月4日)

Pos Driver Team Time(tyre) Laps
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 1’37.204(2020年C5) 145
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 1’37.401(2019年C5) 103
3 ランス・ストロール レーシングポイント 1’37.999(2020年C5) 132
4 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1’38.166(2020年C5) 146
5 カルロス・サインツJr. マクラーレン 1’38.729(2020年C5) 112
6 エステバン・オコン ルノー 1’38.950(2019年C4) 128
7 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 1’39.181(2019年C4) 139
8 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1’39.682(2019年C5) 135
9 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1’39.811(2020年C5) 115
10 ニコラス・ラティフィ(午後) ウイリアムズ 1’40.188(2020年C4) 107
11 ロイ・ニッサニー(午前) ウイリアムズ 1’43.892(2020年C4) 38

※C1が最も硬く、C5が最も軟らかいコンパウンド

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2019/12/02

9位のクビアト「会心の走りができた」 トロロッソ・ホンダF1代表も2019年ベストと称賛

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位だった。55周のレースを13番グリッドからハードタイヤでスタート、40周まで走ってミディアムに交換する戦略を採った。

 チーム代表フランツ・トストは、「彼にとって今年ベストのレースのひとつ」とクビアトを称賛した。トストによると、クビアトはニコ・ヒュルケンベルグをオーバーテイクする際にフロントウイングにダメージを負い、最後の数周はパフォーマンスを失ったということだ。

 2019年ドライバーズランキングでクビアトは13位だった。

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=9位
 いい形でシーズンを終えることができた。ハードタイヤでのファーストスティントは、僕のキャリアのなかで一番うまくいったスティントといっていいだろう。死にもの狂いでプッシュした。

 毎ラップ、周囲のマシンよりも速さがあり、マシンの感触がよかった。予定したとおりに物事がうまくいったよ。戦略は素晴らしかったし、レース用セットアップもとてもよかった。昨日の予選を少し犠牲にしたかもしれないが、今日うまく取り戻すことができた。

 この数戦は悔いが残るレースが続いていたから、いいレースをして、シーズンをポジティブな形で締めくくりたいと思っていた。こういう風に最終戦を終えることができて最高の気分だ。

2019/12/02

レッドブル・ホンダF1密着:フェルスタッペンのトラブルはエンジンモード変更で対処、安定したペースを取り戻す

 予定していた最初で最後のピットストップを終えて、いよいよこれから、トップを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)との一騎打ちが始まろうとしていたレース中盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の悲痛な叫び声が無線を通して流れてきた。

「どうなっている? ひどいサイドブレーキがかかったような症状に見舞われている。ピットストップの後、何かがおかしい」

 これを聞いたレースエンジニアは「いま調べている。とにかく、落ち着いて、レースに集中してほしい」と答えるしかなかった。

 何が起きていたのか。レース後、フェルスタッペンは次のように説明した。

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「スロットルを踏んだときに、何度もトルクホールに見舞われたんだ」

 トルクホールとは、何か? ミスファイアのようなものなのだろうか?

「いや、違う。スロットルを踏んだとき、自分が踏んだ分だけのパワーが出ないという症状だ。パワーのちょっと遅れて出るやつだ。だから、快適な状況ではなかった。でも、チームはみんなに無線の内容を知られたくなかったみたいで、詳細を伝えてくれなかった。だから、まだ正確に何が起こったのか知らない」

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は次のように補足する。

「ラグが出ていたようだ。そこで無線でレースエンジニアからエンジンに関するモード変更を伝え、なんとか対処した。

 フェルスタッペンが最初にトラブルを訴えのが27周目あたりのことだった。その周のラップタイムは1分42秒台だったが、次の周(28周目)には1分41秒台に戻していた。その28周目のハミルトンのラップタイムも1分41秒台とフェルスタッペンとあまり変わらない。

 そこで28周目以降のフェルスタッペンとハミルトンの1分41秒台以下のラップ数を比較すると、以下の通りになる。

フェルスタッペン 23周
ハミルトン 20周

 つまり、トラブルを抱えていたにもかかわらず、フェルスタッペンのペースはそれほど大きく落ちていなかったということになる。その理由はフェルスタッペンによれば、「問題は小さなもので、最終順位に違いをもたらすようなものではなかった」からだ。

 それよりも、この日のレッドブル・ホンダは、フェラーリ勢よりも確実に速く、スタート直後にオーバーテイクされたシャルル・ルクレールをコース上で抜き返して、26秒以上の大差をつけて2位でフィニッシュした。この結果、フェルスタッペンは選手権で自身最高位となる3位を獲得した。

「最終戦を表彰台で締めくくれてうれしい。そして、フェラーリのふたりを抑えて、ドライバーズチャンピオンシップで3位を獲得したことも良かった」(フェルスタッペン)

 ホーナーは次のようにホンダとの1年目のシーズンを振り返り、2020年に向けて抱負を語った。

「今年のレッドブル・ホンダはパートナーを組んで1年目だったが、3勝を挙げ、事実上3回のポールポジションも獲得し、表彰台には9回上がった。シーズン途中からチームに加わったアレックス(・アルボン)も今日はセバスチャン(・ベッテル)と匹敵するペースを披露していた。われわれと共に挑んだ9レースのうち8戦はトップ6でフィニッシュした。来年には彼がさらに活躍してくれるものと確信している。われわれは自信を持って冬を迎えることができる。来年はさらに良いシーズンとなるだろう」

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019/12/02

ガスリー、接触が響き選手権6位を失う「悔しい。速さがあるのに戦えずに終わった」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは18位だった。

 ガスリーはスタート直後にランス・ストロールに後ろからヒットされて体勢を崩してセルジオ・ペレスと接触、フロントウイングを破損した。交換のためにすぐにピットに戻らなければならず、最後尾に落ち、その後大きく挽回することができないまま、2周遅れの18位という結果に終わった。ミディアムタイヤでスタートしたガスリーは1周目にハードに交換、最後まで走り切った。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランス・ストロールおよびセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のクラッシュ
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランス・ストロールおよびセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のクラッシュ

 ガスリーは最終戦を前にしてランキング6位に位置していたが、カルロス・サインツJr.が同点の7位、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが11点差の8位とその差はわずかであり、アブダビの結果が選手権順位に直結する状況だった。

 ガスリーがノーポイントに終わった一方で、サインツは10位で1ポイントを獲得。これによってサインツがランキング6位をつかみ、ガスリーは7位に落ちる結果になった。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=18位
 今日の戦いをとても楽しみにしていた。ダニール(・クビアト)が示したとおり、僕らには速さがあったので、本当ならエキサイティングな形でシーズンを終えることができたんじゃないかと思う。

 でも残念ながら僕のレースは実質的に1周目に終わってしまった。後ろから他のマシンにヒットされ、前のマシンの方に押されたことで、フロントウイングが壊れた。ウイング交換のためにピットに入って、1周遅れになってしまった。誰とも戦えないまま走り続けて、ひたすらセーフティカーを待つしかなかった。本当に悔しい。シーズン最後のレースをこんな形で終えなければならず残念だ。

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2019/12/02

レッドブルF1が2019年9回目の表彰台「ホンダとの初シーズンに挙げた成果を誇りに思う」と代表

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、アレクサンダー・アルボンは6位だった。

 レッドブル・ホンダは今季9度目の表彰台を獲得。合計3勝を挙げて、2019年コンストラクターズ選手権で3位となった。

2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
チーム代表 クリスチャン・ホーナー
 マックスは非常に強力なレースをして2位を獲得、ドライバーズ選手権で3位をつかんだ。今日の表彰台は彼にとってシーズン9回目、我々にとって合計170回目にあたる。

 1周目に(シャルル・)ルクレールに抜かれたものの、優れた戦略とペースによってマックスは再び前に出て、余裕で2位を守り切った。

 アレックスの今日のペースはセバスチャン(・ベッテル)に匹敵するものだった。フェラーリがピットストップでミスをしたので、それを利用して前に出ようと試みたが、惜しくも届かなかった。

 セブが2回目のピットストップを行った時、我々は逆にステイアウトすることを選んだ。最後の数周に重要な局面が訪れることは予想していた。

 6位というのはアレックスにとってポジティブな結果だ。レッドブルに加入してからの9戦で多くのことを学び、そのうち8戦は6位以上でフィニッシュした。来年はさらに成長してくれるはずだ。

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 メインストレートでドーナツターンを行って、シーズン最後のレースを締めくくるというのは、素晴らしいことだ。F1にとって今年の後半戦は非常に素晴らしいものだったと思う。

 今年は我々にとってホンダと組んで初めてのシーズンであり、過渡期といっていい年だったが、チームとして誇りに思える成果を挙げることができた。自信を持って冬期を迎えることができる。

2019/12/02

アルボン6位「プランがうまくいかず、ベッテルに敗れた」:レッドブル・ホンダ F1アブダビGP

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは6位だった。

 55周のレースをミディアムタイヤで5番グリッドからスタート。13周目にハードタイヤに交換する1回ストップで走った。スタート後、序盤は5番手を保って走行。タイヤ交換後、レース中盤には5番手に復帰するが、終盤、2回ストップで新しいタイヤを履いたフェラーリのセバスチャン・ベッテルに抜かれて6位となった。

 2019年ドライバーズランキングで、アルボンは8位だった。

2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝=6位
 今日のレースは望んでいたような展開にはならなかったので、この後、その理由を調べるつもりだ。セブ(ベッテル)の前に出るために早い段階でピットストップをしたが、うまくいかず、(トラブルにより全員が)DRSを使えない時間帯にトラフィックに引っ掛かってしまった。

 長いセカンドスティントを走ったため、終盤にはタイヤがだめになった。一方のセブはオーバーテイクを重ねて、僕らが予想していたよりずっと早く順位を上げてきた。

 でも時にはこういうこともある。それに、シーズン全体を振り返ると、満足だと言える。やるべき仕事はまだ残っているし、僕自身が今後改善すべきエリアもあるけれど、ルーキーイヤーなのだから、それは当然のことだ。

 レースでのパフォーマンスはよかったと思うが、ペースはもっと改善する必要がある。それも経験を積めばよくなるだろう。

 週明けにはテストがあるから、ハードワークを続けていき、来年に向けてもっと強くなることを目指す。次のシーズンにどこで走るのかはっきりしている状態で冬を過ごせるのはうれしいことだ。目の前の仕事に集中できるからね。このチームで働くのはとても楽しいから、2020年が今から楽しみだよ。

2019/12/02

ホンダF1、表彰台含む3台入賞で最終戦終える「確実に前進した1年。2020年はさらに高みを目指す」と田辺TD

 2019年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、アレクサンダー・アルボンは6位だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位、ピエール・ガスリーは18位という結果だった。

 ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車の4台中3台が入賞、レッドブル・ホンダは今季9度目の表彰台を獲得した。

2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得
2019年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位表彰台を獲得

 ガスリーはスタート直後の接触でフロントウイングを破損し、交換のためにピットストップを行わなければならず、最後尾に落ちた。そのため2周遅れの18位という結果にとどまった。

 コンストラクターズ選手権でレッドブル・ホンダは3位、トロロッソ・ホンダは6位を獲得。ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンが3位、ガスリーが7位、アルボンが8位、クビアトが13位という結果になった。

2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP決勝 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のレースではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得、そしてホンダPUを搭載するマシン3台が入賞を果たすことができ、いい形でシーズンを締めくくることができました。

 フェルスタッペン選手はタイヤをマネージしながら素晴らしいドライビングを見せてルクレール選手をオーバーテイクし、ドライバーズランキング3位を確定させるなど、今日もいい走りを見せてくれました。アルボン選手も6位入賞と、いい形でルーキーイヤーを終えてくれました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、クビアト選手が非常にうまくタイヤをマネージし、全ドライバー中で最長となる41周目までピットインを伸ばしたことが奏功し、9位入賞を果たしました。チームの戦略とともにいいレースをしてくれたと思います。ガスリー選手についてはスタート直後の接触の影響により残念ながらポイント圏外に終わる形になりました。

 今年はホンダにとって2015年の復帰以来、初めて2チームにPUを供給しました。ふたつのチームといいコミュニケーションをとりながら、レッドブルとは3勝を挙げ、トロロッソとも2度の表彰台を獲得するなど、確実に前進を果たせた一年になりました。

 4人のドライバーと両チームはもちろん、懸命に開発をプッシュしてくれたHRD Sakuraとミルトンキーンズのファクトリーのメンバー、そしてサプライヤーの方々の努力に対して、改めて感謝の言葉を送ります。社内の他部門の技術協力も含め、ホンダとして一丸となって戦った一年だったとも感じています。

 そして、シーズンを通して熱いご声援を送ってくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました。

 今年はとてもいいシーズンを送ることができました。しかし、まだまだ我々が目指している場所には到達していません。来年もさらなる高みを目指し、戦いを続けていきます。

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2019/12/02

【ポイントランキング】F1最終戦アブダビGP終了後

 2019年F1最終戦アブダビGP終了後のランキングは以下の通り。

■ドライバーズランキング

Pos Driver Team point
1 ルイス・ハミルトン メルセデス 413
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 326
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 278
4 シャルル・ルクレール フェラーリ 264
5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 240
6 カルロス・サインツJr. マクラーレン 96
7 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 95
8 アレクサンダー・アルボン レッドブル・ホンダ 92
9 ダニエル・リカルド ルノー 54
10 セルジオ・ペレス レーシングポイント 52
11 ランド・ノリス マクラーレン 49
12 キミ・ライコネン アルファロメオ 43
13 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 37
14 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 37
15 ランス・ストロール レーシングポイント 21
16 ケビン・マグヌッセン ハース 20
17 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 14
18 ロマン・グロージャン ハース 8
19 ロバート・クビサ ウイリアムズ 1
20 ジョージ・ラッセル ウイリアムズ 0

■コンストラクターズランキング

Pos Team point
1 メルセデス 739
2 フェラーリ 504
3 レッドブル・ホンダ 417
4 マクラーレン 145
5 ルノー 91
6 トロロッソ・ホンダ 85
7 レーシングポイント 73
8 アルファロメオ 57
9 ハース 28
10 ウイリアムズ 1

2019/12/01

F1最終戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2019年F1最終戦アブダビGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 予選=5番手

2019年F1最終戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1最終戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 明日は4番グリッドからスタートする。今日のQ3は理想的ではなかった。最終セクターにいくつか速さを発揮できないコーナーがあり、ひどく苦戦したんだ。このコースは僕らとの相性が最高とはいえない。でも明日何ができるか、見ていくよ。
 セッション終盤の最後のランの時、アウトラップで全員が低速で走ったためにひどいことになった。その結果、僕の場合、アタックラップをスタートする時点でタイヤが冷えすぎていて、ターン1でコントロールを失ってしまった。そして(後ろを走っていた)シャルル (・ルクレール)に至っては、アタックを始めることさえできなかったんだ。

 僕らが最終コーナーで遅い理由は、他のマシンよりもスライドが多いからかもしれない。タイヤを適切に機能させることができずにいる。

 明日はベストを尽くすけれど、簡単なレースにはならないだろう。それでも機会をうかがっていく。そのために僕らは異なるコンパウンドのタイヤを選んだんだ。ソフトでのスタートが正しいかどうかは明日分かるだろう。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=4番手

2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 厳しい予選だった。4番手タイムを出した最初の走行ではいいアタックラップを走れた。でも、いつだって改善の余地はあるものだ。最後のアタックに間に合うよう戻れなかったのは残念だ。今日はポールには届かなかっただろうが、4番手よりもいい結果を出せるチャンスはあったと信じている。でも、時にはこういうこともある。
 レースに向けて、主に最終セクターでの走りを改善するための対策が必要だ。パフォーマンスが一番不足していたのはこのセクターだからね

 1年の最後のレースであり、チャンピオンシップ3位を取り戻す最後のチャンスだ。簡単ではないだろうが全力を尽くす。3位をかけて戦うためには、スタートでリスクを負わなければならない。何ができるかに目を向けていこう。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 予選にはとても満足している。マシンの力をすべて引き出せたからだ。もちろん、ドライバーは常にポールポジションを目指しているし、それが無理でもポールにできるだけ近づきたいと思っている。でも今日の僕らにはこれが最大限の結果だった。これ以上の力はマシンに残っていなかった。
 カレンダーのなかには、特定のマシンが他より強くて、比較的容易に優れたセットアップを見つけ出せるようなサーキットがある。ここはメルセデスが得意とするトラックなんだ。彼らに比べると、僕らは最終セクターでベストな走りをするのが少し難しかった。

 バルテリがペナルティを受けることで、僕はフロントロウからスタートできる。それはレースにおいて有利に働くだろう。このコースはオーバーテイクが難しいから、スタートが重要だ。長いレースになるし、もちろんいつもどおり勝利を目指していく。メルセデスは速いだろうから、簡単ではないだろう。でもチーム全員で、彼らにプレッシャーをかけ、できる限り苦しめ、最後の最後まで戦っていく。

(FIA記者会見で語り)僕がこれ以上うまくやる余地があったとは思わない。まずまずの予選だった。全力を尽くしたが、届かなかった。完璧なラップというものはありえないが、いいラップだったのは確かだ。限界ぎりぎりまで攻めていた。ただ、彼ら(メルセデス)と比べるとグリップが足りないようだ。彼らは最終セクターがものすごく速い。僕らは最終セクターで遅れを取った。

 フロントロウからスタートできるのはいいことだ。でも(繰り上がりではなく)自分でその位置を獲りたかった。

 メルセデスにプレッシャーをかけ続け、何が起こるかを見ていく。もちろん現実的に考える必要がある。彼らはとても速い。それでもチャンスは十分あるから、レースのなかで状況を見ていくよ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手

2019年F1最終戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 おめでとう、ルイス(ハミルトン)。88回のポールポジションというのは素晴らしい記録だ。
 僕のラップもよかったと思うが、今日はルイスの方が少しだけ速かったみたいだね。異なるセッティングで予選に臨んだけれど、僕としては昨日の方が感触が良かったように感じる。

 いずれにしても今は明日のレースに集中している。レースでグリッドペナルティを受けて、後方からスタートすることを分かった上での予選だった。それでもできる限りプッシュしたが、明日に向けてタイヤを節約するためにQ2では1回しか走行しなかった。

 明日は面白いレースになると思う。できるだけ多くの順位を取り戻せるよう頑張るよ。チャレンジにはなるだろうが、楽しみにしている。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=1番手

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 僕らにとってとてもいい予選だった。今年は予選が楽だったことなどなかったけれど、コツコツと取り組み、改善を図ってきた。
 昨日は少し苦労しており、今日に向けて改めて集中し直す必要があった。Q3に進んで、2回いいラップを走れるというのは、これ以上ないほど素晴らしいことだ。チーム全員の絶え間ない努力に、心から感謝する。

 両方のタイトルを獲得した後でも、プッシュし続けて、改善のために努力していかなければならない。そうしたことが、僕を奮い立たせるんだ。

 今年のマシンとは素晴らしい旅路を歩んできたから、ポールでシーズンを締めくくることができて最高の気分だ。まだ仕事の半分も終わっていないけれど、この結果によって、僕らはフェラーリやレッドブルと戦わなければならない明日に向けて、可能な限り最高のポジションを確保できた。

(FIA記者会見で、ドイツGP以来のポールを獲得した気分を聞かれ)前回のポールはもっと昔だったように感じる。サマーブレイクの後、どのドライバーも素晴らしい仕事をしていることで、かなりの接戦が続いている。自分の予選がひどい出来だったとは思わないけど、僕にとっての通常の水準には届いていなかったかもしれない。だから本当に満足だ。88回目だと言うが、全くそんな感じはしない。初めて獲ったみたいに新鮮な気持ちなんだ。あまりに久しぶりだからかもしれないね。今年最後の予選を5度目のポールで締めくくることができてうれしい。

2019/12/01

F1最終戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2019年F1最終戦アブダビGP予選で6番手~10番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=10番手

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 10番手はまずまずの結果じゃないかな。3つのセッションすべてで、満足のいくアタックができた。序盤は少し苦労したけれど、マシンのフィーリングを追い求めながら、ベストを尽くした。

 昨日はうまくいかず、遅れを取ってしまったが、しっかり調子を取り戻した。昨夜から今日にかけて、パフォーマンスを探り出すことができたんだ。両方のマシンがQ3に進出できて、チームにとっていい予選になった。

 明日も接戦になるだろう。エキサイティングなレースになると思うよ。僕らはランキング5位をかけて戦っている。目標達成の可能性は十分あるよ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=9番手

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 Q1とQ2はとてもうまくいっていただけに、9番手という結果にはとてもがっかりしている。Q3でもいいラップを走れると思っていたが、アウトラップが理想からは程遠いものだった。メルセデスやフェラーリも含めて(渋滞が起きて)厄介な状況になり、僕の最後のアタックが台無しになった。

 残念だよ。Q2のラップと同じようなタイムを出していれば楽に7番手になっていたはずだったのに。

 明日は厳しいレースになるだろう。早く気持ちを切り替えなきゃね。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=8番手

2019年F1最終戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 今日の予選には本当に満足している。2台揃ってQ3に進出できたなんて最高だよね。金曜日は苦労したけど、そこから良い形で調子を取り戻した。何よりもそれを誇りに思う。

 これだけ大きな改善を果たすことができて、とても励みになる。昨夜懸命に作業をしてくれたチームの皆のおかげだ。

 接戦のなかでトップ10圏内に入れた。(ランキング)5位争いをしているプレッシャーはいくぶんあるけれど、これからやるべき仕事に取り組んでいく。今日は結果を出せた。明日も結果を出さなければならない。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=7番手

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 僕とカルロス(・サインツJr.)、そしてチームにとって良い予選だった。7番手だけど(バルテリ・)ボッタスのペナルティによって6番グリッドからスタートできるからうれしい。

 この2日間、とてもうまくいっていて、マシンの感触も全体的にかなりよかった。

 楽な予選でないことは分かっていたが、Q3進出という目標を達成することができた。倒そうと思っていた中団勢に勝ってこの位置をつかめたので、余計にうれしいよ。ポジションとしてはこれが最大の結果だ。いい形でシーズンを締めくくれるね。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=6番手

2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 僕にとってはかなり平均的な予選だった。この結果にはあまり満足していない。
 Q1初めから苦労し、最大のパフォーマンスを発揮することができなかったので悔しく思っている。コンディションが難しく、路面がかなり滑りやすかったんだ。

 でもレースペースはまずまずだと思う。メルセデスはかなり速そうだから、レースでもてごわいだろう。バルテリは後方から順位を上げてくるはずだ。だからスタートは必ずうまく決めなければならない。

 デグラデーションがかなり高いため、大部分のドライバーがミディアムタイヤでスタートするだろう。そのなかでセブ(ベッテル)がソフトスタートなのが興味深い。

 全力を尽くしてレースを戦い、いい結果をつかみたい。

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2019/12/01

クビアト「予選中、1ラップしかうまく決まらず」14番手。トロロッソは危険なリリースで罰金科される

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手だった。Q1では1分37秒683(14番手)、Q2では1分37秒141とタイムを更新したがQ3には進出できなかった。

 トロロッソは予選中、クビアトをガレージから送り出す際にハースのロマン・グロージャンの目の前に出したことで審議対象になった。スチュワードは危険なリリースを行ったと判断し、トロロッソに5000ユーロ(約60万円)の罰金を科した。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、クビアトは13番グリッドに繰り上がる。

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 予選=14番手
 今日はマシンの感触があまりよくなくて、予選では滑ってばかりいた。タイヤのグリップを見つけ出せず、マシンがうまく決まらなかった。

 Q2の最初のラップだけはまずまずだと思えたが、それ以外のラップではフィーリングがよくなかった。

 明日は状況がよくなることを期待している。レースは予選とは違い、戦略を利用することもできるから、すべてがうまくいけば、ポジションを上げるチャンスは必ずあるよ。

2019/12/01

ガスリー予選後インタビュー:「中古のソフトで10番手に入るよりも状況は良いよ」/F1アブダビGP

 たったひとつの出来事が、人の表情をこんなにも変えるものだろうか。前戦ブラジルGPで自己最高位の2位を射止め初表彰台に上がったピエール・ガスリーは、2週間後のアブダビで自信に満ちた明るさに溢れていた。

 8月にレッドブルから降格されてからも決して腐らず、日本GP以降4戦連続Q3進出と確実な結果も出してきた。今回、その連続記録は途絶えてしまったが、今週末の最終戦にはマクラーレンのカルロス・サインツとの6位争いがかかっている。ニュータイヤで11番グリッドからスタートできることで、8番グリッドのサインツ追撃は「十分可能だ」と、ガスリーは断言するのだった。

──少なくともトップ10には入れると思っていたのでは?
ガスリー:
確かに、その通りだよ。FP3まで感じていた手応えが、すっかり消えてしまってたからね。あちこちで滑りまくって、グリップ感が感じられなかった。

 マシン本来の性能を、100%引き出せなかったという意味では、少しガッカリしている。でも一方で予選前にエンジニアとは、「Q3に進んで10番手に終わるぐらいなら、11番手ぐらいに付けてスタートタイヤを自由に選べたらいいね」と言ったりしていたんだ。

 実際、今週末はマクラーレンとルノーの速さが群を抜いてて、僕らが中団グループのトップ争いに加われる可能性はあまりなかったしね。なのでこのグリッドには、満足しているよ。

──この位置からでも、8番グリッドのサインツを追撃できそう?
ガスリー:
そう思う。客観的に見ても、さっき言ったように何とかQ3に進んでたとしたら、中古のソフトタイヤでスタートすることになる。そしたら今週末のカルロスには、とうてい追い付けないと思う。

 でもミディアムとかのニュータイヤでスタートできたら、状況は全然違う。その予想が明日的中することを、祈っているよ。

──レースは基本的に、1ストップですか?
ガスリー:
中古のソフトタイヤでスタートしたら、1回ストップはけっこう厳しいんじゃないかな。でも自由にニュータイヤを選べるんなら、1回作戦も視野に入ってくると思う。

 今夜のミーティングで、その辺をしっかり詰めるけどね。1回ストップの可能性も、決して捨ててるわけじゃないよ。

──2回ストップだと、コース上でオーバーテイクできるだけの速さが必要になる。
ガスリー:
その通り。でもこのサーキットは、決してオーバーテイクしやすいわけじゃないからね。その意味でも新品タイヤの11番グリッドというのは、興味深いスタートポジションなんじゃないかな。

──前戦ブラジルで2位表彰台を射止めながら、ここではQ3にも進めなかった。その事実に、ガッカリする気持ちはないですか?
ガスリー:
それはないよ。ブラジルの2位表彰台自体、トロロッソにとっては毎レース狙えるものじゃないのは明らかなわけだし。普通に考えたら、一生懸命頑張って何とか予選トップ10に入れるかどうかだよね。

 そして今週末は、マクラーレンとルノーが強い。だったらなおのこと、さっきも言ったように11番手か12番手を狙った方がレースではより有利だよね。その目論み通りにことが運ぶことを、明日は願ってるよ。

2019/12/01

ガスリー、予選で苦戦し5戦連続Q3進出はならず「それでも11番手スタートは悪くない」トロロッソ・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは12番手だった。

 Q1では1分37秒198(9番手)、Q2では1分37秒089で敗退。5戦連続Q3進出は実現しなかった。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、ガスリーは11番グリッドに繰り上がる。

 ガスリーは95点を獲得して現在ランキング6位。マクラーレンのカルロス・サインツJr.が同ポイントでの7位に続いており、今回の決勝結果がドライバーズ選手権の順位に直結する。サインツは予選9番手、8番グリッドからのスタート、11点差のレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは5番グリッドにつく。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=12番手
 フリープラクティスと比較すると、予選では少し苦労した。かなりスライドして、(10番手だった)FP3の時ほど競争力を発揮できなかったんだ。どうしてそうなったのか、今夜分析して理解したい。

 とはいえ全体的に見れば悪い結果ではない。タイヤを自由に選んで11番グリッドからスタートできるんだ。ソフトタイヤはデグラデーションが大きいことは分かっている。昨日走ったロングランはよかったし、タイヤを選べることが僕らにとってメリットになるといいね。

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2019/12/01

レッドブル・ホンダ密着:メルセデスに引き離された難関セクター3。低速コーナーに課題/F1アブダビGP土曜

「カレンダーには常に、特定のチームのマシンにとって相性が良く、他チームのマシンよりも適切なセットアップを見つけやすいサーキットがある。 ここはメルセデスに向いているコースであり、逆に私たちにとっては、最後のセクターは少しトリッキーだった」

 これはF1最終戦アブダビGPの予選で、メルセデス勢2台に次ぐ3番手を獲得したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのコメントだ。

 ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)のタイムは1分34秒779。これに対して、フェルスタッペンのタイムは1分35秒139。その差は0.36秒。だが、セクター1のふたりのベストは、ハミルトンが16.903秒(全体3位)で、フェルスタッペンも16.967秒(全体5位)と肉薄していた。

 ふたりのタイムはセクター2でも接近しており、ハミルトンは40.561秒(同3位)で、フェルスタッペンは40.648秒(同4位)だった。セクター2までの区間ベストのタイム差は0.151秒だった。

 その差が一気に広がったのが、セクター3だ。ここでハミルトンは区間全体トップとなる37.235秒をマーク。これに対して、フェルスタッペンもメルセデス勢以外ではトップとなる37.349秒(同3位)の走りを見せたものの、セクター3だけで0.114秒離されてしまった。

 セクター3にはターン11から21まで11個のコーナーがあり、そのほとんどが低速コーナーだ。今年のメルセデスはその速度域のコーナーが強く、そのことは市街地コースのモナコGPでハミルトンがポール・トゥ・ウィンしていることからもわかる。

 さらにフェルスタッペンが自己ベストとなる1分35秒139をマークしたときのラップは、セクター2のタイムが自分の区間ベストより0.175秒も遅かったことも、ハミルトンとの差がさらに広がる要因となった。

 つまり、フェルスタッペンが言うように、最終セクターをまとめることも難しかったが、それを考えるあまり、すべてのセクターをまとめることを難しくしてしまったようだ。

 レース本番は、日曜日。しかも、予選2番手のバルテリ・ボッタスは、パワーユニット交換によるペナルティのため、最後尾スタートとなり、フェルスタッペンはフロントロウから。

 チームメイトのアレクサンダー・アルボンも好走したブラジルGPと同じ5番手からスタートする。メルセデスが得意なコースで、2020年シーズンにつながるいいレースを、レッドブル・ホンダの2台に期待したい。

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトンと握手するマックス・フェルスタッペン
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトンと握手するマックス・フェルスタッペン

2019/12/01

フェルスタッペン、2番手から優勝狙う「チャンスはある。最後まで諦めずルイスに挑む」レッドブル・ホンダF1

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手だった。フェルスタッペンにとって予選3番手はアブダビでの自己最高位。

 Q1では1分36秒390(4番手)、Q2では1分36秒275(5番手)、Q3では1分35秒139をマークした。ポールポジションのメルセデスのルイス・ハミルトンとは0.360秒差だった。決勝はミディアムタイヤでスタートする。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、フェルスタッペンはフロントロウの2番グリッドに繰り上がる。

2019年F1第21戦アブダビGP 予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手
 予選にはとても満足している。マシンの力をすべて引き出せたからだ。もちろん、ドライバーは常にポールポジションを目指しているし、それが無理でもポールにできるだけ近づきたいと思っている。でも今日の僕らにはこれが最大限の結果だった。これ以上の力はマシンに残っていなかった。

 カレンダーのなかには、特定のマシンが他より強くて、比較的容易に優れたセットアップを見つけ出せるようなサーキットがある。ここはメルセデスが得意とするトラックなんだ。彼らに比べると、僕らは最終セクターでベストな走りをするのが少し難しかった。

 バルテリがペナルティを受けることで、僕はフロントロウからスタートできる。それはレースにおいて有利に働くだろう。このコースはオーバーテイクが難しいから、スタートが重要だ。長いレースになるし、もちろんいつもどおり勝利を目指していく。メルセデスは速いだろうから、簡単ではないだろう。でもチーム全員で、彼らにプレッシャーをかけ、できる限り苦しめ、最後の最後まで戦っていく。

(FIA記者会見で語り)僕がこれ以上うまくやる余地があったとは思わない。まずまずの予選だった。全力を尽くしたが、届かなかった。完璧なラップというものはありえないが、いいラップだったのは確かだ。限界ぎりぎりまで攻めていた。ただ、彼ら(メルセデス)と比べるとグリップが足りないようだ。彼らは最終セクターがものすごく速い。僕らは最終セクターで遅れを取った。

 フロントロウからスタートできるのはいいことだ。でも(繰り上がりではなく)自分でその位置を獲りたかった。

 メルセデスにプレッシャーをかけ続け、何が起こるかを見ていく。もちろん現実的に考える必要がある。彼らはとても速い。それでもチャンスは十分あるから、レースのなかで状況を見ていくよ。

2019/12/01

ホンダF1、フロントロウから2019年最終戦へ「決勝に期待が持てる。悔いを残さぬよう全力を出し切りたい」と田辺TD

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手、ピエール・ガスリーは12番手で、Q3進出には至らなかった。

 予選2番手のメルセデスのバルテリ・ボッタスがパワーユニットのエレメント交換により降格されるため、ホンダ勢4人はひとつずつ繰り上がり、フェルスタッペンはフロントロウ2番手、アルボンは5番手、ガスリーは11番手、クビアトは13番手グリッドからそれぞれスタートする予定となっている。

2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 Q3に進んだフェルスタッペンとアルボンは、決勝スタートタイヤとしてミディアムタイヤを選んだ。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日の予選では、フェルスタッペン選手が力強い走りを見せ、3番手のタイムを出しました。明日は他車のグリッドペナルティにより、フロントロウからスタートできる形になります。

 アルボン選手も確実に6番手タイムを記録して5番グリッドを確保し、我々にとっては明日のレースに向けて期待が持てる予選結果になりました。

 レッドブル・トロロッソ・ホンダについては2台ともにQ3進出を逃しましたが、11番、13番グリッドと、スタートタイヤを選択できるポジションで、レース戦略を立てる上ではアドバンテージがある位置からのスタートになります。

 明日は今シーズン最後のレースになります。悔いを残さないようベストなパフォーマンスを発揮し、いい結果とともにシーズンを締めくくれられればと思います。

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2019/12/01

【動画】F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

 F1最終戦アブダビGP予選はメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となった。そんな予選のハイライト映像がDAZNで公開されている。

■F1最終戦アブダビGP予選ハイライト

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