メルセデスの記事一覧

2019/12/10

メルセデス、長期的なF1継続の鍵は「ダイムラー離れ」

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1での“長期的な将来”のためには親会社であるダイムラーからのF1チームへの貢献を削減していくことが重要だと語る。 過去6年間でドライバーズおよびコンストラクターズの両方のタイトルを連覇しているメルセデ... 続きを読む

2019/12/10

「ボッタスにはハングリー精神が欠けている」元F1ドライバーのウェーバーやクルサードが弱点を指摘

 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、メルセデスのバルテリ・ボッタスはチームメイトのルイス・ハミルトンと比べて、ホイール・トゥ・ホイールの戦いにおける闘争心が少し欠けていると考えている。

 ボッタスとハミルトンは、2019年シーズン序盤の4戦においてそれぞれ2勝を挙げ、メルセデスはこの年の早い段階で圧倒的な優位性を誇ってみせた。しかしながら、後に6度のF1世界王者となるハミルトンがその後4連勝を飾り、ボッタスとその他のライバルたちを引き離した。

 ボッタスは第17戦日本GPと第19戦アメリカGPで優勝したが、ウエーバー曰く、ボッタスはまだ闘争心に欠けており、彼の反撃は十分ではなく遅すぎたという。

「バルテリにとっては厳しいシーズンだった」とウエーバーは『Channel 4』の『On the Marbles』ポッドキャストで語った。

「プレシーズンテストのあと、フェラーリはシーズン初めから調子を出してくるかに見えたがそうはならなかった。そうしたのはメルセデスであり、彼らは非常に強力だった」

「そしてシーズンの中盤にフェラーリが復活した。だがフェラーリが追いついたかという時に、ふたたびルイスが白熱の戦いにおいて彼の経験値を発揮した」

「ホイール・トゥ・ホイールのバトルでは、失敗も想定した戦いのためのハングリー精神がいるものだ。だがバルテリはそうした面が少々欠けていることが多い」

「ルイスは誰に対しても一流の攻撃をする。(シャルル)ルクレールには攻撃性があり、セブ(セバスチャン・ベッテルの愛称)にも攻撃性がある。彼はひとりずつ排除していくのだ」

「シーズンを通して、彼のスタミナのレベルは並外れていた」

『Channel 4』におけるウエーバーの同僚であり、F1でのライバルでもあったデイビッド・クルサードは、ボッタスがハミルトンを倒すために身につける必要がある強さは、一貫性にあると指摘した。

「基本的に、まず彼は予選でルイスを抜く必要がある。予選で彼(ハミルトン)は非常に確実な仕事をしている」とクルサードは語った。

「一度そうしたら、(ボッタスには)レースでも彼を抜くための一貫性が必要だ。ルイスは大抵の場合、ホイール・トゥ・ホイールの戦いでは最強のドライバーのひとりだと思う」

「それ以外で、彼にさらにできることがあると想像するのは難しい。なぜならあとはラップタイムとコース上での展開の話になるからだ。その他のことはたいして重要ではない」

2019/12/10

トト・ヴォルフ、2020年以降もメルセデスのF1チーム代表続投を示唆

F1のCEO就任が噂されるトト・ヴォルフだが、2020年以降もメルセデスのモータースポーツ責任者を続投する意思を示した。 トト・ヴォルフは、2013年からメルセデスF1チームの指揮を執り、前人未到のドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの6連覇を達成... 続きを読む
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2019/12/09

【動画】F1王者ハミルトン、メルセデスAMG製ハイパーカーと初対面「レースカーと同じ音」

 2019年シーズンのF1を制し自身6度目となるワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンが、メルセデスAMGが開発中のハイパーカー『プロジェクト・ワン』の開発現場を視察した。この様子が収められたた動画がメルセデスAMGのYouTubeチャンネルで公開されている。

 プロジェクト・ワンはメルセデスAMGの創設50周年を祝うモデルとして、2017年に初登場した2シーターハイパーカーだ。

 同モデルの特徴はF1で培われたハイブリッド・テクノロジーが存分に活用されている点で、メルセデスF1と同じ1.6リットルV6直噴ターボエンジンにMGU-HとMGU-Kを組み合わせたハイブリッド・パワーユニットをミッドシップに搭載している。

 このパワーユニットの総出力は1000馬力以上、最高時速は350km/hに達する。また計4つの電動モーターを搭載することで、後輪だけでなく前輪を駆動させることも可能となっており、0-200km/h加速は6秒以下というタイムをマークする。

 そんなプロジェクト・ワンとハミルトンが、メルセデスAMG製ハイパーカーの開発テストが行われているドイツのレーストラックで初対面した。

 ホワイトの迷彩パターンで彩られたマシンを前にしたF1王者は、開発チームのドライバー、エンジニアからクルマの仕組みやドライバビリティに関する話を聞いた後コースサイドに移動すると、その目で3億円を超えるとされるプロジェクト・ワンの走りをチェック。

「弾丸のようだ」とコメントしたハミルトンは「音はレースカー(F1)とほぼ同じだね」と付け加えている。

メルセデスAMGプロジェクト・ワンのパワートレイン解説図
メルセデスAMGプロジェクト・ワンのパワートレイン解説図
プロジェクト・ワンのりやショット。テールパイプはF1と同様に、エキゾーストパイプとウエストゲートパイプを備える。
プロジェクト・ワンのりやショット。テールパイプはF1と同様に、エキゾーストパイプとウエストゲートパイプを備える。

2019/12/09

ここ一番の勝負強さはまるでアロンソ。マクラーレンを引っ張る存在に成長したサインツ【今宮純のF1アブダビGP採点】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1最終戦アブダビGP編だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選=14番手/決勝=9位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 驚いた。スタートタイヤをウイリアムズ勢以外で彼だけがハード、金曜FP2ではミディアムを試していたのに(ガスリーがハード担当)。この選択と1ストップ戦略は難しかったはずだが40周ロングスティントをこなし9位へ。

 トロロッソの目標はランク5位争い、だがガスリーがいきなりランス・ストロール(レーシングポイント)に接触され最後尾に後退、ルノーとの8点差を2点ちぢめ6位決定(08年ベスト・タイ結果)。チームメイトが入れ替わった今シーズンにレギュラーとして9回入賞、3度目の表彰台も。

☆ ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
予選=19番手/決勝=17位

2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 似たような結果に見えるが最後の健闘だ。1ストップ後に18周したオールド・ミディアムで50周目に自己ベストタイム13位を記録。体調不良が心配された週末も元気な走り、GP後の4日のタイヤテストでメルセデスに乗り込み、堂々トップタイム。速度次元が全く違うのに適応力を示した。

☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=8番手/決勝=11位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 終盤4戦連続入賞はならなかった。ここでは2020年シーズンのためのニューパーツ・テストを担当、PUトラブルなどもあり初日は16位。またもタイヤ温度問題を抱えたが土曜に大きくセッティングを変え、予選8番手はさすが。“オーバーテイク・マイスター”はセットアップ能力も持ち合わせているのだ。

☆☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選=7番手/決勝=8位

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 対サインツの予選で<11勝10敗>勝ち越した。何度も触れてきたが最年少20歳(11月13日に)ルーキーは、タイムアタック力がそなわっている。今年の新人3人でその部分が光る。ここでもセクターベストをしっかりそろえる7位。レース最終周の11コーナーでペレスとの真剣バトルに抜かれ、悔しさをむき出し(これもいいレッスン)。

☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=2番手~20番手グリッド降格/決勝=4位

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

 パワーユニットを2度交換して最後尾となるが今年最後の予選でセーブすることなくいった(気概を感じる)。このコース2本の直線で18周目まで“DRS機能停止”となり、メルセデスでもオーバーテイクは難しくなっていた。W10のストレートスピードは低く中団レベル、それでも5番手までポジションアップ。最後にルクレール(ソフトタイヤ)に仕掛けるもオールド・ハードでは果たせずに4位。誤解をおそれずに言えば今季のボッタスを象徴する結果に……。

☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
予選=11番手/決勝=7位

2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ポジションアップ・レースが今年は15戦。最終戦もその強みを発揮しノリスをとらえると、11コーナー・エントリーからインサイドラインの“フェイント”をかけ、すかさずアウトサイドに。フェアーで巧妙な『ベスト・パッシング』のひとつ。ノリスとのランク10位攻防に勝ち、またここで中間チームのトップでゴール。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手/決勝=3位

2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 鬼門となったセクター3、走り出しからSF90は直角ターンで入口アンダーステア傾向が見てとれた。それをなんとかしようとアプローチのアクセリングを修正し、使用ギヤを変え、それでもカーバランスは最終盤戦で最も厳しい状態だった。(マシンが)決まらないときこそ彼のドライビングセンスが表れる。

☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
予選=10番手/決勝=12位

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 177戦のこれが総結果。4位3回、5位9回、6位20回、7位18回、8位18回、9位12回、10位14回(入賞率53%は現役ドライバーでトップ10レベル)。表彰台3位を阻まれた相手は12年ベルギーGPがキミ・ライコネン、13年韓国GPがロマン・グロージャン、16年ベルギーGPがルイス・ハミルトン。彼らは去るヒュルケンベルグの力量を充分に知っている。

☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
予選=9番手/決勝=10位

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 ますます同郷の先輩、チームの先輩でもあるフェルナンド・アロンソのようなレースをやってみせている。最後のチャンス、最終周にヒュルケンベルグをとらえ10位1点を。この1点がドライバーズランク6位逆転の“大勝負”、そこに彼の勝負強さを見た。

 アロンソに似ているのはまだある。スタートに賭けオープニングラップで上がってくる技。接近戦では周囲を見切り、ラインワークをアドリブのようにチェンジ、空間認識能力が高い。自らのエラーは少なく今年3度のリタイアはメカニカル(PU)トラブル。担当エンジニア・メンバーとも密な“技術ミーティング”ができ、その気になれば自分でマシンを組み上げることもできるだろう。『ザ・マクラーレンズ2019』、ノリスとのコンビは進化途上にある。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選PP/決勝=1位

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

 プレッシャーから解放され、リラックスした6冠王だからこその6度目“グランドスラム”。ありったけのスピードをチームというよりも自分自身のために追求したのだろう。<ルイス・ハミルトン・ショー>のグランド・フィナーレ、アンコールはドーナツターン。旋回半径を見事なくらい正確に描いていた(!)。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=3番手/決勝=2位

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 何度もホンダPUの感触に関して無線で細かく言っていたのは、けしてネガティブ意味ではない。リアルタイムでコクピットから発する生コメントは、レース後のデブリーフィング会話と違う意味を持つ。

 聴く側のエンジニアグループは瞬時にリアル対応でき、それがデータとなって記憶保存され後日の“反省ミーティング“のテーマとなる。こうした流れがホンダ×レッドブルの初年度“アライアンス(協業)”を強化してきたのだ。再三TVにOAされる無線交信に、フェルスタッペン自身の進化と現体制への忠誠心をも感じた。

2019/12/09

コンストラクターズ6連覇のメルセデスF1、2020年シーズンのエントリー料は史上最高額の約6億円に

 2019年シーズンにコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権において6連覇を達成したメルセデスF1は、2020年シーズンは史上最高額のF1エントリー料を支払うことになる。

 すべてのF1チームは、一律55万6509ドル(約6040万円)の世界選手権エントリー料を支払わなければならないが、その他にも2019年シーズンに獲得したポイント数を基にした追加費用を支払わなければならず、現在その金額は1ポイントあたり5563ドル(約60万円)に設定されている。

 コンストラクターズ選手権のチャンピオンであるメルセデスは1ポイントあたり6677ドル(約72万円)を追加しなければならず、2020年シーズンのエントリー料の合計は549万812ドル(約5億9600万円)と非常に高額になる。これは2019年の選手権で2位だったフェラーリより200万ドル(約2億1700万円)以上高い金額だ。

 F1にパワーユニット(PU)が導入されて以降、メルセデスは他のチームよりも優位に立ち、6シーズン連続でコンストラクターズ選手権のタイトルを獲得した。最高獲得ポイントは2016年の765ポイントで、2019年より26ポイント多かった。

 しかし2017年のエントリーフィー合計は473万8410ドル(約5億1500万円)で、2020年にメルセデスが支払うエントリー料よりも低かった。これはFIAが過去2年の間、アメリカの消費者物価指数を基にしたインフレ率を組み込み、ポイントベースの費用に適用していたからだ。

 エントリー料の額で対極にいるウイリアムズは、2019年シーズンは第11戦ドイツGPでロバート・クビサが1ポイントを獲得したのみだった。これによりウイリアムズは、F1の世界にしては比較的控えめな金額である56万2072ドル(約6100万円)を支払うことになる。

■2020年シーズンの各チームのエントリー料

チーム 2019年の獲得ポイント ポイントに基づく追加費用 トータルエントリー料
メルセデス 739 約5億3570万円 約5億9600万円
フェラーリ 504 約3億440万円 約3億6480万円
レッドブル・ホンダ 417 約2億5100万円 約3億1230万円
マクラーレン 145 約8760万円 約1億4800万円
ルノー 91 約5500万円 約1億1540万円
トロロッソ・ホンダ 85 約5100万円 約1億1180万円
レーシングポイント 73 約4400万円 約1億450万円
アルファロメオ 57 約3440万円 約9480万円
ハース 28 約1700万円 約7730万円
ウイリアムズ 1 約60万円 約6100万円
コンストラクターズ6連覇のメルセデスF1、2020年シーズンのエントリー料は史上最高額の約6億円に
2020年シーズンの各チームのエントリー料
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2019/12/06

バレンティーノ・ロッシ、F1マシンのドライブを前にメルセデスのファクトリーでシート合わせ

 MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今週ブラックリーにあるメルセデスF1チームのファクトリーを訪れ、12月9日(月)に行われるルイス・ハミルトンとのマシン交換を前にシート合わせを行った。

 ロッシとハミルトンは、バレンシアで互いのマシンを交換することになっている。この注目のイベントは、ふたりの共通スポンサーであるモンスターエナジーが開催するものだ。

「僕とルイス・ハミルトンはもうすぐ楽しいことをするよ」とロッシは、メルセデスでのシートフィッティングの様子を撮影した数枚の写真とともにインスタグラムに投稿した。

 40歳のロッシがF1マシンに乗るのはこれが初めてではない。彼には、10年前にフェラーリF1において何度かテストを行った経験がある。

 メルセデスは9度のチャンピオンであるロッシのために、旧スペックのマシンを準備しているものと見られているが、それでもロッシにとっては現代のハイブリッドF1マシンに乗る初めての機会になる。

 一方でロッシと反対側のガレージでは、ハミルトンが初めてMotoGP仕様のヤマハYZR-M1を試すことになる。6度のF1チャンピオンであるハミルトンは、大型バイクに夢中になっていることを公にしている。また2018年には、ハミルトンはヘレスでSBKスーパーバイク世界選手権仕様のヤマハYZF-R1をテストした。

 ハミルトンはソーシャルメディアにおいて、来週月曜日のトラックデーについて少々宣伝をした。

「もうすぐ伝説のバレンティーノ・ロッシとマシンを交換することにすごく興奮している……。ここをチェックしていてね。@ValeYellow46、用意はいいかい?」

2019/12/06

バレンティーノ・ロッシ、F1マシンのドライブを前にメルセデスのファクトリーでシート合わせ

 MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今週ブラックリーにあるメルセデスF1チームのファクトリーを訪れ、12月9日(月)に行われるルイス・ハミルトンとのマシン交換を前にシート合わせを行った。

 ロッシとハミルトンは、バレンシアで互いのマシンを交換することになっている。この注目のイベントは、ふたりの共通スポンサーであるモンスターエナジーが開催するものだ。

「僕とルイス・ハミルトンはもうすぐ楽しいことをするよ」とロッシは、メルセデスでのシートフィッティングの様子を撮影した数枚の写真とともにインスタグラムに投稿した。

 40歳のロッシがF1マシンに乗るのはこれが初めてではない。彼には、10年前にフェラーリF1において何度かテストを行った経験がある。

 メルセデスは9度のチャンピオンであるロッシのために、旧スペックのマシンを準備しているものと見られているが、それでもロッシにとっては現代のハイブリッドF1マシンに乗る初めての機会になる。

 一方でロッシと反対側のガレージでは、ハミルトンが初めてMotoGP仕様のヤマハYZR-M1を試すことになる。6度のF1チャンピオンであるハミルトンは、大型バイクに夢中になっていることを公にしている。また2018年には、ハミルトンはヘレスでSBKスーパーバイク世界選手権仕様のヤマハYZF-R1をテストした。

 ハミルトンはソーシャルメディアにおいて、来週月曜日のトラックデーについて少々宣伝をした。

「もうすぐ伝説のバレンティーノ・ロッシとマシンを交換することにすごく興奮している……。ここをチェックしていてね。@ValeYellow46、用意はいいかい?」

2019/12/06

メルセデス、2020年はF1史上最高額の6億円のエントリーフィーを支払い

メルセデスF1チームは、2016年よりもポイントが少ないにも関わらず、2020年は史上最高額のFIAエントリーフィーとなる約6億円を支払うことになる。 FIAは、F1世界選手権に参戦する全チームに基本料金に加えて、前シーズンに獲得したポイント数に応じて追加料金を課... 続きを読む
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2019/12/06

メルセデスF1代表 「2020年は3強+マクラーレンの戦いになる」

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、マクラーレンが2020年のF1世界選手権で、優勝、さらにはチャンピオンシップを目指して戦うことができると考えている。 来年はレギュレーションが大きく変わらないため、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・... 続きを読む

2019/12/06

メルセデスチームF1撤退説に代表が反論「マニュファクチャラーにとって今は離脱すべき時ではない」

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、F1の現在の成長と、新時代の到来が約束されている状況を考えれば、今マニュファクチャラーチームがF1から撤退するのは間違いであると考えている。

 2021年からF1は、レースの見応えを改善し、参戦チーム間の実力差を公平にするために、新レギュレーション基盤を導入する。

 各チームはすでに2021年の技術ルールを調査し始めているが、チームとF1間の商業協定についてはまだ確定されていない。

 自動車業界におけるガソリン車から電気自動車へのパラダイムシフトもあり、マニュファクチャラーチームはF1への関与を再評価せざるを得ないものとみられている。

 メルセデスとルノーのワークスチームに関しては、F1における将来を疑問視する噂が流れている。メルセデスはすでに2021年以降もパワーユニットサプライヤーとしての活動を続けることは明らかにしているが、ワークスチームについては定かではない。しかしトト・ウォルフによると、F1の見通しは明るく、変化の兆しが見えており、2020年末で離脱するとすれば、それは誤った考えによる選択だという。

2019年F1第21戦アブダビGP木曜 チームと記念撮影をするルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第21戦アブダビGP木曜 メルセデスチームが記念撮影

「観客数から従来のテレビ視聴者数、デジタルスペース、スポンサーシップなどに関する数字すべてが増加しているのだ」とウォルフは先週末のアブダビで主張した。

「F1はまた、2021年には支出制限を行うので、成長分野であると言えると思う」

「F1への参入や、特定のフランチャイズの価値などについて、基準が定められるだろう」

「今、F1から撤退するのは商業的な視点からも明らかに正しいことではない。新たなチャンスが生まれようとしている時なのだ」

 ウォルフは新チームの参入を歓迎していると言う一方で、現在グリッドにいるチームは、この先のチャンスを生かすべきだとも主張している。

「新チームを探すべきだろうか? 強固な基盤と大きなブランドを擁している者がグリッドに加わることに関心があるのなら、話し合いをしてはどうだろう」とウォルフはつけ加えた。

「だが我々全10チームは、限られたグリッドの一員であることを誇りに思うべきだ。我々はこの先にあるチャンスと可能性に意識的であるべきだし、そうしたことを誰にとっても有益なビジネスに作り上げることに集中しなければならない」

2019/12/06

メルセデスチームF1撤退説に代表が反論「マニュファクチャラーにとって今は離脱すべき時ではない」

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、F1の現在の成長と、新時代の到来が約束されている状況を考えれば、今マニュファクチャラーチームがF1から撤退するのは間違いであると考えている。

 2021年からF1は、レースの見応えを改善し、参戦チーム間の実力差を公平にするために、新レギュレーション基盤を導入する。

 各チームはすでに2021年の技術ルールを調査し始めているが、チームとF1間の商業協定についてはまだ確定されていない。

 自動車業界におけるガソリン車から電気自動車へのパラダイムシフトもあり、マニュファクチャラーチームはF1への関与を再評価せざるを得ないものとみられている。

 メルセデスとルノーのワークスチームに関しては、F1における将来を疑問視する噂が流れている。メルセデスはすでに2021年以降もパワーユニットサプライヤーとしての活動を続けることは明らかにしているが、ワークスチームについては定かではない。しかしトト・ウォルフによると、F1の見通しは明るく、変化の兆しが見えており、2020年末で離脱するとすれば、それは誤った考えによる選択だという。

2019年F1第21戦アブダビGP木曜 チームと記念撮影をするルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第21戦アブダビGP木曜 メルセデスチームが記念撮影

「観客数から従来のテレビ視聴者数、デジタルスペース、スポンサーシップなどに関する数字すべてが増加しているのだ」とウォルフは先週末のアブダビで主張した。

「F1はまた、2021年には支出制限を行うので、成長分野であると言えると思う」

「F1への参入や、特定のフランチャイズの価値などについて、基準が定められるだろう」

「今、F1から撤退するのは商業的な視点からも明らかに正しいことではない。新たなチャンスが生まれようとしている時なのだ」

 ウォルフは新チームの参入を歓迎していると言う一方で、現在グリッドにいるチームは、この先のチャンスを生かすべきだとも主張している。

「新チームを探すべきだろうか? 強固な基盤と大きなブランドを擁している者がグリッドに加わることに関心があるのなら、話し合いをしてはどうだろう」とウォルフはつけ加えた。

「だが我々全10チームは、限られたグリッドの一員であることを誇りに思うべきだ。我々はこの先にあるチャンスと可能性に意識的であるべきだし、そうしたことを誰にとっても有益なビジネスに作り上げることに集中しなければならない」

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2019/12/05

メルセデス 「2021年はF1を撤退するには間違ったタイミング」

メルセデスが2021年にワークスチームの撤退を検討しているかもしれないとの憶測が広まっているが、F1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1を撤退するには間違ったタイミングだと語る。 今年、メルセデスは前人未到のダブルタイトル6連覇を達成したが、シーズン... 続きを読む

2019/12/05

ハミルトン、フェラーリとの話し合いを否定せず「将来について、早急な判断はしない」

 ルイス・ハミルトンはフェラーリのチェアマンを務めるジョン・エルカーンとのミーティングについて否定していないが、6度のF1世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスを去ることも含め、いかなる判断も早期に下されることはなく、また簡単に行われることもないと主張している。

 ハミルトンのメルセデスとの現在の契約は2020年末で完了するが、ハミルトンの将来に関する噂はすでに吹き荒れている。

 フェラーリのエルカーンが、今年既に2度ハミルトンに接触を持ったというイタリアメディアの報道についてどう思うか、日曜日にアブダビで尋ねられたハミルトンは、詳しくは語ろうとしなかったが、その話を否定することもなかった。

「誰と話し合いをすることになっても、閉じられたドアの後ろで起きたことは常に非公開だよ」とハミルトンは語った。

「もう何年も、僕は(メルセデスに)座り込んで他の選択肢を考えたことがない。なぜなら僕たちの道をまっすぐに突き進んでドライブしてきたからだ」

「トト(ウォルフ)も彼の将来という点では、選択肢を検討していることを知っているよ。だから、僕は彼がどうするのか分かるのを待っているんだ」

 確かにメルセデスF1チーム代表のウォルフの1年後の計画も、また憶測を呼んでいる。ウォルフは、チェイス・キャリーの後任として、F1のCEOに就任するというF1からのオファーを検討していると噂されているのだ。

 なお一部の関係者はその噂を、2020年末にメルセデスがF1からワークスチームとして撤退する可能性と結びつけているが、多くの人々はそうは見なしてはおらず、起きることのない筋書きだと見られている。

 スタードライバーのハミルトンの将来について尋ねられたウォルフは、ハミルトンがメルセデス残留を延長することを確信しているとしており、2020年以降も彼がメルセデスでレースをする確率は75パーセントだと弾き出している。

「だが同時に25パーセントは我々がコントロールできないということになる」と、ハミルトンにフェラーリと自由に交渉をさせているウォルフは語った。ウォルフは、ここは“自由な世界”であり、”誰もがキャリアの選択肢を探求する必要がある”と認識していると語っている。

 ハミルトンは結果がどうであれ、F1での将来については長い時間をかけて考え、真剣に取り組むつもりだと明言している。

「僕は今の居場所を気に入っている。だから他のことをやるにしても、早急な判断はしないよ」とハミルトンは語った。

「でも、もちろん僕のキャリアが終盤か最後にさしかかってるとしたら、座って自分の求めることを考えるのが賢明なやり方だろうね」

2019/12/04

2020年用F1タイヤのインプレッション「速さでは現行に劣る」と言うドライバーも

 12月3日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでF1全10チームが活動を再開し、2日間にわたるピレリタイヤのテストに参加した。

 このテストの焦点は、ピレリが提案する2020年向けコンパウンドを、より実地に近い状況で体験できる機会をチームに与えることにある。アメリカGPのフリー走行中にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたトライアルの後、このコンパウンドには大きな批判が寄せられていた。

 今週のテスト初日が終了した段階では、来季F1において、2020年型コンパウンドを採用すべきか、もしくは代わりに今年のコンパウンドの使用を続けるべきなのか、各チームは明確な意見を表明しておらず、テストが貴重なデータ収集の機会となったと述べている。しかし新しいタイヤに関してネガティブな感想を述べるドライバーも一部存在した。

「今日は非常に生産的な一日になった。750km以上を走行したよ」とメルセデスのバルテリ・ボッタスは語った。ボッタスは138周を走行し、1分37秒124のトップタイムを記録した。

「2020年タイヤについて学んでいる。今年のタイヤと比べてどうなのかといったことをね」とボッタスは続けた。「チームが今後数週間にわたって分析する多くのデータを集めた」

 ボッタスは、「この新しいタイヤからこれ以上良いものは見つからないと感じた。そう言わざるを得ない」とも語った。
「古い方より少し遅いという印象すら受けた。挙動は同じ感じだけどね」

2019年F1アブダビテスト バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1アブダビテスト バルテリ・ボッタス(メルセデス)

「多忙な一日だった」とチーフレースエンジニアのアンドリュー・ショブリンは付け加えた。「バルテリは新タイヤについて良いフィードバックを返してくれた」

「新旧のタイヤの違いを理解するために多くのデータを吟味する。何かしらの結論を引き出す前に、そうした作業を行わなければならないだろう」

 投光照明の下で開催された日曜日のレースとは違い、テストは砂漠のなかで照りつける日中の太陽の下で行われている。そのことがエンジニアが作業を行うにあたって、複雑な要因となっている。

「日中のテストは非常に難しい。ほぼ毎周回でコース温度が変化するので、分析するうえでこの要素を考慮する必要がある」とショブリンは認めた。

 テスト2日目にメルセデスに乗るジョージ・ラッセルは、初日は自身が所属するウイリアムズで走行、午前中に87周を走行し、その後はロイ・ニッサニーと交代した。

「生産的な走行ができた」とラッセルは語った。「僕たちは5セットの2020年タイヤで走行し、有用な情報を集めた。これは来シーズン、役に立つことだろう」

2019年F1アブダビテスト1日目 ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1アブダビテスト1日目 ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 ウイリアムズのシニアレースエンジニアのデイブ・ロブソンは「ジョージはコース上で混乱に巻き込まれることもなく、午前中に順調な走行をした」と語った。

「ピレリが提案した2020年タイヤを詳しく調査する機会になった。2019年タイヤをベースラインとして使用し、様々な2020年のコンパウンドとともに一連の比較走行を完了した」

「新タイヤのポテンシャルを最大限に引き出そうとするなかで、ショートランとロングラン双方のパフォーマンス評価を行うことができた」

 マクラーレンでは、ランド・ノリスが今シーズン最後となるMCL34での走行を行った。

「今日は生産的な一日で、多くの走行距離を達成することができた。それにチームも僕もたくさんのことを学んだよ」とノリスは語った。「これはピレリのテストだから、当然ながら今日は多くのタイヤを試した」

「僕たちは(2019年と2020年のコンパウンドを)照らし合わせて比較を行った。短距離のパフォーマンス走行だけでなく、ロングランにも取り組んだ。タイヤを比較できるようにマシンの方は何も変えずにね」

2019年F1アブダビテスト1日目 ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1アブダビテスト1日目 ランド・ノリス(マクラーレン)

 チームのパフォーマンスディレクターを務めるアンドレア・ステラは、ピレリ提案の2020年新コンパウンドへの変更を支持するかどうか明言しなかった。

「我々は2020年の候補タイヤを理解し、2019年タイヤと比較するためのプログラムの作業を開始した」とステラは語った。「非常に貴重な情報を入手したと思う」

 ハースで146周の走行を終えたロマン・グロージャンは、火曜日に彼とチームが達成した進歩に満足していた。一方、タイヤに関して、グロージャンは試用した2020年のコンパウンドについてははっきりとした言及を避けた。

「話すには早すぎる。でも本当に問題であるわけはないだろう?」とグロージャンは語った。

「今聞かれても僕には分からない。コースによっては、どちらがいいか教えられるかもしれないけれどね。1年間開発した後では、『間違いなく、2020年版でレースをする』と言いたいところだね」

2019年F1アブダビテスト ロマン・グロージャン(ハース)
2019年F1アブダビテスト ロマン・グロージャン(ハース)

 グロージャンは、ピレリの2020年型タイヤの評価をするうえで2019年型マシンを使うのは、理想的な状況ではないと認めている。

「公平を期すために言えば、フロアとタイヤシールはあのタイヤの構造向けに作られてはいない」とグロージャン。「だから慎重に判断する必要がある」

「僕に言えることは、全体的な傾向として、スティントの間に対応しなければならないオーバーヒートやマネジメントの問題は今も存在するということだ」

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2019/12/04

メルセデスのF1チーム代表にもフェラーリ移籍の噂

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、フェラーリに移籍するかもしれないとの噂を否定した。 F1アブダビGPの週末には、ルイス・ハミルトンが2021年にフェラーリに移籍する可能性があるとの噂が広まったが、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・... 続きを読む

2019/12/04

メルセデスのF1チーム代表にもフェラーリ移籍の噂

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、フェラーリに移籍するかもしれないとの噂を否定した。 F1アブダビGPの週末には、ルイス・ハミルトンが2021年にフェラーリに移籍する可能性があるとの噂が広まったが、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・... 続きを読む

2019/12/04

トト・ヴォルフ 「メルセデスは今後何年もF1を継続していける」

メルセデスのF1チーム代表で同社のモータースポーツプログラムを統括するトト・ヴォルフは、メルセデスは“今後何年”もF1に留まることができると考えている。 最近、ダイムラーのCEOを務めるオラ・カレニウスは、メルセデスは2021年にスタートするF1新時代もグリッ... 続きを読む
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2019/12/03

全21戦で入賞、安定した強さで2019年シーズンを完全走破したハミルトン【今宮純のF1アブダビGP分析】

 2019年F1最終戦アブダビGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを達成。6冠王者はライバルを寄せ付けることなく圧巻の走りを見せつけた。F1ジャーナリストの今宮純氏が週末のアブダビGPを振り返る。
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 長き21戦シリーズ、1262周を“完全走破”したハミルトンに今年最後のチェッカーフラッグが振られた。勝利やPP獲得数もさることながら6381kmを走り切り(地球1周距離は約4万km)、王者はすべて入賞ゴールを重ねた。この最長不倒記録こそ今年彼が創った数々の記録のうち、もっとも価値があるものではないか。

 2018年から33戦連続入賞は自己最高タイ記録、アブダビGPがこの間の19勝目となる。6冠王者は狙っていたかのように10戦ぶりのPPを決め、スタートから55周リードを奪い、53周目には最速ラップも叩きだした(27周したハードタイヤで)。最終戦フィナーレに「全部獲ってみせる」と、ハミルトンは本能をむき出しにしたように見えた。

 アブダビGP前までPPが今年はたった4回、これは12年シーズン以前までさかのぼる少なさ。だからこそ意地でもPPを獲るという意欲があったにちがいない。相対的に見てフェラーリ勢はセクター3が鈍く、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンもそこがもうひとつ。となるとボッタスの存在が“仮想敵”になる。

2019年F1第21戦アブダビGP 予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第21戦アブダビGP 予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ボッタスはアブダビGPで2度パワーユニット・エレメントを交換、最後尾グリッドが決定していた。だがそれに対応した追撃レース・ペースを意識するセッティングを試みないままでいた。個人的に感じたのは、あえてPU交換したのは2020年仕様を実戦テストする思惑もあり、ハミルトンのマイレッジを重ねたオールドPUと比較する意図もチームにあったのではないか。

 フレッシュPUを得たボッタスはQ1からQ3もフルアタック。通常ならそこまでやらずQ2で引き下がるのにプッシュした。しかしその結果はハミルトンが0.194秒差でPP、走り込んでいるパワーユニットで3セクターともボッタスを上回った。セクタースピードはボッタスの方が速かったが、ハミルトンはリズミカルなコーナーワークの切れを見せつけたのだ。

 獲るべくして決めた88回目のPPに、「まるで初めて獲ったような気分がする」と言った王者。その裏にはフレッシュPUのチームメイトに優った実感が込められているようにも感じとれた。34歳にして<初心忘るべからず>、いまやベテランの彼ならではの言葉だ。

 スタートから飛び出ると1周目1.681秒、2周目2.002秒、3周目2.771秒、2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)を瞬く間にリードしていった。以前のようなハミルトン・スタイルを思い出させた。すると技術的問題のため全車DRS機能が使えない事態が発生、独走パターンに持ち込むリーダーはさらにギャップを広げ、燃費もタイヤもしっかりマネージメント。ほぼ半分の26周をミディアムタイヤでカバーし、ハードに変えてからは1分42秒台でひた走った。

 09年アブダビGP初年度に勝ったセバスチャン・ベッテルの最速ラップ1分40秒279が、10年間破られずにいた。ハミルトンはその記録を狙った。52周目より一気に2.810秒アップ、1分39秒283を53周目にたたき出す。これ以上に完璧な締めくくりはない。387点+25点+1点=413点、昨年の408点を超えた(今季最速ラップ加点が6点)。

──2014年アブダビGP最終戦から6シーズンにハミルトンは4勝してきている。シリーズ最後の夜を華々しく、圧倒する速さで飾れ、王者は安らぎをみつけたような表情を表彰台で見せた。両脇にいる2位フェルスタッペン、3位ルクレールとそろってシャンパン・ボトルで乾杯、『ルイス・ハミルトン・ショー』の幕は下りた――。 

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

2019/12/02

メルセデスF1代表 「ハミルトンとフェラーリが面談することは問題ない」

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンとフェラーリが面談しても“まったく問題はない”と語り、ドライバーがキャリアの選択肢を模索することは普通のことだと述べた。 Gazzetta dello Sportは、ルイス・ハミルトンが今シーズン中... 続きを読む

2019/12/02

ボッタス、最後尾から4位「表彰台まで0.944秒。楽しいレースだった」:メルセデス F1アブダビGP

 2019年F1アブダビGP決勝で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは最後尾から4位を獲得した。

 予選で2番手タイムをマークしたものの、パワーユニットの交換により最後尾20番グリッドから、ユーズドミディアムタイヤでのスタートとなった。29周目にハードに交換する1回ストップで走り、3位シャルル・ルクレールの0.944秒後方にまで迫った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=4位
 シーズン最終戦としていいレースができたと思う。オーバーテイクを繰り返して楽しく走った。今日はマシンの力を最大限まで引き出せた。終盤、シャルルのすぐ後ろまで追いついたが、彼をオーバーテイクするには至らなかった。表彰台が見えていたんだけどね。

 序盤はついてないことに(サーバートラブルにより)しばらくDRSの使用ができず、そのためにオーバーテイクが本来よりも難しくなった。それでもポジションを上げつつ、ミディアムでのスティントを引き延ばすことで、最終的にいい結果をつかんだ。

 僕にとってここまでのキャリアのなかでベストシーズンだった。去年よりもはるかにいい状態だから、2020年にはまた攻めていくよ。

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2019/12/02

メルセデスF1のハミルトン、完勝も「2020年マックスたちに負けないよう、気を緩めずに努力していく」

 2019年F1アブダビGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはポールポジションから今季11勝目を挙げた。

 ハミルトンは55周のレースをミディアムタイヤでスタート、26周目にハードに交換する1回ストップで走った。ファステストラップを記録してボーナスポイントも獲得、決勝全周回リードと、完勝を果たした。

2019年F1第21戦アブダビGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)がドーナツターン
2019年F1第21戦アブダビGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)がドーナツターン

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 最高の形でシーズンを終えることができた。今週末、僕らチームはとても強くて、バルテリ(・ボッタス)も素晴らしい仕事をしたと思う。皆が献身的にハードワークを続けていることをありがたく思う。僕らは共にレベルを引き上げているんだ。チームの皆に心から感謝したい。

 僕らチームにとって、成長という意味ではとても重要な一年だったと思う。来年新たなチャレンジを始めるにあたり、今年の経験が役立つことを願っている。

 今年はバルテリ、マックス(・フェルスタッペン)、シャルル(・ルクレール)を相手にいいレースをしてきた。2020年はさらに接戦になるはずだ。彼らはレベルを引き上げるための努力を惜しまないだろうから、この冬、僕も同じことをしなければならないのは明らかだ。自分にはやれると信じているよ。気持ちを新たに前に進んでいく。来年の新たなチャレンジを楽しみにしている。

2019/12/02

メルセデスF1のハミルトン、完勝も「2020年マックスたちに負けないよう、気を緩めずに努力していく」

 2019年F1アブダビGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはポールポジションから今季11勝目を挙げた。

 ハミルトンは55周のレースをミディアムタイヤでスタート、26周目にハードに交換する1回ストップで走った。ファステストラップを記録してボーナスポイントも獲得、決勝全周回リードと、完勝を果たした。

2019年F1第21戦アブダビGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)がドーナツターン
2019年F1第21戦アブダビGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)がドーナツターン

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 最高の形でシーズンを終えることができた。今週末、僕らチームはとても強くて、バルテリ(・ボッタス)も素晴らしい仕事をしたと思う。皆が献身的にハードワークを続けていることをありがたく思う。僕らは共にレベルを引き上げているんだ。チームの皆に心から感謝したい。

 僕らチームにとって、成長という意味ではとても重要な一年だったと思う。来年新たなチャレンジを始めるにあたり、今年の経験が役立つことを願っている。

 今年はバルテリ、マックス(・フェルスタッペン)、シャルル(・ルクレール)を相手にいいレースをしてきた。2020年はさらに接戦になるはずだ。彼らはレベルを引き上げるための努力を惜しまないだろうから、この冬、僕も同じことをしなければならないのは明らかだ。自分にはやれると信じているよ。気持ちを新たに前に進んでいく。来年の新たなチャレンジを楽しみにしている。

2019/12/01

F1最終戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2019年F1最終戦アブダビGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 予選=5番手

2019年F1最終戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1最終戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 明日は4番グリッドからスタートする。今日のQ3は理想的ではなかった。最終セクターにいくつか速さを発揮できないコーナーがあり、ひどく苦戦したんだ。このコースは僕らとの相性が最高とはいえない。でも明日何ができるか、見ていくよ。
 セッション終盤の最後のランの時、アウトラップで全員が低速で走ったためにひどいことになった。その結果、僕の場合、アタックラップをスタートする時点でタイヤが冷えすぎていて、ターン1でコントロールを失ってしまった。そして(後ろを走っていた)シャルル (・ルクレール)に至っては、アタックを始めることさえできなかったんだ。

 僕らが最終コーナーで遅い理由は、他のマシンよりもスライドが多いからかもしれない。タイヤを適切に機能させることができずにいる。

 明日はベストを尽くすけれど、簡単なレースにはならないだろう。それでも機会をうかがっていく。そのために僕らは異なるコンパウンドのタイヤを選んだんだ。ソフトでのスタートが正しいかどうかは明日分かるだろう。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=4番手

2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 厳しい予選だった。4番手タイムを出した最初の走行ではいいアタックラップを走れた。でも、いつだって改善の余地はあるものだ。最後のアタックに間に合うよう戻れなかったのは残念だ。今日はポールには届かなかっただろうが、4番手よりもいい結果を出せるチャンスはあったと信じている。でも、時にはこういうこともある。
 レースに向けて、主に最終セクターでの走りを改善するための対策が必要だ。パフォーマンスが一番不足していたのはこのセクターだからね

 1年の最後のレースであり、チャンピオンシップ3位を取り戻す最後のチャンスだ。簡単ではないだろうが全力を尽くす。3位をかけて戦うためには、スタートでリスクを負わなければならない。何ができるかに目を向けていこう。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 予選にはとても満足している。マシンの力をすべて引き出せたからだ。もちろん、ドライバーは常にポールポジションを目指しているし、それが無理でもポールにできるだけ近づきたいと思っている。でも今日の僕らにはこれが最大限の結果だった。これ以上の力はマシンに残っていなかった。
 カレンダーのなかには、特定のマシンが他より強くて、比較的容易に優れたセットアップを見つけ出せるようなサーキットがある。ここはメルセデスが得意とするトラックなんだ。彼らに比べると、僕らは最終セクターでベストな走りをするのが少し難しかった。

 バルテリがペナルティを受けることで、僕はフロントロウからスタートできる。それはレースにおいて有利に働くだろう。このコースはオーバーテイクが難しいから、スタートが重要だ。長いレースになるし、もちろんいつもどおり勝利を目指していく。メルセデスは速いだろうから、簡単ではないだろう。でもチーム全員で、彼らにプレッシャーをかけ、できる限り苦しめ、最後の最後まで戦っていく。

(FIA記者会見で語り)僕がこれ以上うまくやる余地があったとは思わない。まずまずの予選だった。全力を尽くしたが、届かなかった。完璧なラップというものはありえないが、いいラップだったのは確かだ。限界ぎりぎりまで攻めていた。ただ、彼ら(メルセデス)と比べるとグリップが足りないようだ。彼らは最終セクターがものすごく速い。僕らは最終セクターで遅れを取った。

 フロントロウからスタートできるのはいいことだ。でも(繰り上がりではなく)自分でその位置を獲りたかった。

 メルセデスにプレッシャーをかけ続け、何が起こるかを見ていく。もちろん現実的に考える必要がある。彼らはとても速い。それでもチャンスは十分あるから、レースのなかで状況を見ていくよ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手

2019年F1最終戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 おめでとう、ルイス(ハミルトン)。88回のポールポジションというのは素晴らしい記録だ。
 僕のラップもよかったと思うが、今日はルイスの方が少しだけ速かったみたいだね。異なるセッティングで予選に臨んだけれど、僕としては昨日の方が感触が良かったように感じる。

 いずれにしても今は明日のレースに集中している。レースでグリッドペナルティを受けて、後方からスタートすることを分かった上での予選だった。それでもできる限りプッシュしたが、明日に向けてタイヤを節約するためにQ2では1回しか走行しなかった。

 明日は面白いレースになると思う。できるだけ多くの順位を取り戻せるよう頑張るよ。チャレンジにはなるだろうが、楽しみにしている。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=1番手

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 僕らにとってとてもいい予選だった。今年は予選が楽だったことなどなかったけれど、コツコツと取り組み、改善を図ってきた。
 昨日は少し苦労しており、今日に向けて改めて集中し直す必要があった。Q3に進んで、2回いいラップを走れるというのは、これ以上ないほど素晴らしいことだ。チーム全員の絶え間ない努力に、心から感謝する。

 両方のタイトルを獲得した後でも、プッシュし続けて、改善のために努力していかなければならない。そうしたことが、僕を奮い立たせるんだ。

 今年のマシンとは素晴らしい旅路を歩んできたから、ポールでシーズンを締めくくることができて最高の気分だ。まだ仕事の半分も終わっていないけれど、この結果によって、僕らはフェラーリやレッドブルと戦わなければならない明日に向けて、可能な限り最高のポジションを確保できた。

(FIA記者会見で、ドイツGP以来のポールを獲得した気分を聞かれ)前回のポールはもっと昔だったように感じる。サマーブレイクの後、どのドライバーも素晴らしい仕事をしていることで、かなりの接戦が続いている。自分の予選がひどい出来だったとは思わないけど、僕にとっての通常の水準には届いていなかったかもしれない。だから本当に満足だ。88回目だと言うが、全くそんな感じはしない。初めて獲ったみたいに新鮮な気持ちなんだ。あまりに久しぶりだからかもしれないね。今年最後の予選を5度目のポールで締めくくることができてうれしい。

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2019/12/01

ボッタス、トラブルで2度目のPU交換「最後尾スタートは決まっていたが、全力で予選を戦った」:メルセデスF1

 2019年F1アブダビGPの土曜予選で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは2番手(1分34秒973)だった。

 メルセデスは前戦ブラジルGPでのトラブルの影響で、金曜からボッタスのパワーユニットに新たに4基目のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hを投入したが、土曜に向けてさらに5基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、3基目のMGU-Kを入れた。チームによると、金曜夜にニューマチックリークを発見、そのために再び交換したということだ。

 ボッタスは最後尾20番グリッドからミディアムタイヤでスタートする。

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手
 おめでとう、ルイス(ハミルトン)。88回のポールポジションというのは素晴らしい記録だ。

 僕のラップもよかったと思うが、今日はルイスの方が少しだけ速かったみたいだね。異なるセッティングで予選に臨んだけれど、僕としては昨日の方が感触が良かったように感じる。

 いずれにしても今は明日のレースに集中している。レースでグリッドペナルティを受けて、後方からスタートすることを分かった上での予選だった。それでもできる限りプッシュしたが、明日に向けてタイヤを節約するためにQ2では1回しか走行しなかった。

 明日は面白いレースになると思う。できるだけ多くの順位を取り戻せるよう頑張るよ。チャレンジにはなるだろうが、楽しみにしている。

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