f1jpの記事一覧

2019/12/11

満足のデビューシーズンを送ったノリス「F1にふさわしい実力があるかどうか、最初は自信がなかった」

 マクラーレンのランド・ノリスは、F1での初シーズンに臨む際に、最初はF1で戦うだけの十分な実力が自分に備わっているかどうか確信を持てずにいたと明かした。

 ノリスは信頼性の問題から大きなポイントを失った場面もあったものの、印象強い1年目をドライバーズ選手権11位で締めくくっている。彼はチームに49ポイントをもたらし、マクラーレンのコンストラクターズ選手権4位獲得に貢献した。

 20歳のノリスは、チーム内の予選バトルにおいても、高い評価を受けるカルロス・サインツJr.に勝利している。

 しかし2019年の序盤には、モータースポーツ最高峰のF1でパフォーマンスを発揮するという任務の遂行に自信を持てずにいた、とノリスは言う。

「僕自身にとってもチームにとっても、シーズン全体の展開はとても喜べる内容だったと思う」と『Crash.net』にノリスは語った。

「シーズンを迎えた時、僕はどれだけやっていけるのかについてあまり自信が持てなかった。だから自分が間違っていたことを証明することができて、ある意味うれしい。良い仕事をし、さらに自信をつけ、ドライバーとして成長できたことに満足している」

 当初、ノリスは「単純に、自分に十分な実力があるか否か」を疑問に思っていたが、初戦の数レースが彼の疑念を和らげたという。

「マクラーレンにおいて、F1で4年を過ごしたドライバーに対抗して十分な速さを発揮できるかどうか分からなかった」とノリスは語った。

「それにF1では本当に多くの優れたドライバーたちと戦うので、毎回十分な仕事ができるのかどうかも分からなかった」

「自分自身をあまり信じることができずにいたが、オーストラリアとバーレーンの後では、すでにかなりの自信がついていた。ただ、この調子を保てるのかどうかは分からなかった」

2019/12/11

2020年用F1新タイヤを全チームが拒否。投票の結果、2019年型の継続が決定

 FIAとF1タイヤサプライヤーのピレリは、2020年シーズンのタイヤの仕様について投票を行った結果、2019年の仕様を来年も引き続き使用することが決定したと発表した。

 ピレリは2019年シーズンを通して各チームの協力のもとで開発テストを行った後、第19戦アメリカGPのFP1で全チームに2020年用プロトタイプタイヤをテストする機会を提供した。その結果、2019年型タイヤの継続を望む声が多く、最終戦直後のタイヤテストの後、2020年に向けてどちらのタイヤを選ぶかの投票が行われることになった。

 アブダビでは全10チームが2019年のタイヤと2020年用に開発されたタイヤの比較を行った。その後、投票が行われ、全会一致で2019年タイヤが選ばれたことが、12月10日に発表された。

 この決断に至る要因をピレリはいくつか挙げている。2019年タイヤを維持すれば、チームは2020年型マシンを2020年のコンストラクションに合わせてモディファイする必要がなくなるというのがひとつの理由だ。2020年型マシンの開発はかなり進行した段階にあり、タイヤの変更がなければチームはそれを予定どおり継続することができる。

 2021年にはF1レギュレーションが大幅に変更される予定となっている。現規則での最後のシーズンとなる2020年にタイヤが変わらないことは、チームにとってメリットになるともピレリは認めた。

 ピレリは、2020年向けのコンストラクションに用いた新たなソリューションを、2021年に導入する18インチタイヤの開発に役立てると述べている。

2019/12/10

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム】質問募集のお知らせ

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム】では、今年のオフシーズンに質問コーナーを実施します。レースに関係すること、ファクトリーでの仕事、またレースに関係ないことでもかまいません。小松エンジニアに聞いてみたいことがあれば、ぜひご応募ください。

 質問を採用された方のなかから抽選で数名の方に、小松エンジニアからご提供いただいたスペシャルプレゼントをご用意しております。

 質問コーナーの詳細は下記を参照。

・質問募集時期:12月10日(火)〜12月24日(火)
・宛先:info@as-web.jp (オートスポーツweb編集部宛)
    メールのタイトルを『小松コラム質問コーナー』としてお送りください。
・メール記入事項:質問者の名前(PN可)、質問事項(プレゼント希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号をお忘れなく)

※プレゼントの当選発表は、発送をもってかえさせていただきます。なお当選者の方々には、プレゼントのSNSへの掲載を控えていただくようお願い致します。

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2019/12/10

フェルスタッペン「レッドブル・ホンダは2020年のF1タイトルを狙える」

 マックス・フェルスタッペンは、アストンマーティン・レッドブル・レーシングなら2020年シーズンの世界タイトルを狙えるが、上位グループで戦うためには開幕から力強いスタートを切っておく必要があると考えている。

 2019年のレッドブルは、例年通りメルセデス、フェラーリのライバル勢と並ぶF1タイトル制覇の有力候補と目されていた。しかし、フェルスタッペンの挙げた年間3勝だけでは、新たにホンダPUを搭載したレッドブルがチャンピオンシップの頂点に上り詰めるには足りなかった。

 12月6日にフランス・パリで行われたFIAの年間表彰式に出席したフェルスタッペンは、「今年のパッケージには、当初は若干苦労したよ」と語った。

「優勝を争うような戦いはほとんどできなかったし、表彰台もかなり厳しかった。だから、できるだけ一貫性を保とうとすることがテーマだったんだ」

「チーム全員、2020年はもっと競争力を高めたいと考えている。シーズン開幕から競争力を発揮しなければいけないし、タイトル獲得に向けて戦っていきたい」

「そのために全力を注ぐ。簡単なことではないけれど、僕たちはタイトルを狙いにいく。できることはすべてやるつもりだ」

「このチームは過去にもそれができることを証明してきた。だから、これは単なる希望的観測などではないよ」

 現在22歳のフェルスタッペンは、チームとの現契約が切れる2020年シーズン末よりもかなり前から、F1における自身の将来像を明確化していくつもりだろう。

 とはいえ、彼が2021年の選択肢を検討し始めるのはもっと先のことになりそうだ。

「正直に言って、今はそのことをあまり考えていないんだ。2021年について他にも選択肢があることはもちろん分かっている」

「契約はあと1年だ。だけど、今は2020年シーズンの開幕当初に何が起きるのかを見極めることの方が大事だと思っている。それ以降に、もっと先のことが見えてくるだろうね」

2019/12/10

「ボッタスにはハングリー精神が欠けている」元F1ドライバーのウェーバーやクルサードが弱点を指摘

 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、メルセデスのバルテリ・ボッタスはチームメイトのルイス・ハミルトンと比べて、ホイール・トゥ・ホイールの戦いにおける闘争心が少し欠けていると考えている。

 ボッタスとハミルトンは、2019年シーズン序盤の4戦においてそれぞれ2勝を挙げ、メルセデスはこの年の早い段階で圧倒的な優位性を誇ってみせた。しかしながら、後に6度のF1世界王者となるハミルトンがその後4連勝を飾り、ボッタスとその他のライバルたちを引き離した。

 ボッタスは第17戦日本GPと第19戦アメリカGPで優勝したが、ウエーバー曰く、ボッタスはまだ闘争心に欠けており、彼の反撃は十分ではなく遅すぎたという。

「バルテリにとっては厳しいシーズンだった」とウエーバーは『Channel 4』の『On the Marbles』ポッドキャストで語った。

「プレシーズンテストのあと、フェラーリはシーズン初めから調子を出してくるかに見えたがそうはならなかった。そうしたのはメルセデスであり、彼らは非常に強力だった」

「そしてシーズンの中盤にフェラーリが復活した。だがフェラーリが追いついたかという時に、ふたたびルイスが白熱の戦いにおいて彼の経験値を発揮した」

「ホイール・トゥ・ホイールのバトルでは、失敗も想定した戦いのためのハングリー精神がいるものだ。だがバルテリはそうした面が少々欠けていることが多い」

「ルイスは誰に対しても一流の攻撃をする。(シャルル)ルクレールには攻撃性があり、セブ(セバスチャン・ベッテルの愛称)にも攻撃性がある。彼はひとりずつ排除していくのだ」

「シーズンを通して、彼のスタミナのレベルは並外れていた」

『Channel 4』におけるウエーバーの同僚であり、F1でのライバルでもあったデイビッド・クルサードは、ボッタスがハミルトンを倒すために身につける必要がある強さは、一貫性にあると指摘した。

「基本的に、まず彼は予選でルイスを抜く必要がある。予選で彼(ハミルトン)は非常に確実な仕事をしている」とクルサードは語った。

「一度そうしたら、(ボッタスには)レースでも彼を抜くための一貫性が必要だ。ルイスは大抵の場合、ホイール・トゥ・ホイールの戦いでは最強のドライバーのひとりだと思う」

「それ以外で、彼にさらにできることがあると想像するのは難しい。なぜならあとはラップタイムとコース上での展開の話になるからだ。その他のことはたいして重要ではない」

2019/12/10

アルボン、激動の1年間を振り返る「レッドブル昇格でルーキー気分は消えたけど、とても順調」

 アレクサンダー・アルボンはF1初シーズンとなった2019年の半ばでレッドブルに昇格したことで、F1ルーキーとしての気分が消え去ったと述べている。

 アルボンのモータースポーツにおけるキャリアは1年前に一変した。ニッサンからフォーミュラEに参戦するはずだったアルボンは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコから、トロロッソのF1シートという、より魅力的なオファーを受けてF1への参戦を決断したのだ。

 23歳のアルボンのルーキーイヤー前半におけるパフォーマンスは非常に印象的なもので、マルコはレッドブルで結果を出せなかったピエール・ガスリーとアルボンを、F1の夏季休暇中に交代させた。

 そしてアルボンはレッドブル昇格後も勢いを維持して優れた実績を積み重ねていったため、2020年もレッドブルに残留できることになった。

「時には自分はまだルーキーなのだと自身に言い聞かせなければならなくなる。なぜならレッドブルにいると、期待をかけられて、ルーキーとしての気分が消えてしまうからだ」とアルボンは語った。

「振り返って考えてみても、(2019年シーズンに)僕は満足しているよ。ただ僕の性格上、素晴らしい瞬間があっても自分に厳しくしてしまう。そして常に改善したいと思っているんだ」

「ルーキーであることを言い訳にはしたくない。速くなるべき週末で、速くなりたいだけだ」

「ドライバーとして改善することは、僕自身の努力の一部だ。僕にはまだ改善の余地があることは分かっている。今も学び続けているけど、1年目の展開には満足しているよ」

 アルボンはその実績により、先週金曜日に行われたFIA授賞式でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、日曜日の夜に行われたオートスポーツ・アワードでも同様の賞を受賞した。

 喜びの笑顔を見せたアルボンは、この激動の12カ月を総括した。

「フォーミュラEに参戦できることは嬉しかった。でも僕はトロロッソに加入した。それは素晴らしいチャンスだったんだ」

「(トロロッソに入って)6カ月が経つころにはマシンの良い感触を掴めるようになった。だからリラックスして夏季休暇に入ったんだ」

「そしてマルコから電話があり、20秒ほど会話をした。それは僕がビッグチーム(レッドブル)に昇格するという知らせだった」

「とても順調にいっている。まだ改善することが多くあることは分かっている。でも僕はそのことを楽しんでいるよ」

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2019/12/10

レーシングポイントを抑えランキング6位。チーム史上最高のシーズンに/トロロッソ・ホンダF1コラム

 2019年最終戦アブダビGPのトロロッソ・ホンダには、コンストラクターズランキング5位が掛かっていた。ルノーとは8ポイント差。しかし7位のレーシングポイントとは16点差で、逆に順位を落とす可能性もある。

 歴史的に見て決して得意とはいえないヤス・マリーナ・サーキットだが、トロロッソ・ホンダは最初から“決勝重視“でレースに挑んだ。暑いコンディションのレースではタイヤのデグラデーションに苦しむ傾向にあり、特に今回のように柔らかいコンパウンドの際にはその傾向が強かったからだ。

 金曜フリー走行からそれを想定した慎重なプログラム構成を採った。

2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 結果としてダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手につけ好調のように見えたが、ソフトタイヤが数周で大きくタレることを考えればQ3に進むのは利口とは言えなさそうだった。

「ダニーと2台で色々と比較データ取りをして、明日以降に向けて色んなことが見えてきた。今日(金曜フリー走行2回目)は10番手だったけど、ソフトタイヤのデグラデーションの大きさを考えるとこれは望ましいポジションじゃない。あとコンマ数秒を見つけて7番手を狙わなきゃいけないし、15番手・16番手まで落ちるのだってコンマ数秒しかないんだ」(ピエール・ガスリー)

 決勝重視のセッティングで臨んだFP3では10番手・12番手と好調だったものの、予選では路面温度が下がる中でグリップを引き出せずに12番手・14番手と順位を下げてQ2で敗退となってしまった。

「良かったのはQ2のアタック1回目だけで、それ以外は正直言ってマシンのグリップがとてもプアだった。なぜだか分らないけど、マシンがスライドしまくってしまったんだ。そのせいで本来の走りができなかった」(ダニール・クビアト)

 しかしこれは結果的にトロロッソ・ホンダにとっては良い展開を生むことになった。

 ガスリーが語っていた通り、Q3に進んで中古のソフトタイヤでスタートすれば戦略の幅はかなり限られてしまう。ミディアムやハードタイヤでスタートして1ストップ作戦を採るのに較べれば不利が大きくなる。

 そして何より、純粋な速さでは及ばないマクラーレンやルノーを上回るには、異なる戦略を用意するしかないのだ。

「今回のソフトタイヤのタレを考えれば、予選で10番手に入るくらいなら11番手や12番手の方が良い。いずれにしても今日はマクラーレンやルノーには敵わなかったし10番手以内に入ることは難しかったと思うけどね。Q3に進んで彼らと同じ戦略になれば逆転はかなり厳しいだろう。マクラーレンの方が僕らよりもかなり速いからね。でも今回はタイヤ選択が鍵を握ることになると思う。スタートタイヤが自由に選べるなら1ストップ作戦も視野に入るようになる。ギリギリだけど、その方がまだ可能性があるんだ」

 決勝に向けてどんな戦略を採るべきか?ソフトスタートで2ストップ作戦になるかもしれないQ3進出組に対して、ミディアムスタートの定石を採るか、ハードスタートで引っ張って最後にプッシュする戦略を採るか。

 ここでトロロッソ・ホンダが選んだのは、ランキング5位争いをするルノーではなく、ランキング6位争いをするレーシングポイントを見てレースをするということだった。

 レーシングポイントはトロロッソ・ホンダより1つ前の予選11番手・13番手。確実に彼らの前後でフィニッシュできるレースをすれば、ランキングを逆転されることはない。だからトロロッソ・ホンダは2台で大量得点を狙うのではなく、ガスリーにミディアム、クビアトにハードと戦略を分けて確実にどちらか1台はレーシングポイントと同等の結果になるようにコンサバティブなアプローチを採ったのだ。

 チーフエンジニアのジョナサン・エドルスはこう説明する。

「どちらの戦略もそれぞれに良いところと悪いところがあって、レーシングポイントは2台ともミディアムスタートの戦略で来るだろうと読んでいたから、我々としてはそれも想定した上であらゆるケースに対してカバーしておきたかったんだ。だから1台は彼らと同じ戦略、そしてもう1台は異なる戦略を採ることで様々な展開、つまりセーフティカーがレース序盤に出ても終盤に出ても対処できるようにしておいたというわけだ。(レーシングポイントに完敗して)コンストラクターズランキング6位を失うようなことがないようにしたかったんだ。我々はマクラーレンやルノーのことはあまり気にせず、どちらかといえばレーシングポイントだけを見てレースをしていたんだ」

 ガスリーがそのレーシングポイント勢とスタート直後のターン1で接触し、フロントウイングを失って大きく後退してしまったのは痛手だった。ノーズを留めるボルトが壊れており、交換に手間取ってしまいウイリアムズから80秒も後方でコースに戻ることになり、セーフティカーが出てギャップが縮まることもなく、ここからハードタイヤで走り切る戦略を採ったものの挽回はできなかった。

 しかしクビアトはハードタイヤを非常に上手く保たせ、40周目まで引っ張ってみせた。クビアト自身、キャリアベスト走りだというほどの好走だった。

「ハードタイヤで走った第1スティントはおそらく僕のキャリアでベストな走りだったと思う。明日なんてもうないっていうくらいに(余力を残さず)プッシュし続けたんだ。毎ラップ周りの誰よりも速かったし、マシンのフィーリングがすごく良かった。そしてレース戦略は僕らがまさに狙ったとおりに上手くいったんだ、最高の戦略だったと思うよ」

 序盤はキミ・ライコネン(アルファロメオ)に抑えられたもののフリーエアになってからは良いペースを維持し、ミディアムに履き替えた最終スティントもニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)を抜いて9位にポジションを上げた。その際にフロントウイングにダメージを負ってそれ以上の追撃がならなかったのは残念だったが、ここ数戦は不本意なレースが続いていたクビアトが最後にしっかりと好走で締めくくったのは来季に向けて良かった。

「ここ数戦はいつも何かを掴み損ねていたような感覚だったしとても良いレースでシーズンを終えたかった。それができて本当に良い気分だよ。僕らはレースに合わせて最高のセットアップを決めていた。それによって予選パフォーマンスは少し犠牲になってしまったかもしれないけど、それを今日のレースでひとつにまとめあげたんだ」

 これまで苦手としていた柔らかいコンパウンドのマネージメントは非常に上手く行き、2020年シーズンに向けた学びになった。

「非常にタイヤを上手く使えて保たせることができたというところで色々と学べたことがあったとチームのブリーフィングでも話していました。今までは後方で競っているとタイヤを壊してしまって抜けない、タイムが落ちていってしまうということがありましたが、今日は色々と学べることがあったし、色んなツールを使ってマネージメントしている中で、何が良かったのかというのは来年に向けていかせるという意味で非常にポジティブな最終戦になったということですね」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)

 ガスリーは1周目の事故が無ければ7位か8位にはなれただろうとチームはいう。それが事実なら、ルノーを逆転してコンストラクターズランキング5位も有り得たわけだ。

 しかし今のトロロッソ・ホンダのマシンパッケージの実力からすれば、コンストラクターズランキング6位が妥当な結果だろうとエドルスはいう。

「現実的に考えると我々の実力としてはランキング6位が妥当な結果だっただろう。シーズンを通してルノーの方がマシンパフォーマンスは優っていたからね。サーキットによっては我々も好パフォーマンスを発揮できたけど、マクラーレンの方が安定して一歩先を行っていたし、ルノーも僅かながら我々を上回っていた。そういう意味ではランキング6位というのは我々のマシンパフォーマンスを反映したものだと言えるだろうね」

 しかしこのコラムでも再三触れてきたとおり、今季のトロロッソ・ホンダはセットアップや戦略などレース運営で大きく進歩を遂げた。さらにイタリアの本拠地ファエンツァだけでなくイギリスにあるファクトリー、ビスターの空力部門の改善にも着手し、風洞のオペレーションも刷新してそれがしっかりと効果を発揮してきた。

 チームとして着実に一歩成長したのが今年のトロロッソ・ホンダだった。それがこうしてしっかりと結果にも反映されたということだ。

 フランツ・トスト代表はチーム史上最高のシーズンだったと振り返ったが、それは結果だけでなく内容を含めてのことだ。

「トロロッソにとっては2度の表彰台を獲得し、これまでで最も成功に満ちたシーズンになった。コンストラクターズランキングでも5位と僅か数点差の6位だ。ドライバーたちは献身的で成熟したパフォーマンスを発揮し、空力部門のもたらしたアップグレードも全て上手く機能した。そして信じられないほど素晴らしい仕事をしたホンダにも大きく感謝したい」

 そして2020年シーズンはアルファタウリと名を変え、さらに強いチームへと成長を遂げるはずだ。

「来年はさらに強くなると自信が持てる。2020年が楽しみだよ」

2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

2019/12/10

レッドブルF1ボス、フェラーリへの“甘すぎる”罰金処分に不満「今後疑わしい点があれば必ず抗議を行う」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、2019年にいくつかのF1レギュレーション違反を疑われたフェラーリに関し、今後も注視し、疑わしい点があればためらうことなく抗議を行うと語った。

 フェラーリはシーズン後半、燃料流量について関して違反を犯しているのではないかとライバルたちは疑っていた。FIAはレッドブルの求めに応じて燃料流量についての規則の明確化を行った。また、最終戦では決勝スタート直前にシャルル・ルクレール車の燃料搭載量がフェラーリが事前に申告した量とは大幅に異なっていたことが発覚。フェラーリには50,000ユーロ(約600万円)の罰金を科された。

 マルコはアブダビでの罰金という裁定に不満を示した。
「規則は明白である。あの違反に対する罰がこれほど甘いとは、まるでジョークだ」とマルコはAuto Bildに対してコメントした。
「公平性の問題であり、規則順守についての問題だ。全チームの平等性にもかかわってくる」

「フェラーリのエンジンはいくつかの点において疑問を呈されてきた。グレーエリアを超えたものだと思うが、それを正すための行動が全くなされなかった」

2019年F1アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1アブダビGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 レッドブルは2020年もフェラーリを監視し、規則違反の疑いがある場合にはすぐさま抗議を行うと、マルコは宣言した。

「規則に反する点があるという疑いを持った場合は、必ずや抗議を行う。そうすればフェラーリはすべてを明かさなければならなくなる。そしてFIAがその問題を適切に処理してくれるだろう」

2019/12/09

F1オランダGPの舞台ザントフォールトに18度バンク誕生。故ホワイティングがコース設定に精魂傾ける

 F1の2020年シーズンスケジュールに組み込まれたオランダGPの舞台となるザントフォールトサーキット。同地でのF1開催は1985年以来で実に35年ぶりとなる。F1レースの復活に向けて、数カ所にバンクのあるコーナーが設計されているが、これは今年3月に急逝したFIAレースディレクター、チャーリー・ホワイティングの熱心なサポートによって起案されたものだという。

 オランダGP主催者たちは2020年の大イベントに向けて、ザントフォールトの歴史的なコース改修を行っている。

 ほとんどの作業は、F1を開催するためのインフラの改良だが、サーキット自体にもいくつか調整が加えられ、ターン4のフーゲンホルツ・コーナーと、最終右コーナーのアリー・ルイエンダイク・コーナーにも改修が行われる。アリー・ルイエンダイクはインディ500で2度の優勝を飾ったオランダ人ドライバーだ。

 双方のコーナーには18度の傾斜角度がつけられる予定で、インディアナポリス・スピードウェイよりも急勾配になる。これがF1ドライバーの注意を引くことは間違いないだろう。

 オランダGP運営責任者のエリク・ウエイヤーズは、2019年F1シーズン開幕直前のメルボルンで急死したFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングが、バンクを設定するアイディアの推進を支持していたことを明らかにした。

ザントフォールトのコースレイアウト設定に尽力した故チャーリ・ホワイティング
ザントフォールトのコースレイアウト設定に尽力した故チャーリ・ホワイティング

「彼は、グラベルトラップや短いピットレーンなど、サーキットのレイアウトについて非常に熱心だった」とウエイヤーズは語った。

「ルイエンダイク・コーナーでは、彼はクラッシュバリアをコースすぐのところに設置することを提案した。そうすればコースを外れた時の衝撃が緩和される。コースから距離が離れるほど、角度と衝撃が大きくなる」

「サーキットを訪れたある日、オフィスに戻った我々は、『バンクをつけるのはどうだろう?』という話をした。アリーにもぴったりだ。彼のルーツがアメリカにあることを考えるとね。我々はそのアイディアをFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に持ち込んだ。彼らも熱心で、こうしてバンクは実現した」

今年亡くなったチャーリー・ホワイティングを偲ぶ声が世界から寄せられた
今年亡くなったチャーリー・ホワイティングを偲ぶ声が世界から寄せられた

 ザントフォールトはイタリアの建築企業ドローモに改修を委託している。

「我々は専門家が必要だと認識していた。そのためドローモに連絡をとった」とウエイヤーズは付け加えた。

「我々の考えを伝え、ザントフォールトを昔ながらのサーキットに留めたいという説明を行った。彼らはそれに基づいて作業を始め、それは非常にうまくいった」

 FOMの代表団が初めてザントフォールトを訪れた後、オーバーテイクが難しいことで悪名高いこのコースで、どのようにオーバーテイクを増やすかについて話し合ったという。

「2017年の1月に話を戻すと、フォーミュラワン・マネジメントの人々が施設とサーキットを初めて見学に来た。彼らは”昔ながらのサーキット”にとても魅了されていたよ」とウエイヤーズは振り返った。

「我々は、コースについて変更はほとんどできないと指摘した。ストレートを200メートル伸ばすなどできないからだ」

「その後我々はFOMの技術担当者たちに会い、ザントフォールトをどのようにしたら”セクシー”でオーバーテイクに適したコースにできるか話をした」

「最初のアイディアはターン13をシャープにするか、シケインを入れてスピードを落とさせるというものだった。そうすればドライバーは最初のターンに向けて全開で加速し、早い段階でDRSを利用できるからだ」

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2019/12/09

ここ一番の勝負強さはまるでアロンソ。マクラーレンを引っ張る存在に成長したサインツ【今宮純のF1アブダビGP採点】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1最終戦アブダビGP編だ。
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☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選=14番手/決勝=9位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 驚いた。スタートタイヤをウイリアムズ勢以外で彼だけがハード、金曜FP2ではミディアムを試していたのに(ガスリーがハード担当)。この選択と1ストップ戦略は難しかったはずだが40周ロングスティントをこなし9位へ。

 トロロッソの目標はランク5位争い、だがガスリーがいきなりランス・ストロール(レーシングポイント)に接触され最後尾に後退、ルノーとの8点差を2点ちぢめ6位決定(08年ベスト・タイ結果)。チームメイトが入れ替わった今シーズンにレギュラーとして9回入賞、3度目の表彰台も。

☆ ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
予選=19番手/決勝=17位

2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2019年F1最終戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 似たような結果に見えるが最後の健闘だ。1ストップ後に18周したオールド・ミディアムで50周目に自己ベストタイム13位を記録。体調不良が心配された週末も元気な走り、GP後の4日のタイヤテストでメルセデスに乗り込み、堂々トップタイム。速度次元が全く違うのに適応力を示した。

☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=8番手/決勝=11位

2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 終盤4戦連続入賞はならなかった。ここでは2020年シーズンのためのニューパーツ・テストを担当、PUトラブルなどもあり初日は16位。またもタイヤ温度問題を抱えたが土曜に大きくセッティングを変え、予選8番手はさすが。“オーバーテイク・マイスター”はセットアップ能力も持ち合わせているのだ。

☆☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選=7番手/決勝=8位

2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 対サインツの予選で<11勝10敗>勝ち越した。何度も触れてきたが最年少20歳(11月13日に)ルーキーは、タイムアタック力がそなわっている。今年の新人3人でその部分が光る。ここでもセクターベストをしっかりそろえる7位。レース最終周の11コーナーでペレスとの真剣バトルに抜かれ、悔しさをむき出し(これもいいレッスン)。

☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=2番手~20番手グリッド降格/決勝=4位

2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福
2019年F1第21戦アブダビGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス、ポールのルイス・ハミルトンを祝福

 パワーユニットを2度交換して最後尾となるが今年最後の予選でセーブすることなくいった(気概を感じる)。このコース2本の直線で18周目まで“DRS機能停止”となり、メルセデスでもオーバーテイクは難しくなっていた。W10のストレートスピードは低く中団レベル、それでも5番手までポジションアップ。最後にルクレール(ソフトタイヤ)に仕掛けるもオールド・ハードでは果たせずに4位。誤解をおそれずに言えば今季のボッタスを象徴する結果に……。

☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
予選=11番手/決勝=7位

2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2019年F1第21戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 ポジションアップ・レースが今年は15戦。最終戦もその強みを発揮しノリスをとらえると、11コーナー・エントリーからインサイドラインの“フェイント”をかけ、すかさずアウトサイドに。フェアーで巧妙な『ベスト・パッシング』のひとつ。ノリスとのランク10位攻防に勝ち、またここで中間チームのトップでゴール。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手/決勝=3位

2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第21戦アブダビGP 3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 鬼門となったセクター3、走り出しからSF90は直角ターンで入口アンダーステア傾向が見てとれた。それをなんとかしようとアプローチのアクセリングを修正し、使用ギヤを変え、それでもカーバランスは最終盤戦で最も厳しい状態だった。(マシンが)決まらないときこそ彼のドライビングセンスが表れる。

☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
予選=10番手/決勝=12位

2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 177戦のこれが総結果。4位3回、5位9回、6位20回、7位18回、8位18回、9位12回、10位14回(入賞率53%は現役ドライバーでトップ10レベル)。表彰台3位を阻まれた相手は12年ベルギーGPがキミ・ライコネン、13年韓国GPがロマン・グロージャン、16年ベルギーGPがルイス・ハミルトン。彼らは去るヒュルケンベルグの力量を充分に知っている。

☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
予選=9番手/決勝=10位

2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2019年F1最終戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 ますます同郷の先輩、チームの先輩でもあるフェルナンド・アロンソのようなレースをやってみせている。最後のチャンス、最終周にヒュルケンベルグをとらえ10位1点を。この1点がドライバーズランク6位逆転の“大勝負”、そこに彼の勝負強さを見た。

 アロンソに似ているのはまだある。スタートに賭けオープニングラップで上がってくる技。接近戦では周囲を見切り、ラインワークをアドリブのようにチェンジ、空間認識能力が高い。自らのエラーは少なく今年3度のリタイアはメカニカル(PU)トラブル。担当エンジニア・メンバーとも密な“技術ミーティング”ができ、その気になれば自分でマシンを組み上げることもできるだろう。『ザ・マクラーレンズ2019』、ノリスとのコンビは進化途上にある。

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選PP/決勝=1位

2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝
2019年F1最終戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

 プレッシャーから解放され、リラックスした6冠王だからこその6度目“グランドスラム”。ありったけのスピードをチームというよりも自分自身のために追求したのだろう。<ルイス・ハミルトン・ショー>のグランド・フィナーレ、アンコールはドーナツターン。旋回半径を見事なくらい正確に描いていた(!)。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=3番手/決勝=2位

2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露
2019年F1第21戦アブダビGP 2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後、ドーナツターンを披露

 何度もホンダPUの感触に関して無線で細かく言っていたのは、けしてネガティブ意味ではない。リアルタイムでコクピットから発する生コメントは、レース後のデブリーフィング会話と違う意味を持つ。

 聴く側のエンジニアグループは瞬時にリアル対応でき、それがデータとなって記憶保存され後日の“反省ミーティング“のテーマとなる。こうした流れがホンダ×レッドブルの初年度“アライアンス(協業)”を強化してきたのだ。再三TVにOAされる無線交信に、フェルスタッペン自身の進化と現体制への忠誠心をも感じた。

2019/12/09

コンストラクターズ6連覇のメルセデスF1、2020年シーズンのエントリー料は史上最高額の約6億円に

 2019年シーズンにコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権において6連覇を達成したメルセデスF1は、2020年シーズンは史上最高額のF1エントリー料を支払うことになる。

 すべてのF1チームは、一律55万6509ドル(約6040万円)の世界選手権エントリー料を支払わなければならないが、その他にも2019年シーズンに獲得したポイント数を基にした追加費用を支払わなければならず、現在その金額は1ポイントあたり5563ドル(約60万円)に設定されている。

 コンストラクターズ選手権のチャンピオンであるメルセデスは1ポイントあたり6677ドル(約72万円)を追加しなければならず、2020年シーズンのエントリー料の合計は549万812ドル(約5億9600万円)と非常に高額になる。これは2019年の選手権で2位だったフェラーリより200万ドル(約2億1700万円)以上高い金額だ。

 F1にパワーユニット(PU)が導入されて以降、メルセデスは他のチームよりも優位に立ち、6シーズン連続でコンストラクターズ選手権のタイトルを獲得した。最高獲得ポイントは2016年の765ポイントで、2019年より26ポイント多かった。

 しかし2017年のエントリーフィー合計は473万8410ドル(約5億1500万円)で、2020年にメルセデスが支払うエントリー料よりも低かった。これはFIAが過去2年の間、アメリカの消費者物価指数を基にしたインフレ率を組み込み、ポイントベースの費用に適用していたからだ。

 エントリー料の額で対極にいるウイリアムズは、2019年シーズンは第11戦ドイツGPでロバート・クビサが1ポイントを獲得したのみだった。これによりウイリアムズは、F1の世界にしては比較的控えめな金額である56万2072ドル(約6100万円)を支払うことになる。

■2020年シーズンの各チームのエントリー料

チーム 2019年の獲得ポイント ポイントに基づく追加費用 トータルエントリー料
メルセデス 739 約5億3570万円 約5億9600万円
フェラーリ 504 約3億440万円 約3億6480万円
レッドブル・ホンダ 417 約2億5100万円 約3億1230万円
マクラーレン 145 約8760万円 約1億4800万円
ルノー 91 約5500万円 約1億1540万円
トロロッソ・ホンダ 85 約5100万円 約1億1180万円
レーシングポイント 73 約4400万円 約1億450万円
アルファロメオ 57 約3440万円 約9480万円
ハース 28 約1700万円 約7730万円
ウイリアムズ 1 約60万円 約6100万円
コンストラクターズ6連覇のメルセデスF1、2020年シーズンのエントリー料は史上最高額の約6億円に
2020年シーズンの各チームのエントリー料

2019/12/09

【動画】2019年F1アクション・オブ・ザ・イヤー:ルクレールとのバトルを制したフェルスタッペン

 2019年FIA表彰式が開催され、各選手権上位者および特別賞受賞者へのトロフィー授与が行われた。ファン投票により決定したアクション・オブ・ザ・イヤーは、イギリスGPでシャルル・ルクレールと激しいバトルを繰り広げたマックス・フェルスタッペンに贈られた。

 レッドブル・ホンダのフェルスタッペンとフェラーリのルクレールはレース中盤、ホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開。ルクレールにコース外に押し出されるような形になった後、フェルスタッペンはクラブコーナーでオーバーテイクを成功させた。

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2019/12/09

2019年FIA表彰式でF1王者ハミルトンらにトロフィーが授与。フェルスタッペン&アルボンは特別賞を受賞

 2019年FIA表彰式がパリで行われ、6度目のF1タイトルを獲得したルイス・ハミルトンらがトロフィーを受け取った。

 FIA選手権のチャンピオンらを表彰するセレモニーが、6日夜、パリのルーブル美術館で行われた。

 F1ドライバーズランキングトップ3のハミルトン、チームメイトのバルテリ・ボッタス、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが表彰式に出席。また、史上初の6年連続でのコンストラクターズおよびドライバーズタイトルを獲得したメルセデスも表彰された。

 ランキング上位者以外にもいくつかの賞が贈られ、ファン投票によるアクション・オブ・ザ・イヤーには、イギリスGPでのシャルル・ルクレールとのバトルによりフェルスタッペンが選ばれた。またチームメイトのアレクサンダー・アルボンは、FIAドライバーズコミッションに選ばれてルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

 2019年5月に亡くなった3度のF1チャンピオン、ニキ・ラウダにはパーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞が贈られた。

2019/12/09

SNS特集F1アブダビGP:最終戦を終え休暇に入るドライバーたち。フェルスタッペンから「メリー・クリスマス」

 F1史上最多タイの全21戦を終えた2019年シーズン。ドライバーたちはすでに短いシーズンオフを満喫している。ドライバーや関係者のSNSで最終戦アブダビGPを振り返っていこう。

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最終戦恒例の集合写真。ルノーF1のニコ・ヒュルケンベルグに代わり、2020年にはエステバン・オコンがF1復帰。ウイリアムズF1のロバート・クビサが去り、ニコラス・ラティフィがデビューを果たす。

どちらの若者が先に、この強いチャンピオンを王座から陥落させることができるだろうか?

ウイリアムズF1のシートにニコラス・ラティフィが収まり、2020年シーズンのF1ラインナップが確定した。

シーズンエンドのタイヤテストではウイリアムズF1で苦しいルーキーイヤーを過ごしたジョージ・ラッセルがメルセデスF1に乗りトップタイムをマーク。「マシンさえよければいつでも行けるぞ!」と走りでアピール。

ブラジルGPでの同士討ち後、ふたりのわだかまりは完全に解消されたのか。並んでいても、なんとなく笑顔がぎこちなく見えてしまうのは気のせい?

最終戦アブダビGPでの戦いを終え、早くもシーズンオフを満喫しているドライバーもチラホラ。マックス・フェルスタッペンはモナコから、ちょっと気が早い「メリークリスマス」のメッセージ。

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A (very early) Merry Christmas from Monaco 🇲🇨 🎄 ❄

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ロンドンで家族との時間を過ごす、リラックスムードのケビン・マグヌッセン。クリスマスには故郷のデンマークに帰るそうだ。

人生初のスカイダイビングにも余裕の表情のシャルル・ルクレール。F1ドライバーに恐怖心はないのか? 次はインストラクターなしの単独飛行を目論んでいる。

カルロス・サインツJr.とランド・ノリスのフレッシュなコンビで復調の兆しが見えてきたマクラーレン。インスタグラムのフォロワー数も500万人を突破。2020年のさらなる活躍が楽しみだ。

数年前は何度もF1転向のウワサが上がったMotoGPのレジェンド、バレンティーノ・ロッシ。共通のスポンサーであるモンスターエナジーのイベントでルイス・ハミルトンとお互いのマシンを交換するため、メルセデスのファクトリーでシート合わせを行った。

ふたり合わせて15度も世界制覇を果たしている王者の競演は楽しみだ。

ダニエル・リカルドのヘルメット・スワップその1は、2019年限りで去り行くチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグ。

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Possibly Nico’s last dance. Helmet swap very necessary. Cheers buddy

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リカルドのヘルメット・スワップその2は、2018年のチームメイト、マックス・フェルスタッペン。

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One year on. Missing bae like crazy. Helmet swap super necessary.

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その3はシャルル・ルクレール。満面の笑みでリカルドが「ヘルメット交換しよっ!」って言ってきたら、みんな断れないのだろうか? すべて並べたら、すごく豪華なコレクションが完成しそうだ。

「またね」と去っていくハルクの後ろ姿。いつの日か、またF1に戻って来られるだろうか?

2020年はドイツ人F1ドライバーがセバスチャン・ベッテルひとりだけになる。

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@hulkhulkenberg 🙌🏼👋🏻

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2019年F1第21戦アブダビGP 最終戦とアブダビテストで見納めとなった2019年型マシン
2019年F1第21戦アブダビGP 最終戦とアブダビテストで見納めとなった2019年型マシン

2019/12/08

ピエトロ・フィッティパルディ、F1昇格を見据え2020年はハースでの金曜フリー走行参加を望む

 ハースF1チームでテストドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディは、2020年シーズンにチームでより大きな役目を担いたいと考えているが、そこにはいくつかの障壁がある。

 23歳のフィッティパルディは昨年から今シーズンにかけてハースのテスト兼開発ドライバーを務めており、当然のことながら次はフルタイムのF1ドライバーへの昇格を果たしたいとの強い意欲を持っている。

 しかし、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは昨年夏時点で、新人ドライバーをフルタイムのシートに座らせることに消極的な姿勢を示している。経験不足が明らかな妨げになるというのが、その理由だ。

 フィッティパルディは2019年シーズンを通して複数のテスト走行をこなし、有用な知見を積み重ねてきた。しかし現在スーパーライセンスを保有していないことと、2020年にチームがロバート・クビサとリザーブドライバー契約を結ぶ可能性があることから、才能ある若手にとっての選択肢は限られてくるかもしれない。

 フィッティパルディは『Motorsport-Magazin.com』の取材に対して、「もし僕がハースで走り続けるのだとしたら、より大きな役割を担わせてほしいと思っている」と語った。

「今後はインシーズンテストがなくなるから、フリー走行に参加することが重要になってくるんだ」

 実際に、2020年シーズンからは金曜プラクティスを走ったドライバーにFIAからスーパーライセンスポイントが付与されることが決まっている。

 しかし、ハースは現在クビサとリザーブ兼テストドライバー契約を結ぶための交渉も行っている。クビサの加入が決まった場合は、彼の個人スポンサーであるPKNオーレンからの高額な財政支援も期待できる。

「僕らは、チームの方で物事がどう動くのかを見守っているところだ」とフィッティパルディ。

「すべてのうわさ話を知っているわけでもないし、向こうで何が進んでいるのかも分からない。それでも僕はチームに関わり続けたいし、絶対にそうなれると信じている」

 元F1世界王者エマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロ・フィッティパルディは、F1テストドライバーの任務を続けながらDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するという、今年と同じパターンの活動を続けることも検討しているが、さらに別の選択肢を採る可能性もある。

「DTMもひとつの可能性だけれど、スーパーフォーミュラのような別の選択肢についても考えている」

「僕の目標は今もF1だから、またフォーミュラカーでレースをしたいんだ。それが僕の夢だし、その実現のためにはすべてを捧げるつもりだ」

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2019/12/07

89歳の元F1最高権威者エクレストン、自分は伝説の存在にはならないと語る「人々はすぐに忘れてしまうだろう」

 元F1最高権威者のバーニー・エクレストンは、自分は語られるほどの功績を残すことなく、ひとたびこの世を去ってしまえば「あっという間に人々から忘れ去られる」と発言した。

 現在89歳のエクレストンは、F1ドライバー、そしてドライバーのマネージャーからチームオーナーへと転身し、その後は約40年にわたってグランプリレースのすさまじいまでの発展と繁栄を、その先頭に立って率いてきた。そしてF1をごく小規模な熱狂的愛好者集団から、グローバルなビジネス帝国へと変容させていったのだ。

 心の底ではひとりのドライバーであるエクレストンは、しかし同時に絶大な権力を振りかざしてパドックに対立を引き起こすような人物でもあった。2017年初めにリバティ・メディアがF1を買収した際、彼は後任へとバトンを渡すことを強いられた。

 最近配信されたポッドキャスト番組『Beyond the Grid』にF1のトム・クラークソンと出演したミスター“E”(エクレストン)は、自分の功績について尋ねられた際、自分の人生など他人からはすぐに忘れられてしまうものだとして以下のように語った。

「歴史に残るようなものなど私にはない。他の多くの人々と同様、この世を去ればほんの数カ月で忘れ去られるだろう」

「誰も思い出したりはしない。世界は周り続けるし、新しい人たちが現れ、新しいことが起きる。たとえば20年前と比べても、今の世界は動きがとても早い」

「人々は、新しい出来事や新しいアイデアに意識が向きやすいものだ」

 エクレストンは、現在も機会があればF1のパドックに足を向けている。2019年最終戦アブダビGPを訪れた際には、ルイス・ハミルトンが英国女王の新年叙勲リストから漏れ続けている件に関する議論に割って入った。エクレストンは過去に一度爵位を辞退したことがあると明かした。

「ああしたことに、私はことさら賛成するものではない。20何年か前、私もその機会を得たが辞退しようと決めたことがある」とエクレストンは説明した。

「実際のところ、自分がやってきたことは誰かに感謝される類いのものではないと考えているからだ。私は国のために良いことをしたくて、これまでやってきたわけではない」

「仮に、偶然私がやったことが国のためになったとすれば、それは良かったと思う。だが意図してやったものではないということだ」

 エクレストンはさらに、その論理をハミルトン自身の爵位の問題にもあてはめた。

「彼は間違いなく、英国のために素晴らしい仕事をした」とエクレストン。

「一方で、たとえば私のように、彼も意図してそうしたわけではない。自分のやりたいことがうまくいくようにと考えて活動してきたのだろう」

「ただ多くの局面において、金銭的な利益は得られなくても国のために何かをしたいという人々は存在する。彼らにとっては、国のために何かができたということ自体がうれしいのだ」

2019/12/07

悩めるルノーF1、テクニカルディレクターの離脱を発表。技術部門の大規模再編が続く

 ルノーF1チームは、6日、シャシー部門のテクニカルディレクターを務めたニック・チェスターがチームを離脱することを発表した。

 チェスターは19年にわたりルノーで働き、技術面でチームを支えてきた人物。2019年シーズンに期待どおりのパフォーマンスを発揮できなかったルノーは、11月にディルク・デ・ビアを空力ボスに起用すること、2020年にパット・フライが加入することを発表している。チェスターの離脱についてチームは「シャシー部門の大規模な再編プラン」の一環であると述べている。

 チェスターはガーデニング休暇に入っており、それが終了した後、正式にチームを去ることになる。

ルノーF1でシャシー部門のテクニカルディレクターを務めたニック・チェスター
ルノーF1でシャシー部門のテクニカルディレクターを務めたニック・チェスター

 ルノー・スポール・レーシングのマネージングディレクター、シリル・アビテブールは、チェスターは長年チームを支え、チームがグリッド後方から中団上位へと浮上するために貢献したとして感謝の言葉を贈っている。

 2018年にコンストラクターズ選手権で4位だったルノーは、今年、トップ3に近づくことを目指していたが、ランキング5位にポジションを落とす結果に終わった。

2019/12/06

バレンティーノ・ロッシ、F1マシンのドライブを前にメルセデスのファクトリーでシート合わせ

 MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今週ブラックリーにあるメルセデスF1チームのファクトリーを訪れ、12月9日(月)に行われるルイス・ハミルトンとのマシン交換を前にシート合わせを行った。

 ロッシとハミルトンは、バレンシアで互いのマシンを交換することになっている。この注目のイベントは、ふたりの共通スポンサーであるモンスターエナジーが開催するものだ。

「僕とルイス・ハミルトンはもうすぐ楽しいことをするよ」とロッシは、メルセデスでのシートフィッティングの様子を撮影した数枚の写真とともにインスタグラムに投稿した。

 40歳のロッシがF1マシンに乗るのはこれが初めてではない。彼には、10年前にフェラーリF1において何度かテストを行った経験がある。

 メルセデスは9度のチャンピオンであるロッシのために、旧スペックのマシンを準備しているものと見られているが、それでもロッシにとっては現代のハイブリッドF1マシンに乗る初めての機会になる。

 一方でロッシと反対側のガレージでは、ハミルトンが初めてMotoGP仕様のヤマハYZR-M1を試すことになる。6度のF1チャンピオンであるハミルトンは、大型バイクに夢中になっていることを公にしている。また2018年には、ハミルトンはヘレスでSBKスーパーバイク世界選手権仕様のヤマハYZF-R1をテストした。

 ハミルトンはソーシャルメディアにおいて、来週月曜日のトラックデーについて少々宣伝をした。

「もうすぐ伝説のバレンティーノ・ロッシとマシンを交換することにすごく興奮している……。ここをチェックしていてね。@ValeYellow46、用意はいいかい?」

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2019/12/06

バレンティーノ・ロッシ、F1マシンのドライブを前にメルセデスのファクトリーでシート合わせ

 MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今週ブラックリーにあるメルセデスF1チームのファクトリーを訪れ、12月9日(月)に行われるルイス・ハミルトンとのマシン交換を前にシート合わせを行った。

 ロッシとハミルトンは、バレンシアで互いのマシンを交換することになっている。この注目のイベントは、ふたりの共通スポンサーであるモンスターエナジーが開催するものだ。

「僕とルイス・ハミルトンはもうすぐ楽しいことをするよ」とロッシは、メルセデスでのシートフィッティングの様子を撮影した数枚の写真とともにインスタグラムに投稿した。

 40歳のロッシがF1マシンに乗るのはこれが初めてではない。彼には、10年前にフェラーリF1において何度かテストを行った経験がある。

 メルセデスは9度のチャンピオンであるロッシのために、旧スペックのマシンを準備しているものと見られているが、それでもロッシにとっては現代のハイブリッドF1マシンに乗る初めての機会になる。

 一方でロッシと反対側のガレージでは、ハミルトンが初めてMotoGP仕様のヤマハYZR-M1を試すことになる。6度のF1チャンピオンであるハミルトンは、大型バイクに夢中になっていることを公にしている。また2018年には、ハミルトンはヘレスでSBKスーパーバイク世界選手権仕様のヤマハYZF-R1をテストした。

 ハミルトンはソーシャルメディアにおいて、来週月曜日のトラックデーについて少々宣伝をした。

「もうすぐ伝説のバレンティーノ・ロッシとマシンを交換することにすごく興奮している……。ここをチェックしていてね。@ValeYellow46、用意はいいかい?」

2019/12/06

レーシングポイントF1とアストンマーティンに提携の可能性も。ストロール父が自動車業界への投資に関心

 ランス・ストロールの父であり、レーシングポイントのチームオーナーを務めるローレンス・ストロールが高級車メーカーへの巨額投資に目をつけている。レーシングポイントは、アストンマーティンと提携することになるかもしれない。

『Autocar』と『RaceFans』の共同レポートによると、2018年にフォース・インディアを買収した投資家コンソーシアムを率いた60歳の大富豪ローレンスは、4輪分野における巨額の取引をもう一件検討しているという。

 ストロールは推定25億ドル(約2720億円)の資産をファッション界で築いた。投資した有名ブランドにはトミー・ヒルフィガーやマイケル・コースなどが含まれる。彼の車への情熱はF1の世界でもよく知られており、F1におけるビジネス推進に力を注ぐことになった。まずスポンサーとして、ついでチームオーナーとして、そしてレーシングポイントのドライバーであるランスの父としてだ。

 レポートによると、ローレンスはアストンマーティンの支配権を握り、同社を豊かな未来へ導くことを目指す投資家集団を組織することを望んでいるという。そのような計画が実現した場合、アストンマーティンは必然的にF1でレーシングポイントに加わることになり、2社は共通の傘下に属することで完璧なビジネスを形作る協力関係を結ぶことになる。

 しかしアストンマーティンは、現在レーシングポイントにパワーユニットを供給しているメルセデスと技術提携を結んでいる。レーシングポイントとアストンマーティンの提携は、現在のアストンマーティンとレッドブル・レーシングの協力関係の終わりを告げることになる。

 だがレッドブル・レーシングのエンジニアリング部門と共同で実施される予定になっている、WEC世界耐久選手権におけるハイパーカープログラムについては疑問が残るだろう。

 レーシングポイントのマシンは近いうちにピンクのカラーリングをアストンマーティンのグリーンの装いに交換するのだろうか? 続報に注目だ。

2019/12/06

ピレリ、2020年仕様タイヤの採用判断に期限を設定。序盤戦のコンパウンド選択に影響

 ピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは、ピレリがF1に対し、2020年仕様タイヤの採用可否について12月9日(月)までに判断を下すよう要求したと明かした。

 最終戦アブダビGP終了後、ヤス・マリーナ・サーキットでは2日間のタイヤテストが行われた。このテストで、ピレリは各チームが単純比較を行えるように、2019年仕様のタイヤと2020年仕様のタイヤ双方を提供した。

 チームが初めて2020年のタイヤを試した第19戦アメリカGPのフリー走行1回目と同様に、今回のプログラムで新しいタイヤに完全に満足したドライバーはほとんどいなかったようだ。

 ハースのロマン・グロージャンは火曜日にアブダビで146周を走行したが、新仕様のタイヤに感心していなかった。

「(新しいタイヤには)良い面もあり、悪い面もある」とグロージャンは語った。

「まだ時期尚早だ。これは誰もが望むような大きな変化だろうか? 僕はそうは思わない」

「僕としては新しいタイヤにとても満足しているし、これが熱によるデグラデーションや、他のマシンを追いかける時の問題の一部を解決することにはなるだろう。でも、本当のことを言わなければいけない。このタイヤはそうした問題を完全には変えられないだろう」

 テスト終えた各チームはデータを分析し、それぞれのフィードバックをFIAに提出する。FIAはその後、ピレリとともに適切な方針を決定することになる。

 イゾラは、「12月9日の月曜日が決定の期限だ」と『Racefans』に語った。

「次のステップは、すべてのチームがデータを分析して、彼らのフィードバックと意見、提案をFIAに送ることだ」

「我々ももちろん分析を行う。そして決定が下される。なぜなら12月9日にはオーストラリアとバーレーンのコンパウンドの候補を選択しなければならないからだ」

「また最初の4戦についてもコンポーネントを選択する。そうしなければ今からバルセロナでのプレシーズンテストの間に何もできなくなってしまうのだ」

「そしてチームはバルセロナでのプレシーズンテストと、オーストラリア、バーレーンに向けたタイヤ選択を我々に連絡するのに1週間かけることができる」

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2019/12/06

F1、2020年のカレンダー拡大にともないMGU-Kの上限を年間3基に変更

 FIAは、2020年にF1のスケジュールが22戦に拡大されることから、パワーユニット(PU)エレメントのひとつであるMGU-K(運動エネルギー回生システム)の割り当て数を増やすことになった。

 これまでMGU-Kは1年間に2基の使用が許可されていたが、世界モータースポーツ評議会(WMSC)の今週の決定を受けて、2020年からは3基のMGU-Kを使用できることになる。

 MGU-Kは、マシンのブレーキングの段階でエネルギーを回生し、それをバッテリーに蓄える仕組みのエレメントだ。しかしながら何年にもわたり、MGU-Kはマニュファクチャラーとドライバーに負担を強いることが示されてきた。というのも、MGU-Kを交換すると必然的にグリッド順位が大きく下がることになるからだ。

 そしてここ数年の間、PUエレメントの使用許可数は、エンジンの信頼性を上げ、コストを下げる目的で減らされてきた。

 来年のスケジュールが拡大されること以外にMGU-Kの割り当てを増やす他の理由のひとつには、3基が上限となっているMGU-Hに数を合わせることにもある。MGU-Kの交換時には、しばしばMGU-Hの交換も必要になるからだ。

 2019年シーズンF1に参戦している4社のマニュファクチャラー(メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ)のうち、ルノーとホンダについては、彼らがエンジンを供給しているマシンのすべてがMGU-Kの2基の制限を超えることになった。

2019/12/06

不振の1年を過ごしたベッテルに元チームメイトのウエーバーが助言「専門家にアドバイスを求めるべき」

 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、セバスチャン・ベッテルはオフシーズンの間に調子を取り戻すために、専門家のアドバイスを求める必要があると考えている。

 フェラーリのシーズン前の様子から、2019年開幕戦オーストラリアGPでは、ベッテルこそがルイス・ハミルトンの6度目のF1タイトル獲得を阻む最有力候補になると見られていた。

 フェラーリとベッテルにとっては今季もまた不振のシーズンとなったが、特徴的だったのはベッテルのミスおよび、全体的に彼より速く、多くのポイントを獲得したチームメイトのシャルル・ルクレールとの緊張関係だった。

 4度のF1世界チャンピオンであるベッテルの時代が終わりに向かっているのは自然なことであり、現在のフェラーリのリーダーであり将来を担うのはルクレールであると、考える人々も少なくない。

 ベッテルは2020年に真のタイトル候補に戻ることができるだろうか。5シーズンにわたりチームメイトとしてともに過ごしてきたウエーバーは、ベッテルは冬の間に彼自身について成すべきことが多くあると語った。

セバスチャン・ベッテルにインタビューをするマーク・ウエーバー
セバスチャン・ベッテルにインタビューをするマーク・ウエーバー

「セバスチャンのキャリアにとって、このオフシーズンはとても重要なものになると思う」とウエーバーは『Channel 4』に語った。

「彼は勝者でありファイターだ。だが彼には小さな欠点があって、人の言うことに耳を傾けることがうまくない」

 そして耳を傾けるということが、これからの数カ月のベッテルにとって一番重要なことであるとウエーバーは主張した。彼は周りの人々に助言を求めることをベッテルに促している。

「もし彼が人々からアドバイスを求める必要があるのなら、それは彼にとって未知の領域になると思う。なぜなら彼はキャリアの終盤に差し掛かっているからだ」とウエーバーは語った。

「だが彼は様々な専門家からのアドバイスを求める必要がある。同じような経験をした人々からも話を聞けるだろう」

「そうすれば、彼は新しい段階にある情熱とエネルギーを解放する方法を理解し、前に進める」

「今や彼には家に3人の子供がおり、来年は22戦が開催される。私には子供はいないけれど、本当に難しいことだろう。他のドライバーのなかにはそういう状況にない者もいるのだ」

「今年は(フェラーリにおける)彼の最悪のシーズンだった。来年に戻ってくるまでに、彼は大きな戦いをしなければならない」

2019/12/06

メルセデスチームF1撤退説に代表が反論「マニュファクチャラーにとって今は離脱すべき時ではない」

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、F1の現在の成長と、新時代の到来が約束されている状況を考えれば、今マニュファクチャラーチームがF1から撤退するのは間違いであると考えている。

 2021年からF1は、レースの見応えを改善し、参戦チーム間の実力差を公平にするために、新レギュレーション基盤を導入する。

 各チームはすでに2021年の技術ルールを調査し始めているが、チームとF1間の商業協定についてはまだ確定されていない。

 自動車業界におけるガソリン車から電気自動車へのパラダイムシフトもあり、マニュファクチャラーチームはF1への関与を再評価せざるを得ないものとみられている。

 メルセデスとルノーのワークスチームに関しては、F1における将来を疑問視する噂が流れている。メルセデスはすでに2021年以降もパワーユニットサプライヤーとしての活動を続けることは明らかにしているが、ワークスチームについては定かではない。しかしトト・ウォルフによると、F1の見通しは明るく、変化の兆しが見えており、2020年末で離脱するとすれば、それは誤った考えによる選択だという。

2019年F1第21戦アブダビGP木曜 チームと記念撮影をするルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第21戦アブダビGP木曜 メルセデスチームが記念撮影

「観客数から従来のテレビ視聴者数、デジタルスペース、スポンサーシップなどに関する数字すべてが増加しているのだ」とウォルフは先週末のアブダビで主張した。

「F1はまた、2021年には支出制限を行うので、成長分野であると言えると思う」

「F1への参入や、特定のフランチャイズの価値などについて、基準が定められるだろう」

「今、F1から撤退するのは商業的な視点からも明らかに正しいことではない。新たなチャンスが生まれようとしている時なのだ」

 ウォルフは新チームの参入を歓迎していると言う一方で、現在グリッドにいるチームは、この先のチャンスを生かすべきだとも主張している。

「新チームを探すべきだろうか? 強固な基盤と大きなブランドを擁している者がグリッドに加わることに関心があるのなら、話し合いをしてはどうだろう」とウォルフはつけ加えた。

「だが我々全10チームは、限られたグリッドの一員であることを誇りに思うべきだ。我々はこの先にあるチャンスと可能性に意識的であるべきだし、そうしたことを誰にとっても有益なビジネスに作り上げることに集中しなければならない」

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2019/12/06

メルセデスチームF1撤退説に代表が反論「マニュファクチャラーにとって今は離脱すべき時ではない」

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、F1の現在の成長と、新時代の到来が約束されている状況を考えれば、今マニュファクチャラーチームがF1から撤退するのは間違いであると考えている。

 2021年からF1は、レースの見応えを改善し、参戦チーム間の実力差を公平にするために、新レギュレーション基盤を導入する。

 各チームはすでに2021年の技術ルールを調査し始めているが、チームとF1間の商業協定についてはまだ確定されていない。

 自動車業界におけるガソリン車から電気自動車へのパラダイムシフトもあり、マニュファクチャラーチームはF1への関与を再評価せざるを得ないものとみられている。

 メルセデスとルノーのワークスチームに関しては、F1における将来を疑問視する噂が流れている。メルセデスはすでに2021年以降もパワーユニットサプライヤーとしての活動を続けることは明らかにしているが、ワークスチームについては定かではない。しかしトト・ウォルフによると、F1の見通しは明るく、変化の兆しが見えており、2020年末で離脱するとすれば、それは誤った考えによる選択だという。

2019年F1第21戦アブダビGP木曜 チームと記念撮影をするルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第21戦アブダビGP木曜 メルセデスチームが記念撮影

「観客数から従来のテレビ視聴者数、デジタルスペース、スポンサーシップなどに関する数字すべてが増加しているのだ」とウォルフは先週末のアブダビで主張した。

「F1はまた、2021年には支出制限を行うので、成長分野であると言えると思う」

「F1への参入や、特定のフランチャイズの価値などについて、基準が定められるだろう」

「今、F1から撤退するのは商業的な視点からも明らかに正しいことではない。新たなチャンスが生まれようとしている時なのだ」

 ウォルフは新チームの参入を歓迎していると言う一方で、現在グリッドにいるチームは、この先のチャンスを生かすべきだとも主張している。

「新チームを探すべきだろうか? 強固な基盤と大きなブランドを擁している者がグリッドに加わることに関心があるのなら、話し合いをしてはどうだろう」とウォルフはつけ加えた。

「だが我々全10チームは、限られたグリッドの一員であることを誇りに思うべきだ。我々はこの先にあるチャンスと可能性に意識的であるべきだし、そうしたことを誰にとっても有益なビジネスに作り上げることに集中しなければならない」

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